標高2274m、台湾国内最高の高さに位置する老舗ホテル。阿里山森林国立公園内の中でもっとも安心でき、眺望も最高
避暑地として訪れる人も多いのです
こんにちは。台北ナビです。
今日ご紹介するホテルは阿里山中で最も高い位置にあり、眺望も抜群の老舗ホテル阿里山賓館。1913年にできてから2015年で既に102年!という最も歴史ある老舗のホテルです。大切に保存され、歴史館と呼ばれている旧館は、その名の通り歴史を感じられるレトロながらもハイセンスな造り。歴史館と隣り合わせの新館である現代館は、和と洋の要素を取り入れ、新しく造られたスタイリッシュなホテル。歴史館は見学でき、現代館と中でつながっているので、宿泊中気軽にどちらにも行くことができるため、新旧どちらも楽しめる魅力的なホテルです。
堂々たる風格
阿里山森林国立公園に到着後、送迎バスでホテルに向かいます。送迎バスはビジターセンターの前から20分、40分に一本便があるので便利です。「阿里山賓館」と書かれた小型のバスが停まっていたらそのまま乗り込んで大丈夫です。5分ぐらいでホテルに到着します。
送迎バスは、ホテルの現代館前に到着します。阿里山賓館の特徴は、眺望もさることながら、老舗にふさわしいその風格。特に現代館の隣にある歴史館はレトロで気品があり、一歩足を踏み入れれば、時代が遡ったかような雰囲気。1949年には蒋介石が63歳の誕生日をここで過ごしたり、かつては日本人台湾総督も宿泊したりしたという、その重厚なたたずまいは一見の価値があります。
こちら現代館前に到着
おしぼりのサービスが嬉しいです!
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高級感ある広々としたロビー
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歴史館の庭園にある木々
今は使われていない旧フロントは高台6階にあり、このフロントの外には庭園があります。この庭園にある2本の木にご注目ください。まず京都から持ってきたというヒノキは、何と樹齢900年!そして、奥にある松の木も樹齢500年という歴史ある木なんです。そして、この庭園には他にも吉野桜が植えられていて、3月~4月にはこの庭園の桜が満開となり、多くの観光客が桜を見に訪れます。
こちらは歴史館旧入り口
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高台にあり、旧フロントにつながっています
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新設されたオープンスペース
2014年8月には阿里山賓館の支配人が変わり、現代館入り口にはオープンカフェのようなスペースが設置されました。これは、新しく担当となった支配人が「こんなにすばらしい風景があるのに、入り口に何もないのはおかしい」と新設されたものだそう。確かにこのスペースがあるといかにもリゾート地という雰囲気です!こちらを利用される時は、フロント横のカフェで飲み物などを買って、ゆっくりとお楽しみください~。
リゾート気分に♪
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飲み物などは中のショップで買ってくださいね
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現代館と歴史館は1階と6階でつながっています
隣り合わせの歴史館と現代館は、部屋のスタイルもいろいろ。目的や人数によって選んで下さいね。
お部屋のアメニティは歴史館、現代館共にほぼ同じです。
アメニティ&ファシリティ
ロクシタンの石鹸、シャワージェル、シャンプー、リンス、ボディローション
<バスルーム>
部屋に置かれているグラスやティーカップは全てホテルのオリジナル。
記念に本館フロント脇の売店で購入する事も可能です。バスルームのアメニティはロクシタン。
有名な阿里山烏龍茶
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冷蔵庫の中にもミネラルウオーター
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<クローゼット>
バスローブと予備の布団、スリッパ、セーフティボックス、ランドリーバッグ、ホテルの紙袋、靴べら、アイロンとアイロン台があります。
引き出しの中にランドリーバッグとホテルの紙袋があります
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アイロンがあって便利です
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<ベッドルーム>
ベッドルームに無駄な物はなく、シンプルな造り。ベッドの他に机が一つと椅子が2脚あるのみです。それだけにすっきり広々としています。また、チェックイン後にウェルカムドリンク引換券がいただけます。このドリンク引換券は、歴史館にあるアンティークな50年代コーヒーショップで使うことができます。
ゆったりと景色をお楽しみください~
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ウェルカムドリンク、夕食、朝食券。お部屋はカードキー
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歴史館 客室情報
歴史館の中には1913年にできたヒノキ造りの21室、1970年にできた14室があります。
■ Premium Suite(スペリオルスイートルーム/首相套房) 14坪 画像参考:701号室
こちらは歴史館にある蒋介石をはじめ歴代の総統が泊まったというお部屋。スイートには2つのベッドルーム、リビングルームがあり、高貴で格調高いお部屋です。
広々としたリビング
歴史館にはこのような紹介があります
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ドアも昔のまま
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歴史館 設備
歴史館の設備の中で特におすすめしたいのが6階にある50年代コーヒーショップ。旧フロントの隣に小さな入り口があります。旧フロントには、1934年の昭和の地図もあり、タイムトリップしたかのような錯覚に陥ってしまいます。
■6階 50年代コーヒーショップ
10:00~21:30
コーヒーショップに近づくと聞こえてくる日本語の昭和のメロディー。レトロでステキな雰囲気の中で流れる時間に身をまかせ、ゆったりと過ごすのがおススメです。
レトロでステキなコーヒーショップ
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ゆったりと時間が流れます
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■6階 ガーデン現代館と歴史館を結ぶガーデンは24時間いつでも開放されています。
■1階 ショップ
8:30~21:00
ヒノキグッズ、原住民のトンボ玉アクセサリー、大きな木の工芸品が中心。
現代館 客室情報
現代館は69室あり、歴史館の35室と合わせて全部で104室あります。
■Double Room(ダブルルーム/豪華雙人房) 13坪 画像参考:1917号室
現代館にあるスタンダードなダブルルーム。13坪もあるので広々としています。お部屋にあるのは窓ではなく、大きなガラスの扉なので、入った瞬間に見えるバルコニーと外の緑が美しく、まるで絵のよう!でも実はこの景色、本物なんです!そして、暖房器具も暖炉風のデザインでムード満点。
こちらのカーテンを開けると...
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このように絵のような風景が広がります
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お風呂とトイレはそれぞれ左右にあり、完全に分離しています。
■Executive Suite (エグゼクティブスイートルーム/行政套房) 22-26坪 画像参考:1817号室
エグゼクティブスイートは、基本的にダブルベッドが1~2台あり、2人~6人まで宿泊可能。家族での旅行には一番おすすめのお部屋です!お部屋のデザインもいろいろ。こちらのお部屋は一部が和室のような雰囲気で、布団をひいて寝ることもできます。そして、シャワールーム前の更衣スペースの広さにびっくり!まるでプールに来たかのようです。スイートルームにはワインのサービスがあります。
ホテルオリジナルのコップ
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ワイン&ウェルカムフルーツ
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■Executive Suite (エグゼクティブスイートルーム/行政套房) 22-26坪 画像参考:1822号室
こちらも同じく2人~6人まで宿泊可能のお部屋。1817号室と違って、純洋風の造り。
現代館 設備
ロビー横の通路にあるインフォメーションコーナー
阿里山の他の多くのホテルの特徴として、レストランや喫茶を併設している所は少ないのですが、こちらのホテルにはカラオケまであり、全てそろっているといっても過言ではないほど。さすがに標高2000m以上の山中で周囲に気軽に行ける飲食店が少ない中、ルームサービスもあり、ホテルから外に出なくても全てそろっているのは本当に便利です。特に外に出ずにホテルでゆったりしたいという方にはピッタリ。ホテル内の設備で十分楽しめますよ~。
10階からの眺めもおススメ
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ハーブが所々に植えられています
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■1階 レストラン麗景廳
朝食:6:30~9:00(夏)7:00~09:30(冬)
※日の出の時間によって調整有り
ランチタイム:11:30~13:30
ディナータイム:18:00~20:30
定員300人、結婚披露宴の会場としても使われるというこちらのレストランは、広々としていて開放感があります。外には石を積み上げて作られた滝のオブジェも見られ、見ているだけでも涼しげです。地元の食材も味わえる好評のホテルビュッフェ。朝食はこのレストランでいただきます。朝食のメニューは、洋食、中華が中心。朝食では地鶏の卵がいただけます。
■1階 コーヒーショップ
8:00~21:00(最低消費額100元/1人)
フロントの隣です
商品がたくさん
■1階 ショップ
8:30~21:00
他のお店よりハイセンスな商品が並んでいます。阿里山烏龍茶はもちろんのことヒノキグッズ、原住民のトンボ玉アクセサリー、茶器や大きな木の工芸品などまでいろいろなものが揃っています。歴史館1階にもお土産屋さんがあります。
■6階 ジム
8:00~21:00
こちらのフィットネスルームは他のホテルと違って、名前を記入したり、予約をしたりという手続きが必要ありません。空きがあれば自由に使うことができるのが嬉しいですよね。
■6階 ガーデン
現代館と歴史館を結ぶガーデンは24時間いつでも開放されています。
■6階 KTV(カラオケ)ルーム
9:00~21:00
一部屋10~15人まで利用できる予約制のカラオケルーム。小さい部屋は10人定員で2時間3000元、大きい部屋は15人定員2時間4000元です。
■10階 岩盤浴SPA
10:00~22:00
岩盤浴は一人2000元(45分)。15分ごとに姿勢を換えて横になることで、効率よく悪い物を外に出すことができるのだそう。15分ごとにアルカリイオン水、レモン水などを持ってきてもらえます。そして、最後には漢方ハーブティーのサービスもあります。
岩盤浴の他にも、フットマッサージ、全身マッサージ、フェイシャルなどがあり、メニューも豊富。遅くても20:30までに予約して下さいね。
シャワールームもありますが、水が出にくいこともあります。その場合はお部屋でシャワーを浴びて下さい
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浴衣に着替えます
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日の出も楽しめます!
温暖の差が極端にあり、早朝のご来光見学には夏でも厚手のコート類が必要ですが、わざわざ持参せずともホテルでレンタルも可能(150元/1日)。初山ご来光に合わせたモーニングコールと阿里山駅から祝山までの電車のチケット手配もフロントに依頼できます。
以前は台湾のお客さんが圧倒的に多かったそうですが、現在は30パーセントが欧米、日本など…各国のゲストとなっているそうです。中でも日本人ゲストの割合は15パーセントと高く、至る所に日本語の案内が見受けられます。
日本統治時代にできた格調高い歴史館と新しいスタイリッシュな新館を有する阿里山賓館。どちらに泊まってもホテルライフを満喫することができます。ナビもオススメのステキなホテルです。
以上、台北ナビでした。