日月潭の湖畔に静かに佇むホテルは、童話の世界のような雰囲気を醸し出しています
こんにちは、台北ナビです。
日月潭といえば風光明媚な観光地として、台湾一有名なところですが、その湖畔に唯一浮かぶ、そして、建物の1Fは湖より下というホテルが、本日訪れた「力麗哲園会館」です。
ホテルがある場所は、日月潭バス停のちょうど対岸にある伊達邵というところ。ここは台湾原住民の邵(サオ)族が多く住む村で、ホテル、民宿、レストラン、お土産やさん、原住民ショー劇場などがあるとてもにぎやかな観光地。日月潭ロープウェイも徒歩圏内です。
伊達邵でゴージャスながらアットホームで品よく、一際目立って湖上に佇むホテルがここ「力麗哲園会館」。一目見ただけで、泊まりた~いと思ってしまうそんな魅力的なホテルでもあります。ナビたちが着いた時は、夕刻のライトアップも始まり、魅惑的な様相を呈していました。そして、ファンタジックな世界に引き寄せられるようにロビーへと入ります。
夕方チェックインしました
ロビーに入ると、ヒノキのいい香りに心が落ち着いていくのがわかりました。ヒノキはリラックス効果があるんですね。眼前にはため息が出るほどの美しい湖が広がっています。壁にはかつてここに宿泊した世界中の政治家や王室の方々、著名人の写真がかかっています。
中央の階段を見上げると6Fの天井が見えます。そうです!入ったところのフロントロビーは3F。そして、3F~6Fが客室で、全室45室あります。
フロントにかかる絵には、サオ族が魚を捕る様子が描かれています
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ロビーの向こうには湖
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こちらは日月潭の奇力魚を養殖中
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昔魚捕りはカヌーのような船でした
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バスルームやアメニティはどの部屋も共通
全館45室のバスルームスタイルはすべて同じ。大きなバスタブ、広い洗面台、そして、歯ブラシセット、髭剃り、シャワーキャップ、綿棒、デンタルクロス、コットン、櫛が揃っています。
可愛い木の葉の形をしたソープとシャンプー&リンス、ボディソープ、ボディローション、ドライヤーと必要なものはすべてここに。シャワーブースもゆったり。
暖色のタイルや大理石は、5星ホテルの風格が十分漂っています。バスローブやセフティBOXはすべての部屋にあります。
どの部屋にも「日月紅茶」がありました。正直ナビはミルクと砂糖入りのコーヒーは甘すぎて苦手。ここでしかない台湾産紅茶は貴重で、現在どんどん価値が上がっています。日月潭の濃厚な紅茶を片手にこの湖の景色を眺める…体を温めてくれる以上に、旅心を暖めてくれます。
それではお部屋へと行きましょう!
豪華山景雙人房 Deluxe Double/Twin Mountain View
こちらの部屋は、ホテル内で一番小さな10坪。といってもこれだけの広さがあります。十分ですよね。
山の緑は心を落ち着かせ、安らぎをもたらしてくれます。部屋に入ったとたん、バッタ~ンとベッドに倒れこみたくなります。
山側はホテルの正面側のことです
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部屋にはサオ族の昔の生活を表した絵がかかっていました
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ベランダからの景色
豪華湖景雙人房 Deluxe Double/Twin Lake View
ナビたちはこちらに宿泊しました。WELCOMEのバラは、月並みなフルーツよりうれしかったですね。
窓の外に広がる湖がナビを呼んでいる…。部屋に入るやいなや窓に直行、すぐさまベランダに出てしまいました。
豪華湖景三人房 Lake View Junior Suite
ダブルとシングルベッドの部屋、このタイプは湖側に向いています。窓の向こうが山水画に見えるのは、なぜでしょう。
どの部屋もヒノキの香りが漂うからか、中に足を踏み入れた途端、部屋全体が自分を包んでくれるような雰囲気があります。
豪華湖景四人房 Lake View Suite
ダブルベッドが2つあり、家族向き。広さもたっぷり。木の柔らかさとアイボリー色のじゅうたんに気持ちも和やかになります。
湖側の部屋は、日月潭と一体化したような感覚が持てるのが本当に不思議です。
豪華湖景家庭房 Family Suite
部屋に入ったとたん歓声を上げてしまいました。ロフト式の部屋は、広い!窓の向こうの湖もきれい。童話の世界に入り込んだようです。小さな子供が一緒なら、すぐに2Fへ駆け上がり、ここで寝るから!と言うこと間違いなし。
ホテル館長の袁彩甄さん曰く、湖の上にあるホテルなので、傷んだ木の交換、そして、じゅうたんも部屋が暗くならないように淡色にしてるから、そういう面のメンテナンスが大変、とおっしゃってました。どの部屋も手入れが隅々まで行き届いていて、どの部屋にも泊まってみたくなる気持ちよさが感じられました。
総統套房 President Suite
現在日月潭では、6星級のホテルまで登場していますが、こちら「哲園」には各国の大統領や大使、王室の方々が宿泊してきました。今でも伊達邵エリアで最高級のホテルといえばこちらです。そして伊達邵こそ、日月潭らしさを持つ場所なのです。
部屋の中は、入って左手にベッド、中央にはバーカウンター。すべてが木製仕立てで温かみを感じます。そして、リビング。やはりロフトで、こちらは上階の方が落ち着けそうでした。プレシデントスイートだけあって、窓から見る景色は2通り。どちらも美しすぎる湖が静かに佇んでいます。
ベッドルーム
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リビング
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バーカウンター
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2Fへの階段
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上の階はぐっすり眠れそうです
設備にも驚き
1本なのです
最上階6Fで、袁さんがちょっと天井を見てくださいと、中央に位置する長い梁を指差しました。
これは、昔のヒノキで12mはありそうです。
もちろん今はヒノキの伐採は禁止されていて、あったとしてもこれほど長いものは稀。希少なものを教えていただきました。
湖上のレストラン
ホテル館長の袁彩甄さん
2Fはレストランで、朝食はこちらで(7:00~10:30)。朝下りていくと、一瞬テーブルが湖上にあるのかと錯覚を覚えたほど。
実際ホテルの1Fは湖の中に埋まったところにあるので、レストランと湖はほぼ一線上にあるといえます。朝食は中華と洋食がメイン。白子のお粥が珍しく、おいしかったです。
湖に向かって朝食を食べていると、時々魚が跳ねるのが見えました。水質がよい証拠ですね。しばらくすると、日月潭名産の奇力魚を獲るために、湖上を走る船が視界の右から左へ。風情がありますね。この素晴らしい時間が一瞬でも止まればいいのに、とナビだけじゃなくこの光景を目の当たりにした人なら、皆そう思うはずです。
レストランは~22:30。ランチやディナー、ちょっと座ってコーヒーなども楽しめます。
1Fは湖に埋まっているのがわかりますか?
日も落ちてきました
そしてすがすがしい朝
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ロビーに朝の光が差し込みます
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同じフロアにPCルーム、マージャンルーム、大小のカラオケルームがありました。
地下水プール!
レストランから見えるきれいなプールは1Fにあります。このプールの水は地下から引き上げているので、水温は低め。
温水プールじゃないので、冬場はムリですが、夏は気持ちいいに違いないでしょう。
透き通ったプール、遠くから見ると湖と一体化
隣はサウナで、女性用がちょっと大きめ。大浴場も設備が整っています。
船の予約も
「力麗哲園会館」は、オープン当初から各国の要人たちを迎え入れてきたホテルのため、ホテル内にプライベート船着き場を保有しています。ナビたちがフロントにいると、お客さんが6人で船の予約をしていました。6人なら2時間で、日月潭の名所8箇所を回る1200元のコースをホテルフロントで予約できます。他にもいろんなパターンのコースやチャーター車予約もあるので、ご相談ください。ホテルへ行くには日月潭のバス停からシャトルバスが出ています。無料ですが、事前予約が必要です。
また、日月潭へ来たら、ここに泊まりたい、そう強く思ったナビです。