台北一の問屋街・迪化街にあり、高級茶葉も卸値に近い値段で買えます!日本語でなんでも質問できるサービス満点のお茶屋さん
こんにちは、台北ナビです。
台湾土産の定番といえばやっぱりお茶。スーパーから夜市まで、どこでも買うことができるからこそ、より安く品質のいいものを納得して買いたいもの。でも本格的な茶葉店や問屋で中国語の説明を受けてもよくわからないし、老舗は敷居が高い…。そんな方にオススメの一軒が迪化街に誕生しました。さっそくご紹介しましょう。
場所は迪化街の中にあります
今回ご紹介するのは、迪化街界隈にある「
茶楽楼」というお茶屋さん。大稻埕碼頭からほど近く、観光スポットである台北霞海城隍廟も歩いてすぐというとても便利な場所にあります。
実はお店がオープンした当初は台北市外の板橋にあったのですが、今年になってこの便利なエリアにリニューアルオープンしました。周囲には迪化街の下町風情たっぷりの老舗商店がいっぱい。地元の雰囲気を味わいながらお買い物ができます。
日本語で納得いくまで質問できます
下町の老舗が並ぶ商店街は魅力的ですが、その中の一軒に入るのはなかなか勇気のいることですよね。
でも「茶楽楼」だったら安心。店構えも明るくて入りやすい雰囲気ですし、台湾在住歴の長い日本人がオーナーなので、わからないことは何でも日本語で聞くことができます。
観光で来るお客さんのためにWi-Fiも完備
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日本人オーナーの沼田さんが何でも教えてくれます
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気軽に楽しめるコールドドリンクがお出迎え
ナビたちは緑茶をいただきました
お店の入口にはショーケースがあり、「冷泡茶」と書かれた立て看板が。お店の茶葉を使って淹れたお茶をその場で飲めるようパッキングして販売していました。台湾産の茶葉100パーセントのお茶が35元で飲めるというのは嬉しい。夏場は飛ぶように売れたというのもうなずけます。
台湾産烏龍茶のほかに日本茶に抹茶をブレンドした緑茶バージョンもあったので、ナビはこちらを飲ませていただくことに。実はお店まで20分ほど歩いて疲れていたところに、抹茶の優しい甘みが美味しくて一気飲みしてしまいました。
台湾茶は150gから販売。明瞭会計も魅力です
日本円でも買い物できるので、毎日のレートを明記
お茶の種類と値段もはっきり書いてあるので安心です。お店に常時あるお茶の種類は多くありませんが、金萱茶や凍頂烏龍茶など人気の茶葉は揃っています。
ご主人が自分で飲んで美味しいと思ったものだけを仕入れているそうで、付き合いの古い農園から直接買い付けているため、100パーセント純台湾製。見た目もきれいで美しい茶葉をこだわって選んでいるというだけあって、どれも粒が大きく新鮮な香りがしました。
最近では阿里山も観光地化されてしまっていて、本物の茶葉が手に入りにくくなったと嘆くご主人ですが、阿里山の中でも奥の方にある梅山という地域の農園とやり取りして品質を保っているそうです。しかも茶園直送なので、値段は手頃に抑えてあります。
お茶の種類と値段もはっきり書いてあるので安心です
せっかくだからちょっといいお茶を、という方には翠玉高山烏龍茶がおすすめ。このお茶は金萱茶と同じく、1980年代に台湾で改良して誕生した純台湾産の茶葉。翠玉(エメラルド)という名のとおり、色もキレイですっきり飲みやすく、瑞々しい茶葉の風味が日本人の口に合います。
2013年産は特に出来がよかったそうなので狙い目です。ナビも試飲させてもらいましたが、色がしっかりオレンジ色に出るのと、キリッとした苦味とみずみずしい後味が特徴的で、飲み応えのあるお茶でした。
◆阿里山 高山烏龍茶 100~1200元
◆南投 凍頂烏龍茶 600元
◆坪林 文山包種茶 700元
◆南投 香片茶(ジャスミン茶) 300元
◆新竹 東方美人茶 400元
◆日月潭 紅玉紅茶 400元
(お店では新鮮な間に150g単位で真空パックしてあります)
※他にも台湾茶なら何でもそろいます。入荷状況や値段には変動があります
一番基本的にお茶の風味の違いを表す方法として、焙煎の方法があります。火をあまり入れずに生っぽく仕上げるか、強い火でカラカラに乾燥させるかという違いです。「茶楽楼」では前者を「生茶」、後者を「熟茶」としてシンプルに分けているので、好みを伝えればそれに合ったお茶を出してくれます。
先ほどオススメした翠玉烏龍茶は「生茶」だそうです。だからみずみずしい感じがしたのですね。濃いお茶が好きな方には深みがあって濃厚な「熟茶」。もちろん試飲OKですから、心ゆくまで試してみてくださいね。
お茶をおいしく飲むコツを覚えて帰りましょう
ご主人は「陸羽茶芸中心」で学んだこともあるので、わからないことは何でも聞いてみてください。
質のいい茶葉を入手することは大切ですが、お茶の味は水の質で大きく左右されるとご主人は言います。このことを理解しておかないと、台湾でお茶を買って帰ったものの、淹れてみたら現地で飲んだものほど美味しくなかった、なんていう悲しい事態が起きることも。
その点、日本の環境と台湾茶のどちらにも通じている方にアドバイスをもらえるのは心強いですね。日本のお水で美味しく淹れるにはどうしたらいいか、ぜひレクチャーを受けてみてください。ほかにも迪化街でおすすめのお店から、カラスミの美味しい食べ方まで、台湾に関することには何でも通じているご主人となら、話が弾むこと間違いなしです。
お土産に便利なティーバッグや小分けパックもあります
缶や紙箱入りのものやリーズナブルな茶器などお土産にうれしい品がいっぱい
日本のお客さんの要望はどんどん取り入れています。
台湾の美味しいお茶をたくさんの日本人に飲んで欲しいという思いもあって、新店舗では小分けパックやティーバッグなどバラマキ土産にも嬉しい商品がラインナップされました。小分けパックは小さいながらも紙の茶筒に入って100元、ティーバッグは20包入り100元。どちらもお手頃ですが、阿里山産の高山烏龍茶です。
茶器も一通り揃っているので、こちらもお土産にオススメ。すべて焼き物のメッカ・鶯歌産のもので、ご主人自ら足を運んで選んだものだそうです。作家モノの高価なものはあえてあまり扱わないのだとか。安価でも丁寧に使って磨いていけば、ツヤのあるいい茶器になっていくというのを実感しているので、お客さんにも気軽にお茶を楽しんで欲しいということでした。
30年以上かけて磨いて育てたオーナーの茶壷。高価なものでなくても、これだけ味わいが出るんですね
日本からの注文も受け付けています
迪化街という場所にありながら、はじめての人でも気軽に入れるお茶屋さん。日本から来る旅行者の立場に立っているからこそできる、かゆい所に手が届く品揃えとサービスが何よりの魅力です。
日本からメールやFAXで注文することもできるので、気に入ったお茶はいつでもお手元に届きます。ぜひ一度お店に立ち寄って、お気に入りの一品を見つけてみてください。
以上、台北ナビがお届けしました。