「牛肉のお鍋ってこんなにおいしかったんだ!」と牛肉のポテンシャルの高さを再認識する鍋。予約困難でもチャンスがあったら絶対食べてみて!
こんにちは、台北ナビです。
ここ数年、ナビが憧れ続けたレストラン「湖東牛肉館」にやっと行けたので、ご報告!
いやぁ、噂以上のおいしさに度肝を抜かれちゃいました。結果、終始無言で目の前の牛肉に超集中しちゃったほど。
台湾一おいしい牛肉鍋と断言してもいいかなと思うお店なので、興奮ぎみにレポートしたいと思います。
牛肉鍋パラダイス台南に住む人も県境を越える?
やっと来られた「湖東牛肉館」!
台南の「牛肉鍋」といえば、まず台南を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?台南の朝食や夜食として人気のある「牛肉湯(牛肉スープ)」が食べられるのは、台南の善化に牛の屠殺市場があり、新鮮な牛肉を食べられるからです。
そんなおいしい「牛肉鍋」、「牛肉湯」を食べ慣れている台南人でも、そのおいしさにわざわざ高雄まで足を運ぶというのが「湖東牛肉館」なんです。
高雄&牛肉大好きナビも「湖東牛肉館」にずぅ~っと行きたかったんですが、行こうと思っていながら気軽には行けなかった理由のひとつが、高雄中心地から離れているから。というか、ほぼ台南。高雄と台南の県境にあります。
といっても、最寄り駅は台鉄「大湖」駅で、徒歩3分。高雄駅から台鉄に乗って50分ほどで到着します。
台湾南部行きが決まったら即予約をオススメ!予約の取れない超人気店!
気軽に行けないもう一つの理由が「予約がなかなか取れない」ということ。今回は1ヵ月前に予約をしてやっと行けました。
基本的に電話予約のみというのが、観光客にはなかなかハードルが高いのですが、お店の電話はナビが来店している間鳴りっぱなしだったので、中国語ができたとしても、予約が取れるかどうかは運とご縁次第のようです。
また、お食事や予約について色々ルールがあるので、書き出しておきますね。予約前にしっかりとお読みください!
●営業時間は9:00~14:00、17:00~21:30
●お食事の利用時間は90分制
・9:30~11:00、11:00~12:30、12:30~14:00/17:00~18:30、18:30~20:00、20:00~21:30
●年齢に関わらずひとり1皿がミニマムチャージとなります
・お肉のお皿は大小に関わらずどのお皿も1皿でカウントします
・炒め物類は1皿にカウントできません
●予約時にお肉の皿数を伝えますが、当日お店で数の変更はできません(どうしても数の変更がある場合は、予めお店へご連絡ください)
●予約時間を15分以上過ぎた場合はキャンセル扱いとなります
●理由なきキャンセルをした場合は、その後同じ電話番号を使っての予約は一切受け付けません
一見『注文の多い料理店』だなぁと思うかもしれませんが、多くの人においしい牛肉を気持ちよく食べて欲しいという思いでお店が作ったルールです。そんなに難しいルールでもないので、きちんと守ってくださいね。
牛肉好きが牛肉のおいしさに惚れ込んだ牛肉鍋
見ているだけでも惚れ惚れしちゃう牛肉ちゃん♡
予約した名前を告げて入店すると、スープとたっぷりのキャベツが入ったお鍋がサーブされています。そこへ予約時に伝えていた牛肉の皿数が運ばれてきました。
あれ?そういえば、牛肉の部位などは伝えていなかったような?しかもよく見るとお肉の種類は2つありそうだけど……⁈
何でも、その日に店主がいいと思った部位だけを仕入れるので、どの部位が当たるかはその日次第。皿数が多いほど食べられる部位が増えていくようにしているのだとか。今回ナビは5人で入店し5皿を注文し、2種類の部位を楽しめました。
この日ナビが食べたのは、「肩胛肉(肩ロース)」と「扇子肉 (笹肉)」。
見て~!この霜降り具合♡肩胛肉の中でも特に美しいサシが入っています
今回食べた「肩胛肉(肩ロース)」は、サシ(脂)が満遍なく入っていて、口に入れた時の柔らかい舌触りがたまりません。しかも、トロリとした食感、歯がなくても食べられそうというくらい溶けていくのも、病みつきになってしまいます。
そう聞くと、脂っぽいんじゃないか?とも思われちゃうかもしれませんが、そんなことは全くなく、お肉の濃厚でコクのあるうま味を感じられて、次から次へと無言で箸を進めてしまうおいしさです!
扇子肉(笹肉)は濃厚なお肉の味を感じられますよ~!
もうひとついただいた「扇子肉」は初めて聞いた部位でしたが、サシの入り具合が扇形、つまり扇子に見えることから、この名前がついているそう。調べると日本語でいう「笹肉」という部位のようで、日本ではそのサシの入り具合が笹の葉に見えることからその前がついているというのも面白いですよね!
外バラの一部なので、バラ肉らしい濃厚な甘みが強く感じられるのですが、クセは一切なし。大ぶりのサシが入っているのに、しっかりとした歯ごたえが楽しめます。
どちらのお肉も脂身と赤身の旨味を両方味わえるのが共通点。飲み干したくなるほどうまみたっぷりのスープとの相性も良く、無言で食べ進めてしまうおいしさなんです。
自他ともに認める牛肉好きナビ流、牛肉鍋の食べ方をご紹介!
「牛肉鍋」で食べられるのは「溫體牛肉」ということが多いのですが、「溫體牛肉」って何か知っていますか?これは当日切り分けた牛肉のことで、冷蔵・冷凍をしていない超新鮮なお肉を指します。
そんな新鮮な牛肉ならば、レア中のレア状態で食べるのが吉!
というわけで、「しゃぶしゃぶ3~5秒」か「お肉にスープをかける」かどちらかで食べてみてください!今回はさっとしゃぶしゃぶする方がお肉の旨味をダイレクトに感じられたように思います。
日本流は一枚ずつ
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台湾流は小さな網にいれて一度に何枚も!
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国が違えばしゃぶしゃぶ方法も違う? |
「息子は牛肉のことめっちゃ理解してるのよ~!」
お店開店時は、仮眠を取っているという店主。ナビたちが上質の牛肉を食べられるのも店主の苦労のおかげ!
日本が誇るおいしい和牛を生み出す兵庫県で生まれ育ち、結構おいしい牛肉をよく食べていると思っていたのに、まさか高雄でここまでのお肉を食べられるだなんて思っていなかった……。
このおいしさの秘密を知りたい!とカウンターにいたおば様に直撃インタビューしてみました。
「おいしさの秘密?それは息子が毎日2回、善化へ当日屠畜された新鮮な牛肉だけを仕入れているからよ!息子はね、牛肉のことを知り尽くしていて、状態の良い最上級の部位だけを選び抜いてくるの」
なるほど!だから、予約時に食べる予定の牛肉の量を確認するのですね。
お話をしてくれたおば様は50歳くらいに見えるから、店主は30歳くらいなのかな?と思ったのですが、聞くと店主は50歳なのだそう。え?ということは店主のお母さんはもう70歳を超えているのかな?いい牛肉を食べていると肌もピチピチして若々しくなるのかも⁈
こんなにおいしい牛肉鍋だから、もっと多くの人にも食べて欲しい!高雄の中心地からは少し距離があるし、予約困難なお店ですが、是非ナビのこの興奮を分かちあって欲しいです!
絶対の自信を持ってオススメするうまうまレストランですよ~!
以上、牛肉大好き台北ナビがお届けしました!