南庄老街（苗栗県）

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客家の色が濃厚で、中部の九份とも言われる南庄老街。お土産にしたい物がいっぱい！

こんにちは、台北ナビです。台湾中北部の苗栗県、県内は山が多いため「山城」と呼ばれました。客家人が県内最大の人口を占め、台湾人もいれば、少数のサイシャット族とタイヤル族の集落もあります。苗栗の民俗行事や美食文化は客家人と深く関わっています。

南庄は日本統治時代から繁栄し、客家文化・史跡・農業特産が現在の観光資源となっています。南庄に来たら皆が訪れる「南庄老街」は、文化路（桂花巷）と中正路の交差点がその中心で、古い家並みが残る商店街ですが、通りというか路地は2人並んで歩くのがやっとの狭さ。これと似たようなところどっかにあったような…？そう、九份！南庄も九份と同様、かつて炭鉱の町として繁栄を極め、一時沒落しましたが、ここ数年人気の観光スポットとしてよみがえりました。

繁華を極めた商店街は、1935年の大地震で南庄のほとんどの建築物が全壊。当時の村長は勝手な建築を許さず、長崎から持ち込んだ3枚の建築図面を見せて、住民にいずれかを選ばせたので、南庄老街の木造建築はこの3つのスタイルに限られ、長崎風の建物が並ぶことになりました。1963年にはさらに台風に襲われ、家屋の大半はその後再建されましたが、九份より細く坂道の路地には、いまも和風の風情が残っています。

右側に洗衫坑

桂花巷はすごい人です

桂花巷入口の洗衫坑

もともと灌漑用だったそうですが、やがて早朝から地元の主婦たちの洗濯場・台所・井戸端会議の場所となりました。あまりの清らかさに、今は観光客が手を洗ったりしています。

桂花巷（キンモクセイ路地）という名は、南庄へ来る山あいにキンモクセイが咲きほこってからがその名が付きました。その名にちなんで、食べ物には桂花蝦球・桂花香腸といったものもあります。また、お土産として、干し柿や梅、客家料理に使う蜜柑ソース、梅干菜、漬物なども多いです。
農業県という強みから、農産品も豊富。古くから米飯とサツマイモを常食としていたので、色とりどりで味付けも様々なお餅類も並んでいます。


週末の人込みはこの通り


夜市みたい


お餅や昔ながらのお菓子は人気！

桂花巷冰鎮湯圓

ナビたちは、江記花蜜という桂花巷冰鎮湯圓(桂花釀)の創始店へやってきました。バスの中で台湾の方からぜひ食べてみなさいとすすめられた、客家の団子にキンモクセイの蜜がかかったかき氷です。一番下にはバナナやリンゴなどの季節のフルーツも入っています。人が多いのですぐわかりました。並んで支払って、その場でもらってテーブルに運びます。お店自慢の桂花蜜は、水あめにキンモクセイの花を絡めて、長時間煮詰めたものです。



とにかく、まず並ぶことです。並んでから何を食べるか考えましょう～

桂花冰鎮湯圓　60元
この日は暑かったので、まず冷たい氷がありがたい。蜜は支払い時には、団子の上にまんべんなくかかっていましたが、あっという間に下方へ沈み、写真を取り時はこんな感じに。甘過ぎず、むしろもう少し甘くてもいいのにというくらいの味でした。

飲み物や冬のスイーツもあり		こちらが桂花蜜		蜜がすっかり沈んでいきました
混みあってると相席になります		お店は2014年に改装したそうですが		よき古さは残しています

江記花蜜・桂花巷冰鎮湯圓・南庄創始店
住所：苗栗縣南庄鄉文化路15號(桂花巷)　　電話:（03）782-3386．0975-052912

江記花蜜・桂花巷冰鎮湯圓

更に歩いていくと

更に細い路地も

干し柿や梅の数々		客家の蜜柑ソース、サラダにも使えます		梅干菜！豚肉と煮込むとおいしい

南庄老街で出会う日本

今回ナビは人込みと暑さに負け、南庄の日本をあまり探せなかったのですが、以下のような場所があります。永昌宮という道教の建物になっていますが、日本時代に建てられたそうなので、階段のこの感じからして、おそらく当時、この場所は神社だったと思われます。

それは鳥居だったのでは？

鮮やかです

この先を行くと右に郵便局と左に乃木坂

「南庄郵便局」は1899年に創建されたヒノキ造りで、再建後、郵便局時代の文物史料を展示する南庄文物館として使用されています。郵便局向かいの木造建築は、元村長の官舍。「乃木坂」と呼ばれる石段は、1897年に第三代総督に就任した乃木希典大将が、住民の通行に不便だからと、寄付を募って建てたもの。

サイシャット（賽夏）料理

本場のサイシャット料理を提供しているというので、やってきました。
実はこの日は向天湖でパスタアイ（矮靈祭）が行われていて、今年はなんと10年に一回の大祭。レストランも日曜日だったので、とても混んでいました。それゆえ、メニュー内のサイシャット風チキンとかタケノコなどがことごとく品切れで、ナビたちはお店の人に以下のおすすめを出してもらいました。

豆酥高山鱸魚　380元　魚はスズキです。新鮮な白身と豆酥がぴったり合って、美味でした。		豆角茄子　120元　エンドウ豆とナスの炒め物ですが、サクサクして、ナビたち3人パクパクとあっという間に食べてしまいました。
孜然排骨　180元　スパイスも効いた骨付きの豚肉。うまいです。		薑絲炒大腸（豚の大腸の生姜炒め）　客家料理の定番。客家人の街なので、有名客家料理もメニューにはあります。

賽夏食堂
住所：苗栗市苗栗縣南庄鄉中山路56號　　電話：0955-202224

前日夜中ずっとパスタアイのお祭りで、ほとんど寝てないナビたち。暑さにも負け、今回はあまり歩けませんでした。また、日をあたらめて、乃木坂や郵便局などをゆっくり回ってみたいものです。

以上、台北ナビでした。

記事登録日：2016-12-06

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基本情報

住所	苗栗県南庄鄉文化路15号(桂花巷)（江記花蜜・桂花巷冰鎮湯圓）
住所(中国語)	苗栗縣南庄鄉文化路15號(桂花巷)
電話番号	（03）782-3386（江記花蜜・桂花巷冰鎮湯圓）
行き方	台鉄「竹南」駅下車。「台湾好行」南庄線に乗ります（路線：竹南駅(東駅)→苗栗客運バス(頭份ターミナル)→国光客運バス(頭份)→三湾→獅頭山古道口→龍門口→勸化堂→桂竹林→南庄国中→南庄老街→苗栗客運バス南庄(南庄ビジターセンター）。約1時間かかります。 [地図で見る]

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット（お店）の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日：2016-12-06