気軽に行ける日帰りスポットとして大人気。屋台も充実、散歩しながら名物を食べるのが楽しい!
こんにちは、台北ナビです。
台北市からちょっと遠出をするスポットとしてオススメなのが、台湾のベニスと言われている「淡水」。MRT「台北」駅から約40分ほどで淡水駅に到着。駅の目の前から河沿いに遊歩道があり、のんびりと安らぎの時間を過ごせそう・・・と思いきや、よく聞くと土日は台湾人の若者でごった返しているらしい。というわけで、のんびりしたい方は平日に。人ごみの中、お祭りムードに浸りたい方は土日にどうぞ。今回ナビは平日の淡水で、何人もの親切な台湾人と出会い、いろんなおいしいものを食べながら、安らぎの時間を過ごすことができました。
オススメコースは…★
さて、淡水散策にはどんなルートがおすすめか、いくつか挙げてみましょう。道は淡水河に沿った遊歩道と旧市街(中正路)が平行して続いているので、往復で違う道を歩けば、違った持ち味を楽しめて、しかも効率的。歩くだけだと、だいたい1時間以内で往復できます。遊歩道から行く場合は「⑤ 阿給原創店」を右に曲がり旧市街へ、旧市街から行く場合は「⑦ 阿婆鐡蛋」を左に曲がり遊歩道へ出ることができます。
その他、建築物に興味がある方は、「⑬ 滬尾偕医館」「⑭ 淡水礼拝堂」「⑯ 小白宮」といった建物も見ごたえがあるので、マッカイ像から坂道を上がって行き、それらをみながら高台からの眺めも楽しみ、「⑰ 紅毛城」に行く道もおすすめですよ。ゆっくり歩いていくと1時間半ぐらい。疲れたら、帰りは紅毛城の前にあるバス停からバスに乗って淡水駅まで帰ってきてくださいね。
① 冰館 (2010年現在閉店) ② 超高霜淇淋 ③ 美蓁果汁店
④ ゆでたてイカの店 ⑤ 阿給原創店 ⑥ 烤鳥蛋加魚勿仔魚
⑦ 阿婆鐡蛋 ⑧ 可口魚丸 ⑨ 阿香蝦捲
⑩ 紅樓 ⑪ 合泉生釣具行 ⑫ 三協成餅舗
⑬ 滬尾偕医館 ⑭ 淡水礼拝堂 ⑮ 原来的老店 阿給
⑯ 小白宮 ⑰ 紅毛城
今回は昼1時に淡水駅を出発し、河沿いの遊歩道から散策することに。淡水は、まず駅の建物からして違う!赤レンガ造りがのどかな雰囲気を醸し出していて、駅を出れば、縦笛を吹いているおじさんがいたり、結婚記念写真を撮っている人がいたり、そして、その奥には川が流れている…。決してきれいな水とはいえませんが、水の流れを見ているだけで人の心は和むものです。
淡水には大学がいくつかあり、平日でも昼間から学生がちらほら。きれいな景色に安くておいしい食べ物、遊び場もあり、学生にとってはサイコーの立地条件。この立地条件を理由に大学選びをする学生もいるのでは?昨年には、駅前に永康街のマンゴーかき氷「① 冰館 」も開店し、さらに観光客が増えているようですよ。
(※2010年現在閉店)
というわけで、小腹がすいたので、いろいろ食べ歩きをすることに。まずは淡水名物「② 超高霜淇淋」(ちょー長いアイスクリーム)。なんと10元。香草(バニラ)・巧克力(チョコレート)・綜合(ミックス)が選べます。長さは日本のソフトクリームの3倍はあるでしょうか?でも味は???こんなに長いのに、なぜ折れないのかと思ったら、やっぱりちょっと硬めでした。アイスクリームとシャーベットを混ぜたような舌ざわり。でも暑い時はやっぱりアイスははずせませんよね!ナビは淡水駅から遊歩道を歩いて初めに目にしたお店で買いました。が、その後もたくさんアイスの店はありますので、あせって買うことはありません。歩きながら、食べたい時に近くのお店で買ってください。味はそう変わらないと思いますので。
「③ 美蓁果汁店」はフルーツジュースのお店。中国語がわからなければ、ほしい果物を指せば、伝わると思いますよ!ジュース屋さんやカフェはたくさんあるので、喉が渇いたら休憩&ドリンクタイム!
「④ ゆでたてイカ」のお店。ここは、平日は夕方から河沿いで販売開始。これまた茹でたてがサイコー!これもナビオススメの一品なのですが、看板もなく販売してない日もあるらしいので、運が良ければ食べられるかも?土日は昼間から販売しているようです。
続いて訪れたのは、淡水名物「阿給」のお店。この阿給という食べ物、肉や春雨を油揚げに詰めた蒸しもの料理。この料理名は中国語でアーゲイと読み、日本語の油揚げの発音に由来するといいます。今回は2軒のお店で食べてみることに。1軒目は、渡船頭という船着場のすぐ前にある「⑤ 阿給原創店」。回りの油揚げはちょっと硬めだけど、中の春雨にしっかり味が付いており、ちょっとピリ辛でおいしい!阿給以外にも、肉圓(肉まん)、炒麺(焼きそば)、炒米粉(ビーフン)、魚丸湯(魚だんご入りスープ)があり、全部ひと皿30元。ゆっくりここでランチするのもいいかも?
次にもう一軒「⑮ 原来的老店 阿給」。ここはあるお店で知り合った親切なおじさんが連れて行ってくれた淡水に住む人たちに人気のお店。繁華街からはちょっと離れますが、中山路から真理大学に行く細い坂を登っていくと着きます。なんと営業時間は朝の5時~15時。ナビはぎりぎり15時前に到着し、なんとか本場の阿給に出会えました。これはうまい!!!がんばって坂を登ってきた甲斐がありました!ナビの一押しです!春雨はもう一件とあまり変わりませんが、回りのアゲが全く違う!すごく柔らかくって歯ごたえといい、味付けといい、サイコー!一緒に行ったナビスタッフはこの阿給が食べたくて後日行ったらしいのですが、売り切れてたそうです。というわけで、皆さん、行くならお早めに!こちらもひとつ30元。
「⑥ 烤鳥蛋加魚勿仔魚」はウズラ卵にしらすを入れて焼いた団子を売ってます。4個で10元。3時のおやつにいかが?場所は船着場の目の前。
その他には、船着場の前の「⑤ 阿給原創店」のある細道を右に行くと、小さなお店の並ぶ中正路があります。ここは道の両側に小さなお店がたくさん立ち並んでいます。いくつかご紹介しましょう。
「⑦ 阿婆鐡蛋」鶏やウズラの玉子の醤油漬け、鐡蛋の老舗。ナビはウズラの鐡蛋と蝦せんをお土産に買って帰ることに。蝦せんはおいしかったけど、鐡蛋は???これも台湾人には人気らしいですが、日本人には?
「⑧ 可口魚丸」ここでは、餛飩湯(ワンタンスープ)、魚丸湯(魚だんご入りスープ)、肉包(肉まん)を注文。お味は日本人好みのあっさり味。70元で大満足。ナビはここまでに結構食べ歩いたので、これを夕食にしました。
「⑨ 阿香蝦捲」蝦を春巻きのような生地で巻いて揚げたもの。一串15元。回りが結構硬くて脂っこい。台湾人には人気のようですが、日本人にはどうかな?
「⑦ 阿婆鐡蛋」の対面にある細い階段を上がっていくと高台に建てられた赤レンガの情緒ある建物が。そこは1階に中式レストラン、3階にカフェがあるお店「⑩ 紅樓 」。レストランは日本語のメニューもあるので安心して注文ができます。のんびりと景色を見ながらお食事されたい方はここがオススメです。
「⑫ 三協成餅舗」たくさん試食ができて、お茶も入れてくれます。階段を降りると菓子作りの木型を展示した博物館もあって、ちょっと涼みたい方はどうぞ。
というわけで、のどかな気持ちで遊歩道を歩いて行きますと雑貨屋さんがあったり、ダーツ遊びや輪投げもあったり、子供達も楽しそう!このダーツ遊び、見ての通り水風船をダーツで狙うんです。大人でも力が入ってしまいます。
チャイナドレス(⑤ 阿給原創店の対面)やインド服(中正路108号)のお店と、服も安くで購入できますよ。ナビも290元で一着、夏のスカート買っちゃいました!
河岸のあいたスペースには似顔絵画家も出現。旅の記念に一枚いかがですか?
「⑪ 合泉生釣具行」ここでは釣り道具や竹かごが主に売ってました。35元からちょっとかわいいバッグが買えそう。お土産にもいいかも?
住所:馬偕街8号
「⑬ 滬尾偕医館」は北部台湾で最初の西洋式診療所。この診療所を開いたマッカイ博士の死後、1912年には台北に移り、現在の雙連駅の近くにある馬偕記念病院となったそうです。建物は様式の窓を取り入れており昔の建物とは思えない風格。そのマッカイ博士は医療だけでなく、キリスト教教義・教育の普及にも力をいれており、学校・教会も設立した。
医館のすぐ横にある
「⑭ 淡水礼拝堂」もマッカイ博士が設立したものです。今は1933年に建て直されたものであるが、アーチ型の窓、帽子型の飾りのついた柱があり、外壁が赤レンガを用い、これこそ異国情緒。
「⑯ 小白宮」は1862年に淡水が開港されたのに伴い、税関事務所として建てられたもの。スペイン風の建築で広い庭園スペースを持ち、建物表面には石灰が塗られていたため、淡水の人から「小白宮(リトル・ホワイトハウス)」と呼ばれていた。淡水河と観音山の景色が一望に見渡せ、台湾にいることを忘れてしまいそう。
住所:中正路8巷 9:30-21:30、18:00以降は室外及びレストランのみ解放\n月曜休館
「⑰ 紅毛城」は1626年にスペイン人が作ったお城で、その後1861年には英国が領事館を設置したという台湾の第一級古跡。中には展示室、領事館時代の部屋が再現されています。丘の上に立っていて、レトロなムードに満ちていることもあって、ここの庭園をバックに結婚写真撮影をしているカップルもよく見かけます。
盛りだくさんの淡水、いかがでしたか?最後はキレイな夕陽が、一日の疲れを癒してくれます。MRTで気軽に行ける淡水をぜひ一度歩いてみてください。もっともっと台湾が好きになっちゃいますよ!
以上、台北ナビでした。