深い味わいで体にいいプーアル茶、人気の絶品パイナップルケーキ、洗練されたスタイリッシュなくつろぎの空間のお茶屋さんです
こんにちは、台北ナビです。
皆さんがお茶を買いたいお店とはどんなお店ですか? お茶の味はもちろんのこと、さらに洗練されたスタイリッシュなお店でお茶を買うのはいかがでしょうか。
この「廣方圓」に来たらおいしいお茶と美しい空間に出会え、心も豊かになれること間違いなしです。
こだわりの空間
1Fです。店内はとても広々。
MRT「雙連」駅から徒歩約5分、お店の中はまるでアートギャラリーのような美しい空間が広がっています。お茶のパッケージが素敵なのはもちろん、並べ方や置く場所まで見やすさと美しさが考えられているようです。
飾り棚や茶器の数々、特にプーアル茶は缶ではなく茶葉が見えるように置いてあるので、お茶をいただく前からもう芸術品のように感じられました。
以前はプーアル茶専門店だったというだけあってプーアル茶だけでこんなに種類があります。並べ方も美しい!
店内のインテリアも必見です。
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こんなかわいらしいパッケージのお茶もらったら嬉しいですね。
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お客さんが試飲されていたお茶の香りもただよっていて、本当にうっとりするような空間。でもこんなにおしゃれな所、ちょっと敷居が高いかなと思ってしまう方もいるはず。でもそんなことありませんよ。
店員さんたちは笑顔で迎えてくれますし、お茶の紹介も日本語でしてくれますので安心です。
みなさんあたたかく迎えてくれますよ。真ん中の女性がオーナーの湯さん。
開店のきっかけとその思い
この日も多くのお客さんにお茶を出したり、紹介をしたりと笑顔で応対していましたよ。
始まりは「正中茶荘」として、1980年にオーナーの湯齡娜さんが20歳のときに自分でオープンしたそうです。そんなに若くして、とちょっと驚きましたが、きっかけはお茶に興味があったからということ。湯さんは笑顔で穏やかに紹介をしてくれたのですが、自分でオープンしたということにお茶に対する熱い気持ちを感じることができました。
初めはプーアル茶専門店としてオープンしましたが、現在はプーアル茶、紅茶、烏龍茶、東方美人、ジャスミン茶、鐵観音など多くの種類のお茶を置いています。お店の「廣方圓」の由来は宇宙のような広い心でありたい、いっぱいのお茶を通じて皆さんと分ちあいたいという思いから付けたそうですよ。
また、湯さんが大切にしていることは、いいものや楽しいことで生活を豊かにすることだそうです。廣方圓に来ると、いいお茶や芸術品に囲まれた空間でゆったりとする時間は、心を豊かにしてくれるんだなぁと感じることができました。
台湾の紅茶
グラム数によってパッケージが違います。
台湾でお茶を買うとしたら何茶を買いますか?烏龍茶、ジャスミン茶などが思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか?実は台湾の日月潭、花蓮、阿里山、台東などでは紅茶を生産しています。湯さんは「台湾の紅茶は世界一です、とってもおいしいです。」と自信を持ってすすめてくださいました。紅茶は季節によって8から10種類置いているということで、最近は日月潭の紅茶が人気だそうです。
こちらに置いてある紅茶は全て無農薬で、茶園の管理から大切にしているとのこと。安心して飲めるというのもお茶を買うときには気になりますよね。日月潭の80年以上前の茶樹は、ほとんどこちらの「廣方圓」のお茶になっているそうです。
ねかせるほど深いプーアル茶
プーアル茶は以前専門店だったというだけあって、人気商品となっています。プーアル茶の産地は中国の雲南省で、一定の基準をクリアしたものを特別に選んでいます。プーアル茶はワインと同じようにねかせることで味わいが深くなるんですよとのこと。このお店にも90年代、80年代もの、中には50年代ものもあるということです。90年代、80年代ものはお店にも並んでいますので、味の深さを感じたいという方はぜひ試してみてください。
さらに健康にもいいプーアル茶。30年以上前のプーアル茶はもはや薬のような効果があるんだとか。それ以外のものでも腸の動きがよくなったり、コレステロールが気になる人、高血圧、痩せたい人、お酒を多く飲む人にもオススメ。プーアル茶は長い間寝かせてあるので、カフェインは緑茶の半分程度なんだとか。カフェインが気になる方にもうれしいですね。
商品いろいろ
便利なティーバッグ。
便利なティーバッグは3種類。「鐵観音」、「大禹嶺烏龍茶」、「東方美人」があり、水だしとお湯、両方できます。15個入りで380元からです。また、その他のお茶は葉っぱによって形や大きさが異なるため、葉が小さい東方美人だと30g、80g、150g、密香紅茶は50g、100g、200gなど葉っぱによってグラム数も変わっています。
お線香の商品を見つけたのですが、これはお茶を飲む空間自体も大切にしているとのことで、こういったお線香やお花などで飾り、お茶を飲む空間自体の雰囲気を美しくして、お茶をいただいてほしいという思いから置いているそうです。
リラックスした空間作りにお線香はいかがでしょうか。
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天然の燕の巣も販売されていました。
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100パーセントパイナップルケーキ
パイナップルぎっしり!オリジナルの「廣方圓」の印も高級感ありますね。
実はこのお店のパイナップルケーキも評判なんです。台湾産土パイナップルを100パーセント使っていて、パイナップルの酸味とパイナップルの繊維のザクザクとした歯ごたえがたまらない味でした。
酸味とお茶がすごく合いますので、お茶と一緒に食べてみてくださいね。お茶に合うということが考えられたお茶請けになっています。
人気商品のパイナップルケーキです。お茶と一緒にどうぞ。
1箱8個入りで、手にとってみるとずっしりと重く、ぎっしり入っている証拠ですね。1つのパイナップルから1箱のパイナップルケーキができるそうで、ちょっと多いなと感じる方もぜひ1つのパイナップルの重みを感じてみてください。
実は試作段階で、パイナップルケーキをもっと小さくしようと試みたそうなのですが、手作業でパイナップルをカットしているため、これ以上小さいものを作れなかったそうなのですよ。
このカラフルなパッケージもパッと目に入りますね。これは台湾のアーティストの作品で台湾のぼたんの花なんです。本物の作品はお店に飾ってありますので見てみてください。
贈答品としてもオススメ!
贈答品用のパッケージも手描きのデザインを元にしているというこだわりよう!
その他の商品のパッケージにもこだわっていて、コンピュータで作成されることが多い中、全て手描きの作品を元にデザインしているそうです。それで洗練された中にもあたたかみのあるものになっているんですね。
こうやってひとつひとつにこだわってお店ができているのが感じられます。
体に優しい新商品
2014年に発売した商品があります。
ひとつは「手作り石けん」、1個480元です。「日月潭の紅茶」、「プーアル茶」、「日本の抹茶」の3種類があり、それぞれにイタリアの最高級のオリーブオイルがふんだんに入っていて、もちろん無添加で天然の物、体に優しい石けんです。
お茶効果もあり、使っている湯さんはお肌もツルツルでした!
もうひとつはビーナッツを使った伝統的な新年のお菓子をアレンジした「茶酥」です。1袋250元。伝統的な味はピーナッツと砂糖だけですが、それに抹茶を合わせています。
ひとついただきましたが、まず天然の抹茶のいい香りがします。香料は一切使っていないというところもオススメポイントです。食べてみるとお菓子といっても甘さはひかえ目で、サクサクとしていて抹茶の味も濃く、抹茶を食べているような一品です。賞味期限は約2カ月ですのでお土産にもいいですね。
人気のお店
お茶をいただきながら話す時間は至福の時ですね。台湾の男性もお茶は大好きなようです。
女性のお客さんが多いそうですが、この日は多くの男性のお客さんもお茶を試飲しながら楽しんでいらっしゃいました。
偶然来ていた近所の社長さんは、この日台湾茶を買いたいというお客様をアテンダント。「お茶のことはよくわからないけど、ここのお茶は信用がおける。おいしんだ~」と笑顔で語ってくださいました。
日本人のお客さんも多く来られますし、台湾人のお客さんも贈り物として購入する方も多いそうです。
ゆっくりとお茶をいただきます
お店の真ん中の椅子に座ってお茶を試飲させていただきました。
ゆっくりと座ってお茶を飲むスペースがあるのもうれしいですね。
湯さん手描きデザインの茶器でお茶をいただきました。こちらの茶器は購入することもできます。店員さんのお茶を入れる所作も茶器も美しく、よりお茶がおいしく感じられました。
ゆっくりと丁寧にお茶をいれてくれました。
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茶杯は湯さんデザインのもの。茶器も揃えたくなります。
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プーアル茶。ねかせた年数によって味も深くなっていくそう。
まずは「90年代のプーアル茶」をいただきました。
先ほど聞いていた、ねかせて深くなるプーアル茶、どんな味なんだろうとワクワクです。茶杯にそそぐと、強い香ばしい香りがしてきます。飲んでみるとすこし苦みがありますが、とてもスッキリとした後味です。
味の深さといい、健康にいいということ、これは個人的に購入したいお茶だと思いました。プーアル茶、烏龍茶は10回くらいお茶が出ますので、家族や友人と大勢で飲むのもいいですね。
その他にも「蜜香紅茶」、「高山烏龍茶」をいただきました。
「蜜香紅茶」は香ばしいよい香りで、普段飲んでいるような紅茶の渋みは感じられませんでした。台湾の紅茶、ぜひ試してみてください。
「高山烏龍茶」はスッキリとしているのでとても飲みやすく、緑茶に近い味なので日本人にはなじみがあり、誰からも好かれる味だと思います。友人にお土産をという方、迷ったらこの烏龍茶もいいかもしれません。
お茶の香りを楽しめるようにと、お湯に茶葉をつけておいてくれています。これにスプーンをつけ、香りを比べることができるようにもなっていました。ここから気に入った香りでお茶を選ぶのもよいなと思いました。
高山烏龍茶。茶葉は丸まっていて、お湯を入れるとジワジワと開いてきました。
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高山烏龍茶。
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蜜香紅茶。香ばしい香りがただよってきます。
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お茶請けには先ほどのパイナップルケーキもよく合いますよ。
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実はナビは普段、手軽なティーバッグにマグカップでお茶を飲むことがほとんどなのです。
しかし、好きなお茶を選んで、丁寧にお茶をいれ、ときには茶器にもこだわり、友人や家族とゆっくりといただくというのもお茶を楽しむことの一部であり、生活を豊かにしてくれるんだなと感じました。とても心が豊かになったお店でした。
以上、台北ナビでした。