移民村として、1910年(明治43年)に吉野村が花蓮港庁に設けられました。村は宮前、清水、草分の3つの集落からなっていました。吉野村に続いて豊田村や林田村も出来ましたが、どこも開村後2年内に神社が造られています。吉野神社の跡地は、現在慶豊市場の後方にあります。広い芝生地の一部は子供たちの遊び場になっていました。
敷地の片隅に「拓地開村」の記念碑が残っています。台湾総督・中川健蔵の名と、移民たちは徳島県の吉野川流域から来ました。最初村は61戸でしたが、移民が年々増加し最大時には300戸以上(1933年)になりました。人々は一致団結し、日夜努力して村造りに尽力を費やしたという開拓の歴史が刻まれています。神社の本殿跡地は敷地の中央で、「鎮座紀念」に明治四拾五年六月八日と刻まれています。吉安慶修院には、昔の神社の写真がありましたが、それによると敷地入口には鳥居、参道両側には石灯篭がいくつも並んでいたようです。
基本情報
住所 | 花蓮県吉安郷慶豊村中山路三段473号 |
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住所(中国語) | 花蓮縣吉安郷慶豊村中山路三段473號 |
行き方 | 台鉄「花蓮」駅から車で約30分。「慶豊市場」の後方にあります。 |
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スポット登録日:2015-05-06
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