メインは七美島と望安島、天候よくない中、高速艇は飛ばしました。が、来てよかった!ここも台湾なんですね。
こんにちは、台北ナビです。澎湖で楽しむには、少なくとも2泊3日はほしいものです。それをナビたちは今回1泊2日の中にぎっしりとがっちりと取り組んでいるため、かなりのハードスケジュールなんです。今朝は市内の文康市場内で各自朝食をとったりする内容、が、ナビは…起きれず寝てました。市場内のおススめは、北新橋という店の牛雑湯(牛モツスープ)と包子韭菜盒だそうです。今度行かれる方はぜひお試しください。さて、8時半にホテルのロビー集合。今日は波がだんだん高くなるという予報から、近い島から先に行くと、遠いほうの「七美島」は行けないかもしれないから、予定変更で遠い方に先行っちゃえと、一路「七美島」を目指しました。小雨で海も少々荒れ模様。高速艇で1時間ちょっと乗っているのですが、揺れは激しく、早く着いて~という気分になりました。「七美島」は外洋航路に出るんです。遠いです~。
石碑を読んでビックリ
船着き場についたときはちょっとクラクラ、ほんと長かったです。すぐバスに乗り七美人のお墓へ。そもそも名前を聞いたらピンと来るかもしれませんが、島の名前は7人の女性から来ています。最初に島に住み始めた7人の女性が、倭寇の襲撃に遭い、海に身を投げてしまった…と、石碑には書かれていました。ガイドの美満さんの話しによると、島民は彼女らの死を悼み、お墓を建立。そして、そのお墓の周囲には大きな木が茂ってきました。更にこの木に触ると、お腹が痛くなる…そう言い伝えられてきているそうで、ナビたちはゆっくりとお墓の周りを巡りました。
「望夫石」のせつないストーリー
バスに乗っていると、黒山羊が群れをなして岩壁の方へ走っていくのが見えました。バスは停まり、ここは「望夫石」ですと説明をうけました。海岸沿いに仰向けになった妊婦の形の大きな岩があります。漁に出た夫が戻らず、毎日岸壁で待つ妻、そしてお腹には赤ちゃんが…夫は戻らず、妻は岸壁から身を投じたそうです。
黒山羊が普通にそこらへんにいました
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「望夫石」の説明です
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横たわっている妊婦の形です
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お墓には常に黒山羊さんがいます
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「双心石滬」にドキドキ
さて、悲しいストーリーが2つ続きましたが、今度は胸がドキドキときめくところへ向います。澎湖県はいくつかの島から成っているのは前述しましたが、またその島々は各々強い個性を発揮しているんですね。その個性は自然の中で長い年月を経て作られたものが多く、特に岩の形などはほんとにネーミングと形がピッタリと合っていてだれがつけたのかと驚きです。
中でも「澎湖」を代表する景勝地で「双心石滬」は外せません。2つのハートが重なり合っていて、どうやってできたんでしょうねえ、という形なんです。一目見て、微笑みが出てこない人はいないはず。「望夫石」で悲しくなった心が、ホカホカに暖まってきました。熱愛中の2人が一緒に来ると、もっと気持ちが固まるそうな…とはナビが勝手に思っただけ…
望安島へ
七美島の一つ手前の澎湖県で4番目に大きな望安島に着きました。望安島の名前の由来ですが、昔鄭成功が台湾へ渡るときに、手前に見えたこの島がとても平和的に見えたからそう名付けたそうです。この島で昼食を食べましたが、食物資源の乏しい島では、豪華ではないけど、あるものを上手に調理した心のこもった料理が食べられました。お腹が満たされると皆には安どの表情が…さあ、再出発です。
この灯台のあるところも島の一つだそうです 望安島へ着きました
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望安島へ着きました
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味わい深い「中社古厝」
またもやナビの好きな老街です。住所は「望安村花宅」。ここにもサンゴをあしらった外壁の家屋が並びます。贅沢といえばそうなのですが、島の人には家屋建築には必要な材料なわけで、一番身近で固い建材の一つがサンゴであったともいえます。暴風雨を避けるため、壁の厚みもかなりあり、どこも1階建てなのも特徴的。
島の観光地「中社古厝」
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この老街は花宅というかわいい地名
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天台山は絶景かな
望安島の観光名所のひとつ天台山。ここの売りはなんといっても台湾海峡が眼前いっぱいに広がる景色。そして、さりげなく惜しげなく咲き乱れる「天人菊」とサボテン。サボテンは黄色や淡いピンクの色がありました。トゲトゲのいかつい葉からは想像しがたい清楚な花。そして、景色がいいところには、アラ?果てしなく昔のこと、八仙人が海を渡るとき、残したものだと言われる巨大な足跡が岩の上にありました。足のサイズ40?くらいでしょうかねえ。
観音亭 & 西瀛虹橋
澎湖って本当に見るところが多いんですよ。ナビたちはお寺の説明を聞いたあと、疲れを飛ばすかの如く、前方に見えるアーチ型の「西瀛虹橋」を渡りました。最初はエーーあそこ渡るの~!と思ったけど、意外や大変ではありませんでした。それにアーチの頂に着いたとき、上から見る景色は感動もの。海の中に浮いているような気分になれます。ふと、下を見ると、海で泳いでいる人が、1人、2人、3人!今日は28度くらい?どうやら兵役についてる男の子たちのようでした。すごいですね。
そして、目を遠方に移すとヨットをしている人たちも…ヨットが5隻見えました。潮風が体中で感じられます。毎年アジアのヨット大会もここで開催されています。更に!澎湖の花火大会もここで。毎年(5月から6月の1か月間)この橋の上から花火が打ち上げられ、澎湖島の多くの場所から花火を見ることができます(一番いい場所は、橋の真向かいの公園ですよ♪)。
加水站とは?加油站はガソリンスタンド。なので「加水站」はウォータースタンド。マクハン石の飲料水は20Lが15元、普通の飲料水は10元。買っている人もいましたね。夏場はよく売れるんだろうなあ。
四眼井
澎湖の人たちの生活の水。300年前に掘られた井戸が今も使用されています。そして、井戸の周りには昔建てられた建築形式が今でも残っています。井戸を中心とした生活、薬屋や雑貨やなどの店があり、井戸から縦横につながる通りにはたくさんの住居と店舗が並んでいます。
中央老街から天后宮
400年の歴史をもつ媽祖廟なのです。ここでちょっと媽祖廟について。
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海の神様マーズゥー(媽祖)を祭る廟のこと。世界中の華僑がいる国、地域には必ずといっていいほど媽祖を祭る「天后宮」があります。特に海を渡ってきた華僑には媽祖は大切な神様。神様というと実態のつかめない人物?だったりしますが、媽祖はその点一般?の神様と違い、神様になる前はれっきとした人間でした。媽祖の本名は林黙といい、記録によると生まれは北宋の太祖建隆元年(西暦960年)3月23日、亡くなったのは北宋の雍煕四年(西暦987年)9月9日。享年28歳。媽祖の父は林愿(リンユェン)、福建の都の巡査をし、母親の名前は王氏。媽祖が生まれる前、夫婦には既に一男五女、計六人の子供がいましたが、たった一人の男の子が病弱だったため、両親は跡取りとしてもう一人男の子をほしがり、女の子(媽祖)が誕生!最初は少し落胆したそうなんですが、1ヶ月になるまで泣くことが無く黙ったままだったり(そのため名前が「黙」になったそう)、幼い頃からとても賢く8歳になると文章は何でもスラスラと読み、他の人に意味を解くことを教えて諭し、9歳には金鋼経・可蘭経・唐玄奘・遺経典の全てを知り、10歳には仏に対する礼儀を暗唱することが出来ました。また暇があれば母の布織りを手伝うなど天性の親孝行娘だったそう。16歳でのぞいた井戸からお札を見つけてからいつでも神と通じ合うことが出来るようになり、28歳の9月9日(重陽の日)、峰の山頂まで登り、皆の道になるため明るい内に昇天した、といわれます。一番古い媽祖の廟は987年に建設され、中国のびしゅう島(媽祖の出身地)にあり。一番大きい媽祖廟は泉州(1196年)、台湾では1725年鹿港に作られたのが最古。現在世界中で1500箇所に媽祖を奉る「天后宮」があり、2億人の信者がいる、といわれています。
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最後に「順承門」
馬公港を向こうに見渡す「順承門」へやってきました。この場所は日本人にとっては、姿勢がピシッと正しくなってしまうところ。かつて日本統治時代は、台湾人が入れなかったところです。軍関係の要地でもあったため、この門の向こうは謎の地でした。入って見るとなんてことはないのですが、馬公港を望む海の景色がかなり美しいです。そして、門を入って階段を登っていくと、日本人が住んでいたという家屋の跡が見られました。庭の設計が確かに日本人的、所々に日本の香りがします。
馬公港から毎日出航している高雄行きの船。車やバイクなども運ぶフェリーなので、大きいですね。高雄まで4時間半かかります。
ナビは何といってもサボテンアイスが一番好きです
この後またまたおいしいシーフードを食べ、空港へ向かいました。一緒に行ったツアーに人たちもナビと同じく、両手に抱えきれないほどの、お土産を持って…。そうそう、澎湖の名産を言い忘れてました。黒砂糖ケーキ、塩煎餅、海苔、するめ、干し魚、サボテンの酒、サボテンそのもの、メロン、石、貝殻…あ~数え切れないほどあります。黒砂糖ケーキは3日以内に食べてください。冷蔵庫に入れたら固くなるので食べる前に15秒、電子レンジでチン。一層おいしくなります。
あとでもっと買っとけばと後悔しないように、おみやげは多めに?
*澎湖の見どころの大半を2日間で駆け巡ったこのナビが参加したツアーですが、2日で澎湖を見つくそうというのはきついし、ムリです。1日目一番早い便、2日目一番遅い便で台北へ戻ったナビですが、翌朝の出勤のつらかったこと…。2泊3日ぐらいあれば、まあまあとも言われます。もう何日かあれば、北の島「吉貝嶼」や「険礁嶼」、東の島の白砂が息をのむほど美しいと言われる「小白沙嶼」までも行けたかもしれません。次回は余裕をもって、ゆっくり回りたいと思いました。
台北ナビでした。