閉店・移転、情報の修正などの報告

条件が合えば、365日いつでも飛ぶことができます!


こんにちは。台北ナビです。
毎年初夏から秋にかけての恒例となった「台湾国際熱気球フェスティバル」。
2014年も5/30~8/10の期間で大人気の中、開催されました。6月には普悠瑪(プユマ)号の台東までの運行が始まったこともあって、今後も台東への熱は高まるばかり。

鹿野高台

お客さん、乗ってま~す

お客さん、乗ってま~す


さて、熱気球が飛ばされる場所は、台東県鹿野郷の高台です。
2014年は墾丁や台南でも試みられましたが、気流の関係で数回飛ばして終了。安定した環境と知名度で、台東は台湾での熱気球スポットとして、ゆるぎない地位を固めました。

2010年に、鹿野高台でフェスが始まったばかりの年は、熱気球の数も少なく、日程も短く、観光客は乗ることが出来ませんでした。その後観光客を受け付け始め、熱気球に乗るために早朝から多くの人たちがつめかけるようになりましたが、並んだのに乗れなかったということもあり、2014年はネットでの先行受付などによって、どんどんスムーズになってきたのです。
そして、2013年から紐で地面に固定し、熱気球が少しだけ浮かす停地飛行(一人500元)とは違い、「自由飛行」といって、鹿野の上空を約30~40分自由に飛行するコースが始まりました!

「自由飛行」に乗ってみよう!

飛行啓蒙基地 到着

飛行啓蒙基地 到着


日本では熱気球は連盟の下各地でイベントが行なわれていますが、台湾では民航局といって、台湾の交通部(日本の運輸省に相当)の管轄の下に配属されるため、熱気球専門の会社のみが「自由飛行」を行えることになります。
そこで、2014年、熱気球を飛ばすために、台湾初の熱気球会社「天際航空」が設立しました。今回ナビは、この会社の予約を利用し、「自由飛行」を試してきたので、今後乗りたい!方はどうぞご参考ください。

飛行期間:1年中(当日の天候によります)
8000元/人(30~40分間。ご予約必須。お振込みになりますが、外国人の方は先に予約し、当日現金払いでも大丈夫だそうです(2014年10月現在)。カードは使えませんので、ご了承ください。) 
毎日24人まで(早朝2ターム飛びます、秋~春は5:30~7:00)
申込電話:(08)955-2233、(08)955-2235

事前予約は必須ですが、規定もあるので、以下のサイト(中国語)もご参考ください。
以下は規定のごく一部です。
●身長が110cm以上に限ります。小学生以下の子供は保護者と一緒にご搭乗ください。
●安全のため、酒に酔っている、気分が思わしくない、高血圧、ぜんそく、心臓病、高所恐怖症、妊婦の方は搭乗できません。また、ペットの同乗もできません。
●緊張しやすい方、高いところが怖い方、気分がすぐれない方の搭乗はおすすめしません。
●当日の着衣は長袖で、コットン素材が望ましいです。運動靴で、帽子はふちのある飛ばないもの。髪の長い人は結んでください。スカート、ハイヒール、サンダルは適しません。
●搭乗時は、貴重品とカメラ以外は持たないように。リュックなどは地上スタッフがお預かりします。
★予約日当日早朝5:00前に、台東県鹿野郷中華路三段399号(飛行啓蒙基地)に集合。

とはいえ、予約をしても、熱気球が飛ぶかどうかは、全くお天道様のご機嫌によるので、あいにく・・・の場合は、残念ながら乗ることが出来ません。また、乗ったけど、風の状況が思わしくないと判断されて10分ほどで降りることになった場合は、費用はいただきません!とのことです。

風任せの熱気球

風任せの熱気球

熱気球が飛ぶための条件は以下です。
② 風が適度に吹いている(強すぎたり、また全然吹かないのも飛べません)
② 太陽が昇りすぎていない ③  気温が高すぎない ④ 雨が降っていない
⑤ 熱上昇風が発生していないこと⇒このため日の出3時間程度、日没前2時間程度の時間帯のみが安定しているとのことで、フライトが可能

朝が相当早い

まだ薄暗い朝

まだ薄暗い朝

この日は朝の6時には風の具合が飛行に適さなくなるので、遅くとも5時過ぎには乗らなきゃ時間いっぱい飛行できない!ということで、朝4時起き、4時半に出発しました。乗れる人は、飛行操縦士合わせて5人だけ。海外では20人乗りなどもありますが、台湾は最大5人の小型です。
到着すると、2つの熱気球を膨らまし中。ガスバーナーの爆音に驚きます。一定の時間熱すると少し休み、また開始を繰り返していると、あっという間に熱気球は大きくなって来ました。ある程度の大きさになると、バスケットを立たして、飛んでいかないように、スタッフたちで支え抑えます。準備時間は約20分弱でした。
あっというまに膨らみました~ あっというまに膨らみました~
あっというまに膨らみました~ あっというまに膨らみました~

あっというまに膨らみました~

陳于園さんに、命預けます!

陳于園さんに、命預けます!


今回ナビたちの熱気球を担当する飛行操縦士は、陳于園さん、台東のブヌン族の出身で、熱気球飛行の操縦士になるという自分の夢を実現すべく、アメリカに行ってトレーニングを受け、ライセンスを取得し帰ってきました。台湾へ帰ってきてからは、更に台東鹿野で既定時間数のトレーニング。
「天際航空」は現在約10人のライセンス取得済みの飛行操縦士がいます。陳さんに操縦士になるには、どんな基本条件が必要なのかといたら、一般の飛行士と変わらないよ、目のレーザー受けてる人はダメなんだよね、高いところは眼圧にも影響するからとのこと。
最近では、最終トレーニングを台東で受けたいという海外からの志願者もいるそうで、トレーニング施設の充実にも力を入れています。
こちらは、飛行啓蒙基地のトレーニングエリアです

こちらは、飛行啓蒙基地のトレーニングエリアです

ボオッ~と燃えると

ボオッ~と燃えると

たちまち上がっていきます

たちまち上がっていきます

宙に浮いたっていう感じ♪

宙に浮いたっていう感じ♪

ふわあ~っと浮かびました~!

もうひとつも上がりました

もうひとつも上がりました


この日は、ナビたちのグループ4人(スタッフ入れて5人)とカップル2人(スタッフ込みで3人)の2つの熱気球がほぼ同時に飛び始めました。
ナビたちのは白と青の割と地味なバルーンでしたが、もう一つはカラフルで、鹿野の緑に映えます!
日の出

日の出


さて、ふわ~~~と上に上がるやいなや、日の出が望めました。
ナビたちの方がどんどん高くなっていきま~~す ナビたちの方がどんどん高くなっていきま~~す

ナビたちの方がどんどん高くなっていきま~~す

うわあ~~どんどん絶景~!

うわあ~~どんどん絶景~!

低飛行に入ります

低飛行に入ります


陳さんのバーナー調節で熱気球は低飛行をしたり、高くなったり。
日の出時間には、もうパイナップルの収穫をしているのも見えます。鹿野の人たちは、自由飛行の熱気球を見ると手を振ってくれたり、声を掛けてくれます。
陳さん曰く、パイナップルを投げてくる人もいるとか~。
パイナップル~! パイナップル~!

パイナップル~!

バナナや

バナナや

見事なお茶畑も~

見事なお茶畑も~


落ち着いて、堂々とした陳さんの解説は、お客さんに安心感を与えてくれます。感覚としてはスイスイと横行している感じ、それほど速いとは感じず、でも景色はどんどん変わっていくので、目くるめく景色に釘付けになります。
また、ボワ~っと燃えると上昇!

また、ボワ~っと燃えると上昇!

もう一つは、鹿野渓の方へ向かっています

もう一つは、鹿野渓の方へ向かっています

バックは中央山脈です

バックは中央山脈です

めくるめく景色

道路の上も過ぎていきます

道路の上も過ぎていきます


風はそれほど感じません。
ナビと同乗した台湾の新聞記者王さんは、トルコやオーストリアでも乗ったことがあるそうで、上空はすっごく寒いのよ!と9月にもかかわらず、首に毛糸のマフラーを巻き、薄手の防風ジャケットを着ていました。が、日の出とともに気温が上がっていく台東…。「こんな高いのに、暑い~!」と、5分と経たないうちにジャケットを脱いでしまいました。
ナビたち、ゴキゲンです

ナビたち、ゴキゲンです

陳さんが今標高2500くらいと言います。え?どのくらいまで行けるんですか?と聞いたら5000くらいまではOKだそう。え~、それって、台湾で一番高い玉山も軽く越えてますよ~。でも高くなりすぎると、景色は小粒になるから、鹿野だと800くらいが一番楽しめるのだそうです。田んぼが近~い、緑のふかふかのじゅうたんのようです。
田んぼがきれ~い

田んぼがきれ~い

緑のじゅうたんと白い鳥 緑のじゅうたんと白い鳥
緑のじゅうたんと白い鳥 緑のじゅうたんと白い鳥

緑のじゅうたんと白い鳥

鉄道と道路

鉄道と道路


鹿野の絶景の醍醐味は、この青々とした田んぼや果物畑、山と川にあります。
鉄道もあり、ここでプユマ号が走ってきたらもう最高ですね!これは自強号です~。
鉄道を追っていくと、自強号が見えました 鉄道を追っていくと、自強号が見えました

鉄道を追っていくと、自強号が見えました

鉄道、田畑、熱気球…いいですねえ

鉄道、田畑、熱気球…いいですねえ


熱気球は、上下の調節は可能ですが、横の動きは風の流れになります。
が、ここが操縦士の腕の見せ所で、上下を上手く調節することで、お客さんに横飛行の楽しみを味わわせてくれるのです。陳さんは、何度かわざと木陰に突入。
といってもバスケットの底の方がバサバサッと樹木の上部を倒していくのですが、進む方向をにらんでいるナビたちには、かなりのスリルです。
わあ、木に突入する~~!抜けた~!
何度か木に激突~ 何度か木に激突~

何度か木に激突~

またしても一面のパイナップルと

またしても一面のパイナップルと

ビンロウ林が出現

ビンロウ林が出現

着地!

ここに入るかと思ったらこの後上昇

ここに入るかと思ったらこの後上昇

自由飛行のフィニッシュ地をどこにするか、これは訓練された飛行操縦士の的確な判断力と腕にゆだねられます。
この日は最初ここにしよう、と低飛行に入ったところが、近くに道路がないのでムリ。刈り取った後のパイナップル畑だったので、え?ここで、着地ならすっころんだら痛いんじゃあ?と思っていたら…。
陳さんはバーナーで熱風を送り込み、熱気球はふわ~と高く上がっていきます。低くなったり高くなったり。でも不思議とエレベーターの中で感じるような不快さは全くありません。爽快そのもの。
また、見事な景色が目の前に出現!

また、見事な景色が目の前に出現!

このパイナッル畑だった草むらに入ると決めました!

このパイナッル畑だった草むらに入ると決めました!


2回目にここ、と決めたところも刈り取ってだいぶ経つパイナップル畑。
今度は決めたら速かったです。ここに降りるよ~という掛け声とともに、あっという間に草の中に突入!
ナビは自分の身を守るのがせいいっぱいで、落下していくときの画像はバスケットの中にしゃがみ込んだので撮れませんでした…が、着地後はこんな感じに…。
頭を上げると景色はこんな感じで、

頭を上げると景色はこんな感じで、

女性スタッフがいました

女性スタッフがいました

すぐに駆けつけてきたスタッフたちが、そのままバスケットを引っ張ります すぐに駆けつけてきたスタッフたちが、そのままバスケットを引っ張ります

すぐに駆けつけてきたスタッフたちが、そのままバスケットを引っ張ります


スタッフたちがすぐ集まってきて、ナビたちを乗せたまま、ロープで熱気球をそのまま道路へと引っ張っていきます。
皆がここで降りたら、熱気球だけまた上に上がっていっちゃうんだそうです。
道路にきたら

道路にきたら

シートを敷いて

シートを敷いて

片付けの準備

片付けの準備

1人1人降ります

1人1人降ります

お疲れ~

お疲れ~

どんどんしぼんでいきます

どんどんしぼんでいきます

組み立ても片づけも

組み立ても片づけも

早いですよ

早いですよ

さて、冷たいおしぼりがあり

さて、冷たいおしぼりがあり

何やらテーブルセッティングの準備

何やらテーブルセッティングの準備

シャンパンが抜かれ

シャンパンが抜かれ

振る舞われます

振る舞われます

熱気球の儀式

なぜ、シャンパン?の説明

なぜ、シャンパン?の説明


さて、着地後はもう車に乗って元の場所へ戻るだけかと思っていたら、ある儀式がありました。
これは世界中の熱気球イベントで行っているもの。それはシャンパンで着地を祝うというもの!そもそも熱気球の始まりは、フランスのモンゴルフィエ兄弟が、洗濯物が暖炉の熱気にあおられるのを見て、火を燃やした時に出る煙が空気より軽くなることを知り、この煙を集めたら人間も空を飛べるのでは?と考えて作られたもの。最初は、小動物を乗せて実験を繰り返したことで、多くの動物が可哀想な目に合ってしまいましたが、1783年、ついに有人飛行を成功させることができました。
この時にシャンパンを熱気球内に持ち込んでいて、着地地点で田畑を荒らされたと怒る農民たちにシャンパンを振る舞い、着地成功を祝ったことが最初だと言われています。
シャンパンは、アルコール度が5%ほどのものなので、皆ほとんど飲めます。
カンパ~イ!
では、飲みましょう!

では、飲みましょう!

カンパ~イ!!!

カンパ~イ!!!

ナビたちがカンパーイ、の傍ら、気球はどんどん片付けられ、トラックに乗せられました ナビたちがカンパーイ、の傍ら、気球はどんどん片付けられ、トラックに乗せられました
ナビたちがカンパーイ、の傍ら、気球はどんどん片付けられ、トラックに乗せられました ナビたちがカンパーイ、の傍ら、気球はどんどん片付けられ、トラックに乗せられました

ナビたちがカンパーイ、の傍ら、気球はどんどん片付けられ、トラックに乗せられました

まだあります

証書、もらいました!

証書、もらいました!


この後、「天際航空」の車に乗って、ラウンジへ戻るのですが、戻った時に証書がもらえます。これは、うれしいですね!

まだ始まったばかりの「自由飛行」ですが、鹿野のポイントは、何と言ってもその景色のすばらしさと言えます。ここは日本統治時代、龍田村と呼ばれ、日本人が区画した四角い田畑が上から眺められます。そして、そこに植わるパイナップルやバナナ、アッサム紅茶の畑…。日本と台湾の交流が上空から確認できたのでした。

以上、台北ナビでした。
楽しい思い出をありがとう~!

楽しい思い出をありがとう~!

最後に陳さんと記念撮影

最後に陳さんと記念撮影

記事登録日:2014-10-03

ページTOPへ▲

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2014-10-03

チェックイン日
宿泊数
部屋数 部屋1 大人 子供

関連記事

鹿野駅(台東県)

鹿野駅(台東県)

「鹿野」と言えばその昔、東部で最大の移民村、龍田村があったところです

2014年台湾国際熱気球フェスティバルに行ってきました!

2014年台湾国際熱気球フェスティバルに行ってきました!

次々に熱気球が青空に舞ってゆく~。まるでディズニーの世界の中に飛び込んだようでした

台湾熱気球フェスティバル開催中♪

台湾熱気球フェスティバル開催中♪

カラフルな熱気球が空を舞いました~!

熱気球を見てから、アイスキャンデー♪

熱気球を見てから、アイスキャンデー♪

鹿野@台東

台湾のイベント②熱気球フェスティバル(2013)

台湾のイベント②熱気球フェスティバル(2013)

台東から始まった今年で3年目の熱気球フェスティバル!今年は花蓮でも楽しめます!