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小さな木造駅舎は、遠くから眺めると味わい深いものがあります

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台南市最北にある嘉義県に密接する駅で、1903年(明治36年)、台湾総督府の後壁寮乗降場として開業しました。その後まもなく後壁寮停車場に改称します。1920年には後壁驛(駅)になりました。1911年(大正元年)当時には、関子嶺温泉へ向かう際の乗り換え駅として利用されるようになりました。関子嶺軌道株式会社が、後壁から関子嶺への軽軌鉄道を敷設し、湯治客の便を図ったそうです。1941年、嘉南大地震によって駅舎が損壊し、2年後に建て替えられます。隣の嘉義の南靖駅が鉄筋コンクリートになったのに、後壁駅は依然として美しい木造駅舎の形を維持しています。2000年には三等駅から甲種簡易駅に降格し、現在は新営駅の管理下に入っています。
駅の前には広場があり、「翻騰掀起、迎向未来」と彫られた鯉の彫刻がありますが、これは昔日の駅の栄華の様子を偲び、未来への栄光を意味しています。小さな木造駅舎を広場からも眺めてみましょう。瓦が美しく、柱や窓の一部にも当時の面影が残ります。構内の窓側の長椅子は更に味わいがありますね。
後壁といえば、かつて冠軍米の栄誉に輝いたドキュメンタリー映画「無米楽」の登場人物4人と水牛の彫像も広場にあります。彼らが住む菁寮老街も有名なので、ぜひ足を運んでください。また、自転車で行けるところに「土溝藝術村」があり、ここでは、台南藝術大学の学生さんたちなどが各所に作ったオブジェを見ることが出来ます。

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スポット登録日:2017-11-21

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