庶民的で地元の人に愛され続ける夜市は観光客でも楽しめるのが魅力。美味しいモノ満載です
美味しいものがあふれだす寧夏路夜市をとことん楽しんじゃおう!
こんにちは。台北ナビです。ナビグルメ隊はとある金曜の夜、食の夜市で知られる寧夏路夜市へと繰り出しました。寧夏路夜市は食べ物屋台が多くて規模も小さめだから、いつも地元の人で賑わっている夜市。そこで今回は、寧夏路夜市によく来てるというナビスタッフのデビーさんを隊長に、ナビーズ2人の計3人で、がっつりグルメレポートしてきました!
地元ちびっこ御用達、夜市パチンコ!
大繁盛!
この寧夏路夜市は、圓環側にはずら~っとゲーム屋台が並びます。このゲーム屋台は子供向けが中心で、パチンコ型が一番人気。パチンコの玉をはじいて点数が入ると横からするする~っと回数券みたいなものが自動で出てきます。この券がたまると点数に応じて目の前に山積みになっている景品がもらえるというわけ。的当てみたいなテクニックなしでそこそこ点数もたまるから、小さい子供にはもってこいなんですね。何だかゲームセンターよりほのぼのします。ちびっこたちの目がきらきら輝いてました。
1円玉を投入します!
|
|
狙うはこのミッキーちゃんゴミ箱!かわいい~
|
ナビの目もきらきら輝きました!
|
|
わ~い!出てきた!!でもまだまだ景品には手が届きません><
|
材料を選んでその場で揚げて……「塩酥鶏」は止まらなくなるおいしさ
まずはデビーさん推薦の屋台「塩酥鶏」へ。でも何も知らなかったら、ここの屋台って正直通りすぎちゃうかも? だって材料が生の状態で並んでいるだけだから、私たち日本人には出来上がった状態や味が想像できないんですよ。ナビはここの夜市にもう10回以上通っていますが、ここ、完全スルーでした。そう言えば人だかりも出来てるし、袋には「台湾第一家」とか書いてあるし……むむむ、これは期待大ですぞ!
お店の中と外に店員さんが!みなさんテキパキと動きます
|
|
携帯が壊れないようにビニールジッパーで保護!
|
まずは材料を決めて「これと、あれと…。」と指さしていき、アルミのお皿に盛ります。終わったらそれを店員さんに渡します。すると店の裏側で串に刺してあるものは炭火焼です。あとの材料は細かく刻んで揚げる「炸」と呼ばれる揚げものにして、スパイスをまぶしたら紙袋にがさっと入れて出来上がり。日本にある某ハンバーガーショップのシャカシャカポテト、あんな感じですね。おなかがすいていた私たちは興奮のあまりちょっと欲張り気味に注文。あとは出来上がるのを待つばかり。
種類もた~くさん!
|
|
もしブロッコリーが食べたかったらひとつ容器の中に入れれば1人前が出てきます!
|
……と!そのとき屋台裏にはかなりの緊張が!!それもそのはず、衛生局のチェックが入っていたんです。こうして夜市の食の安全は日々守られてるわけではありますが、出てきたナビの串焼きは「ウチの商品はしっかり火が通ってますから!」と言わんばかりの堅めな焼きっぷり。ナビ、もう少し程良く焼けてる方が良かったな……。
でも、揚げてある方はサクサクでスパイシー!これはもう止まらなくなるおいしさ。代表的な具材は牡蠣や鶏のから揚げですが、台湾では甜不辣(てんぷら)と呼ばれているさつま揚げ(5枚20元)が美味しいので、具材の中にぜひ加えてくださいね。時々台湾バジルの素揚げが入ってたりしてビールが飲みたくなっちゃう味かも。勇気があれば豚の血を固めた猪血糕(1個10元)なんかもオーダーするとぐっと台湾っぽい雰囲気になるからトライしてみてほしいな。2袋いっぱいになるほどオーダーして、占めて195元でした。
念入りに焼かれた串焼き
|
|
ちょっと注文しすぎちゃったかな・・・
|
鴨の血だからって驚かないで!これがまた美味しいんだから。
お次は里長伯の「麻辣鴨血」(60元)。鴨の血と野菜を辛いスープに合わせた料理です。鴨の血だというけれど、どう見ても血っぽくない。どこに血が?と尋ねると、このレバーみたいなものが血だってデビーさんが言うんです。おいしいよと言われておそるおそる食べてみたら…うわ、コレおいしい!臭みはなく、口当たりはムースっぽくまろやか。これは初めての味覚。麻辣(辛い)って言うわりにはスープもさっぱりめでそんなに辛くない、って思っていたら、5口目くらいから辛みが口の中に広がりじわっと額に汗が。辛さは微辣~大辣まであるから好みをオーダーできます。ちなみにデビーさんがオーダーしたのは小辣でしたよ。
この店で麻辣鴨血を頼んだら、一緒に注文したいのが名物の現炸手工臭豆腐(40元)。揚げた臭豆腐にソースをかけ、台湾ピクルスを添えたもの。臭豆腐ってその臭さで何となく敬遠しがちだけど、揚げたら臭さはそんなに気にならないし、ぜひチャレンジを。サクサクっとした臭豆腐に豆板醤とにんにくの旨みを加えた特製ソースが良く合うんです。揚げたて臭豆腐をほおばりつつ、夜市ならではの幸せにしばし浸るナビ……。
パパイヤミルクは賞味期限20分!?
麻辣鴨血を食べてるうちに何か飲みたくなったら、里長伯の隣にあるジュース屋台の童年へ。ここではお店のイチ推しパパイヤミルク(45元)をオーダー。台湾の夏ならではのジュースと言えばパパイヤミルクですよね。カットしたてのパパイヤをミキサーに入れ、ミルクを加えてガーッと回したら出来上がり。パパイヤの甘みにミルクが合うんです。
そしたらデビーさんが「パパイヤミルクはすぐに飲み終わらないとだめよ。」って。確かにカップにも「20分以内に飲み終わって下さい」ってしっかり書いてある。どうも20分経つと固まってしまって美味しくないらしいんですが、おしゃべりに夢中になっていてそのまま飲み終わらずに20分経ったら、本当に美味しくなくなってました(がーん)。皆さん、パパイヤミルクは一気にゴクゴク飲む、が鉄則ですよ。
王記の愛玉檸檬、はまります
台北在住のナビMがこよなく愛するデザートがこちら王記の愛玉ゼリー。士林夜市が本店の有名屋台だから、大きな愛玉ゼリーの脇に青いレモンが丸ごと浮かんでる光景を見たことがある人も多いんじゃないかな。でもトレードマークの蛙のイラストにひいてしまって、ちょっと買うのをためらう人がいたとしたら、何てもったいない!ぜひぜひ一度試してみて下さい。
ここでオーダーするなら台湾の名物ゼリー愛玉に、檸檬のシロップを加えた「愛玉加檸檬」(30元)がいいですね。つるつるっと喉ごしもよくて癒されるデザートで台湾っ子の好物です。こういう程良い甘さでさっぱりとしたデザートって、何で日本にはあまりないんでしょう。フライや辛いものを食べた後の口の中がリセットされて、なんだかまだまだ食べられそうな予感!?
デビーさん、このものすごい行列は何ですか?!え、芋ダンゴ?
「デビーさん、このものすごい行列は何ですか?!」思わず聞いてしまったナビ。屋台の後ろの方までずら~っと続いてるんですよ。
「蛋黄芋餅と香酥芋丸ですよ。とっても美味しいから並んでみましょうか。」
芋、ですか?並んでいる間、裏でせっせと店員さんが作っている様子も見えるんですが、なんというかすごく地味なメニューに見えるんですよねぇ……。半信半疑で並ぶナビ。待つこと10分くらいでようやくゲット。うん…?おお~っ!美味しい!!美味しいじゃないですかこの揚げ芋ダンゴ!!
蛋黄芋餅と呼ばれているものは、タロイモの団子の中に卵の黄身とロウソンと呼ばれる肉でんぶが入っていて、香酥芋丸と呼ばれるものはそのまま芋ダンゴのまま、丸めてからりと揚げています。外はカリっとして中はふわふわ。何というか、芋っぽくない洒落た味がするんですよ。甘さも控えめでいくつも食べたくなるし、皆が並んでいるわけがやっとわかりました。蛋黄芋餅は日本人的には好みが分かれるかもしれないけど一度はトライしてほしい味。ナビグルメ隊3人とも好きな味です。さらにプレーンな香酥芋丸だったら日本人でも好きな人は多いはず。これは寧夏路夜市に来たら並んででも食べておきたいメニューですね。
タロイモ団子はアイスクリームの用具で形作ります
|
|
その後手でこねて、黄身とロウソンを中にIN!
|
それはそれはせっせと芋ダンゴを作って売ります!
|
|
油もきっちり落としてくれます!
|
ナビが今まで食べた中で一番おいしい鶏肉飯はここ
お次は鶏肉飯です。ここ圓環は魯肉飯で有名な地区だけど、鶏肉飯好きなら方家の鶏肉飯は見逃さないで!方家の鶏肉飯(30元)は鶏肉がジューシーで、ご飯と一緒に食べると旨みがじわっと口の中に広がって、もうたまりません。今まで食べた鶏肉飯のなかで一番おいしい!やはり地元の人はおいしいものを知っているんだなぁ。
方家
|
|
あっさりなのに鶏肉のうまみがギューっと詰っています!
|
アボカド+プリン+牛乳、という最強ジュース
さっきパパイヤミルクを飲んだ「童年」のジュース屋台は、もう少し先にも1軒あるんですが、そこを通りかかったナビは思い出してしまったんです。ナビスタッフの1人に「童年のアボカドプリンシェイクはおいしいから飲んでみて!」と言われたことを……。チャレンジャーナビ、果敢にこのアボカドプリンシェイクにアタック!!しかし…ごめんなさい!ナビの口にはちょっと合いませんでした。プリンはやはり、単独で食べる方が日本人には美味しいな、うん。ミキサーでプリンを混ぜてしまってるのがナビ的には駄目だったんですが、ある意味すごく台湾らしいミックスの仕方だと思うので、あえて体験するのもありかと。ちなみにナビMは大好きな養樂多冰沙(ヤクルトスムージー)を飲んでご機嫌でした。ヤクルト好きならこっちがおすすめ。
フルーツ天国!
|
|
左がヤクルトスムージー右はアボカドプリンシェイク
|
まだまだ食べ続ける私たち……ここの蚵仔煎食べずして帰れませんから!
ここの夜市が終わったあたりから雙連駅へ向かって5mくらい先に、これまたものすごく行列が出来てるお店が!寧夏路夜市で牡蠣オムレツの蚵仔煎を食べるならイチオシなのがここ、賴鶏蛋蚵仔煎なんです。
ここのお兄さんの手さばきには惚れ惚れ!ちゃっちゃと一度に8個の鶏蛋蚵仔煎を作っていきます。牡蠣や卵も新鮮なものを使っているし、お兄さんの焼き加減も絶妙。アツアツの鶏蛋蚵仔煎(60元)をほおばると、ああ台湾に来てよかったな、ってしみじみ思っちゃう。それくらい幸せがあふれだす味です。料理が出来てから席に座るシステムなのでとりあえずは並んで。
甘辛いタレもたっぷり乗っています!
|
|
牡蠣もたっぷり~
|
最後のデザートは誰もがここに寄りたくなる、古早味豆花。
おなかいっぱいでもデザートは別腹だよね、とナビグルメ隊が最後に向かったのは、寧夏路夜市のシメに多くの地元の人が選ぶ店、古早味豆花。ナビはここのスイーツが大好きで以前からしょっちゅう来ていたんです。ですが……寧夏路夜市の達人デビーさんが迷わず選んだメニュー、それは何とナビが今まで食べたことも見たこともない、「豆漿豆花」(35元)。
豆花という豆腐プリンのようなものに豆漿(豆乳)をかけて、ゆでた花生(ピーナッツ)をのせたものなんですが、これがまた美味しい……。シンプルで、それでいてひとつひとつの素材がお互いの味を引き立て合っている、まさに逸品。
ナビ感動です。今までここでいっぱい豆花を食べてきたのに、どうしてこのメニューに気づかなかったんだろう。豆漿+豆花+花生(ピーナッツ)。美味しくないわけがありません。ここはかき氷や粉圓豆花が有名ですが、豆漿豆花のピーナツ添えもぜひ!トライしてみてほしいです。
行列は覚悟の上!
|
|
お店の中には地元の人で溢れ返ります
|
台湾では人気のデザート豆花ですが、ここの他にもう一つ豆花荘という店が近くにあって、古早味豆花よりこっちの方が好きというナビスタッフもいるので、次回は豆花荘にも行ってみようっと。
やっぱり美味しいものは地元の人に聞け!ですね。ナビグルメ隊、心もおなかも満腹で、何だか明日へのパワーがみなぎってきちゃいました。皆さんも寧夏路夜市へ行ってみて下さいね。
以上、台北ナビがお伝えしました。