桃園国際空港へ電車でGO~★空港MRTなら台北駅から30分強でターミナルへ。インタウン・チェックインシステムも導入~!
こんにちは、台北ナビです。
桃園国際空港と台北市内を結ぶ空港MRTが2017年3月に正式開通!空港へのアクセスがグンと便利になりました。ぜひとも利用したい空港MRT、本日ナビが初乗車した模様をご紹介します。
桃園MRT開業~!
正式開通のその日には多くの来賓が詰め掛けて記者会見が開かれました
台北、高雄に続いて台湾3つ目のMRT会社となる桃園MRT。その初路線となるのが空港線(空港MRT)です。台北駅を出た列車は、途中新北市・桃園国際空港を通り、桃園市内まで走る台湾最長のMRT路線です(2017年3月現在)。
これにより周辺エリアの活性化が期待されるほか、桃園国際空港や高鉄桃園駅と直結することから、空港と市内をつなぐ足として海外からの旅行者も注目しています。
空港MRT台北駅(A1)って遠いの?
空港MRT台北駅(A1)
日本から台湾に着いて最初に利用するのは、おそらく空港第一ターミナル駅か空港第二ターミナル駅のどちらかでしょう。それぞれの駅は各ターミナルビルと直結しています。また、高鉄桃園駅とは隣接し、地下でつながっているため、これらの駅での移動はさほど時間を気にすることなく、また迷うことなく相互間の乗り換えができるでしょう。
注意したいのは台北駅。台北MRT(MRT板南線(ブルーライン)、MRT淡水信義線(レッドライン))、高鉄、台鉄と地下でつながっていますが、空港MRTの台北駅舎(A1)は、オレンジ屋根が特徴の台北車站駅舎の西どなりに位置。その他の鉄道との乗り換えにやや時間がかかります。荷物が少なく慣れていれば10分ほど。不慣れであったり大きなスーツケースあったりすれば、さらに時間がかかることが予想されます。
案内板が至るところに。矢印に沿って歩きましょう
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空港MRT台北駅(A1)の施設に入るとやたらと広くて新しい~
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台北駅からチェックインカウンターに行く場合、1つ目のエスカレーターを降りたら左手通路へ。2つ目のエスカレーターの下は改札口です。要注意!
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チェックインカウンター脇がタクシー乗り場。タクシーで乗りつければさらに便利!台北駅ではインタウン・チェックインができます!詳細は下記参照
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どちらかというとMRT北門駅の方が乗り換えには便利。距離的に近いだけでなく、比較的迷いにくい経路とあって徒歩5分ほどです。
また、MRT中和新蘆線(オレンジライン)利用、かつ台北駅構内の施設を使わない人(下記参照)の人は、駅構内の上下移動だけですむMRT三重駅を使うという手も。ただし空港へ向かう場合、途中乗車となるので座席を確保できるかは運次第となりそうです。
地下ホームだった台北から抜けて地上ホームになる三重駅
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エスカレーター、エレベーターでラクラク移動
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活用したい台北駅の設備①イン・タウン・チェックイン
地元住民だけでなく、空港への足として大いに利用されることが予想される空港MRT。そのため、始発駅である台北駅には、チェックインができる航空会社のカウンターを設けています。搭乗当日の朝6時から搭乗の3時間前まで市内でチェックインと荷物の預け入れができるので、搭乗時刻ギリギリまで手ぶらで観光が可能、時間の有効活用できそうです。
ただし2017年3月現在、利用できるのは、チャイナエア(中華航空)・エバーエア(長榮航空)・マンダリンエア(華信航空)・ユニーエア(立榮航空)のみ。今後、利用可能な航空会社も拡大予定、待ち遠しいですね。
活用したい台北駅の設備②税関カウンター
もう1つの利用したい施設が税関カウンターです。税金還付制度を利用してショッピングを楽しんだ方は、こちらで手続きを。空港でも手続きはできますが、こちらの方が空いてそう!?税金還付を受けたものをインタウン・チェックインする預け荷物に入れることもできます。人の集中を避け混雑の解消にもつながる、うれしいシステムですね。
さて、どうやって乗るの?
基本的に台北や高雄のMRTと同じ。もちろん予約はいりません。乗車にはトークンを購入するか(マシンは日本語表記あり)悠遊卡(Eazy Card)や一卡通(i Pass)など台北MRT・高雄MRTでも使えるICカードを利用します。カードの購入&チャージは桃園MRT各駅自販機や窓口、空港サービスカウンターでも可能。入場の際には、自動改札トークン機のセンサーにトークンまたはカードをかざします。出場時には、トークンは投入口に入れ、カードは同様にセンサーにかざせばドアが開きます。
日本と違う、乗車のルールも他のMRTと同じ。喫煙はもちろん、飲食禁止区域内での飲食はできません。違反すると罰金が科されるので注意が必要です。子供料金は身長と年齢で判別。身長115㎝未満または115㎝以上で6歳未満なら、乗車券を購入の付き添い1人につき2名まで無料です(場合によって身分証の提示が必要)。
どっちに乗る?直達車VS普通車
長距離を走る空港MRT、今までのMRTにはなかった直達車(快速)が登場!
直達車は台北駅(A1)→新北産業園区駅(A3)→第一ターミナル駅(A12)→第二ターミナル駅(A13)→(第三ターミナル駅(A14) ※2017年3月現在未開放)を5両編成で走ります。うち1両はインタウン・チェックインで預けられた荷物専用車。客席は2シート×2列の全184席で、一部が4人掛けのボックスシートとなっています。
ボックスシート(充電器あり)
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ひじ掛けのボタンは読書灯(リクライニングできません!)
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一方の普通車は各駅停車。台北駅(A1)からターミナル駅を経て、高鉄桃園駅、そして終点の環北駅(A21)まで21駅をつなぎ、今後、中壢駅(A23)まで延長予定です。直達車と異なり、全188席のロングシート。そのため、車内は広々とした印象で、立ち席を合わせると1度に1000名の乗客を運ぶことができるそうです。
どちらの列車も15分間隔で運行し、料金は同じ。所要時間は、直達車なら台北駅から空港まで35~36分、普通車なら45分ほど。無料WiFiサービスはいずれの車両でも行なっています。どちらにも乗車したナビの感想は…
直達車:シート間が狭く窮屈で横揺れも感じやすいが、旅気分が味わえて到達時間も短縮できる
普通車:旅気分は薄れるが、広々快適。空いていれば外の景色も楽しめる!ただし時間はややかかる
といったところ。また直達車は台北駅~空港第二ターミナル駅間の運行ですが、台北から第二ターミナル駅より先に行きたい場合、普通車に乗ると後から来た直達車に追い抜かれ、かなりのタイムロスが。第二ターミナル駅までは直達車を利用するとよいかも。以上、ご参考までに~!
台北駅では直達車と普通車のホームが異なりますのでご注意を!
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どちらも各車両にスーツケース置き場を設置。ただし数に限りがありそう
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料金表
いざ、各駅へ!
利用頻度の高いと思われる駅に行ってみました~。