平渓駅のたたずまいは、ホントにのどかでほっとします、街並みも風情たっぷりなんです
こんにちは、台北ナビです。今日は新北市平渓区へ、ローカル支線の平渓線に乗るためやってきました。今その平渓線の「平渓駅」に降り立っているナビです。とても風情があるこの駅は、1929年10月1日に、石底駅として開業。1946年、現在の名前となりました。平渓区は新北市の東北部、基隆河上流に位置しています。南はお茶で有名な坪林区、北には基隆市とIT産業会社が多い汐止区、西は豆腐街で有名な深坑近くの石碇区にそれぞれ接しています。平地が少なく、四面を山に囲まれた地形となっています。
平渓線は
三貂嶺駅-大華駅-十分駅-望古駅-嶺脚駅-平渓駅-菁桐駅と以上7つの駅の区間。多くの人は、九份へのバスの乗換え駅である瑞芳駅から菁桐行きの電車に乗ります。瑞芳駅の次は、猫がたくさんいる村がある侯硐駅、そして平罫線の始まりである三貂嶺駅へとつながっています。
ローカル支線
平渓線は台北近郊にある総延長12.9kmのローカル線。起点の三貂嶺駅から基隆河に沿って山間部へと進んでいきます。昔この鉄道は石炭輸送が目的で敷設されたことから、沿線には炭鉱が点在していました。しかし1970年代後半に石炭産業は衰退し、やがて閉山。沿線の景色は絶景で、大華駅付近には、パワースポットとも言われる十分瀑布があります。
郵便ポスト
線路まで人が登って撮影スポットとする駅のメインストリートをまっすぐ。とっても小さな橋を渡ると、右に上るか左に下るかの分岐点があります。右の方へ行くと、日本統治時代のポストが今でも郵便局の前にでえ~んと構えていますが、これは、台湾に現存する最も古い直立式のポストです。円筒形の鉄製で、日本統治時代から今日まで使用されています。この種のポストは1960年代には多かったそうですが、その後ほとんどが取り壊されました。平渓郵便局は高い所の坂道にあったため残され、今では多くの観光客がそのレトロムードに惹きつけられ、わざわざハガキを買ってここから投函する人もいるそうです。ほとんどの人がこのポストをバックに写真を撮っています。
平渓老街
平渓線にある平渓駅周辺は、観光客向けというより、地元の人向けに見える街。古びた街並みに一昔前を感じます。ナビが行ったときはランタン祭りの日だったので、1年で一番人が多い特別な日でしたが、普段は九份のような賑やかさはなく、店もまばらで通りもとっても短い。いかにも地元というか近所の人たち向けのようなレストラン、いえ、食堂や昔ながらの手作り中華菓子の店など、気持ちがほっこりするようなお店がパラパラと軒を並べています。こんな街では、慌てず、何事もゆっくりと、平渓スピードに乗っていきましょう。
のどかな街並み
客家布を扱うお店があります。店名は、老板娘の名前。これだけ客家布がそろっている店は台北市内にもありませんね。
美雲(布藝工作室)
住所:新北市平渓区平渓街37-40号
電話:(02)2495-1255
この日はお腹いっぱいで食べられませんでしたが、次回ちょっと入ってみようかなと思いました。
福昌山産海産餐廰
住所:新北市平渓区平渓街6号
電話:(02)2495-1047
ナビは緑豆餅を買いました、甘すぎず、豆のいい香りもしました。素朴な中華菓子っていいですね。
平渓古早味餅店
住所:平渓区平渓街11号
電話:(02)2495-1084
平渓のお茶屋さん
この橋を渡りました
この短い通りを過ぎると橋があり、橋の向こうには民宿や色鮮やかなランタン(=天灯)を店頭にぶら下げるランタンやさんも見えます。
平渓で泊まるなら
民宿も数軒あります。オーナーが親切で、店先がレトロな民宿はここ。コーヒーもおいしかったです。
明通雅舎
住所:新北市平渓区石底街52号
電話:(02)2495-2145
観音巌も平渓の観光名所。今回ナビは行けませんでしたが、小さい丘の上に建っています。ここは、太平洋戦争末期、日本人が炭鉱と石炭輸送列車の安全を守るのに、アメリカ軍の飛行機を監視するため、監視塔を設置したところで、事態が発生すればここから警報を鳴らしていました。終戦後警鐘塔は保存され、今日では観光客の平安の鐘になっています。高台からの景色は抜群だそうです。
天燈(天灯)とは?
油紙で作った半身ほどの大きさの簡易な熱気球。筆(或いは簡単にマジック)で願い事を書き、燃料を入れて飛ばします。一個200元程度。平渓では石底街近くの大きな橋のところで、ランタンが飛ばせます。
台北ナビでした。