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台湾食材から生み出される創作料理の数々をステキに生まれ変わった日本家屋で楽しもう



こんにちは、台北ナビです。

またまた発見しました!台湾でステキに生まれ変わった日本家屋。

ココ「樂埔町」は台湾食材を使ったフレンチベースの創作料理が味わえるレストランです。他では味わえない台湾×日本×西洋のハイブリットを、本日はナビがたっぷり堪能してきました!

日本時代の官舎をリノベーション



「樂埔町」が位置するこの辺りはかつて錦町と呼ばれたエリアで、日本統治時代に建てられた公務員宿舎が多く並んでいました。その1つをレストランとして生まれ変わらせたのがココ。

1920~30年代に建てられ、戦後は林務局の官舎として使用されてきましたが、時は経ち廃墟に。10数年ほど野ざらしとなっていたこの歴史的建造物を守ろうと立ち上がったのが台北市文化局と立偕生活文化グループ。タッグを組み「老房子文化運動」の一環として、歴史を感じさせるレストランに変身させました。
玄関だけど靴は脱がずにそのままお上がりください~

玄関だけど靴は脱がずにそのままお上がりください~

歴史に想いを馳せつつ廊下をぐるりと回ってテーブル席へ

歴史に想いを馳せつつ廊下をぐるりと回ってテーブル席へ

洋風モダンなテイストも感じられます

洋風モダンなテイストも感じられます

構想には1年半もの月日を費やしたというこちら。

「外観を再生するのはもちろんのこと、見えない部分も当時の建築法を再現しているんです」というのは、案内してくれた立偕生活文化グループ・マーケティングスーパーバイザーの崔功瀚さん。

廊下の一部の壁は敢えてガラス張りになっていて、竹格子に組んだ上に土をかぶせている様子が見て取れるようになっていました。他にも当時の間取りがわかるように、「風呂」「居の間(応接間)」などの札が掛けられていて、昔の建築に触れられる工夫が。

日本統治時代、戦後…住む人が変わるたびにリフォームされ住み続けられてきた変遷もうまく残しつつリノベ。店内の随所でそんな足跡に出合えます。過去の時代に思いを馳せながら、ぜひ散策してみてください。
札を見ながらかつての住居を想像してみて 札を見ながらかつての住居を想像してみて

札を見ながらかつての住居を想像してみて

コンセプトは「景・食・芸」

店名の「樂埔町」は錦町の「町」から、また「快楽で満ち溢れた場所に」という想いが込められているとか。そんな想いを反映させたコンセプトは「景・食・芸」に集約されています。敷地に一歩足を踏み入れたら、きっとそれらを感じることができるでしょう。


<景>台湾が見え隠れする日本庭園

門をくぐると庭が広がります。また、店内からは裏庭が見える構造となっていて、それらは街造り・景観造りをデザインする日本のランドスケープデザイン社により手掛けられました。

当時の石や木を残しつつ、日本風に、それでいて台湾のエッセンスもほんのり加えられた造り。四季折々に異なる花が彩りを添えます。
門を抜けた先にはサクラやカエデなど季節の木々や樹齢110年を越える南国らしいガジュマルやムクノキも 門を抜けた先にはサクラやカエデなど季節の木々や樹齢110年を越える南国らしいガジュマルやムクノキも

門を抜けた先にはサクラやカエデなど季節の木々や樹齢110年を越える南国らしいガジュマルやムクノキも

元の建物を解体した時に出た廃材を利用した鹿(梅花鹿・水鹿)のオブジェは台湾らしさのシンボルとして。鹿が森に現れて素早く消えていく様子も、過去から現代へ駆け抜けるように移り変わってきたこの建物を象徴しているかのようでしょう?

元の建物を解体した時に出た廃材を利用した鹿(梅花鹿・水鹿)のオブジェは台湾らしさのシンボルとして。鹿が森に現れて素早く消えていく様子も、過去から現代へ駆け抜けるように移り変わってきたこの建物を象徴しているかのようでしょう?

建築当初より庭にあった石も多数残されています。じっとココで時代の移り変わりを見守ってきたんですね…

建築当初より庭にあった石も多数残されています。じっとココで時代の移り変わりを見守ってきたんですね…

裏庭は枯山水。中華風の庭も参考に植物も多用したとか。椅子に座った時にも楽しめるように、庭に面した窓ガラスは大きなものに交換したそう 裏庭は枯山水。中華風の庭も参考に植物も多用したとか。椅子に座った時にも楽しめるように、庭に面した窓ガラスは大きなものに交換したそう

裏庭は枯山水。中華風の庭も参考に植物も多用したとか。椅子に座った時にも楽しめるように、庭に面した窓ガラスは大きなものに交換したそう


<食>旬の台湾食材を使用した創作料理

お食事は若手台湾人シェフによるフランス料理をベースとした創作料理のコースがメイン。

といっても肩ひじ張るような堅苦しいものでなく、どこか和食の要素も漂うお箸でいただくことができるものが中心です。それらは一部を除き、厳選された旬の台湾食材を使用、季節ごとに異なる味がいただけます。

<芸>台湾テイストを空間にトッピング

台湾の活きたアートに気軽に触れられる工夫も。

展示されている布の芸術は曽啓雄氏によるもので、ココの庭に植えられた植物で染められているのだとか。カラフルだけどどこか優しい色合いで、店内を彩ります。

また、お食事に使われる食器は雲林の陶芸家・楊銘洲氏のもの。独特の色合いと風合いが素晴らしく、特に茶器はお茶を注ぐとお花の模様が浮き上がるデザインとなっていました。とってもステキな仕掛けで心も安らぎます。
植物染の布 植物染の布 植物染の布

植物染の布

楊銘洲氏の陶器 楊銘洲氏の陶器

楊銘洲氏の陶器

MIT!台湾製の自転車も。自転車乗りが気軽に立ち寄れる場所としても利用されているとか MIT!台湾製の自転車も。自転車乗りが気軽に立ち寄れる場所としても利用されているとか MIT!台湾製の自転車も。自転車乗りが気軽に立ち寄れる場所としても利用されているとか

MIT!台湾製の自転車も。自転車乗りが気軽に立ち寄れる場所としても利用されているとか

おすすめ料理に舌鼓

ランチ(11時半~14:時)はメインによって780元・880元・980元・1200元、ディナー(18~21時)は同じくメインにより1600元・2000元・2500元・3500元となっています(食材によって変動あり)。本日は2000元のディナーコースの中からおすすめの数種をご紹介します。
秋染紅葉肝醤慕思
紅葉を模したクッキーが季節を感じるひと皿は、台湾雲林産・桂丁土鷄(地鶏)のレバーをフォアグラ風にペースト。濃厚だけど、ムースのようにフワッと柔らかな口どけが楽しめます。付け合わせのバゲットトーストにスプレッドしてどうぞ。本年は暖冬のため、秋メニューを長めに展開しているそうです。



紫薯香蔬碳烤豐牛

アメリカンプライムビーフのショートリブは、炭火焼されているので外はカリッと中はジューシーに。添えられた2種のソース:①豆と黒ニンニク、②赤ワインと牛スープをお好みでどうぞ。



璞玉土鍋飯

良質米の産地として知られる池上産の中でもコンテストで受賞した台梗二號米を厳選。日本の萬古焼の土鍋で一鍋一鍋炊き上げました。だから米がひと粒ごとに立っていて、口に含むと、米の甘さをジワ~っと感じることができます。



本来、ディナー2000元コースは上記メニューを含めた全9品で構成されており、お食事にマッチするベルギービールやワイン、日本酒が用意されています。


午後はアフタヌーンティータイム(15~17時)となっていて、サンドイッチにノンアルコールドリンクの付いたセット(520元・580元)などが楽しめる外、お茶のみのオーダーも可能。この雰囲気だけでも楽しみたい人には、お得に利用できるチャンスです。



牛蒡茶 220元

屏東の肥沃な土地ではぐくまれた有機栽培の大力蔘ゴボウをお茶にしました。ゴボウの香りと味がしっかりしていますが、どこか上品。栄養化もバッチリでヘルシーなのもうれしいところ。



梨山高冷茶 350元/壺

海抜1600m、梨山の高山地帯で栽培された茶葉は、寒暖の差から香り豊かでのど越し甘い良茶です。「冷」という字がついていますがホットティーですのでお間違えなく~!他に2種の台湾茶がありますよ。

お土産探しもできちゃいます!

食事に使われている陶器類や一部食材を購入することも可能です。店の一画に置かれているので、こちらも要チェック。気に入ったらお土産にいかがですか?
食材は豆や米など穀物類が 食材は豆や米など穀物類が

食材は豆や米など穀物類が

「樂埔町」を風景を切り取ったポストカードは記念にもなりそう

「樂埔町」を風景を切り取ったポストカードは記念にもなりそう

上記でも紹介しました、楊銘洲氏の陶器類 上記でも紹介しました、楊銘洲氏の陶器類

上記でも紹介しました、楊銘洲氏の陶器類

古き日本を訪ねてみよう

「樂埔町」を手掛けた立偕生活文化グループは、現在もう1つのリノベーション物件も進行中。今度は米倉庫を改装したスペースなんだとか。2016年初春にオープン予定というからそちらも気になりますね!

「樂埔町」を始め日本統治時代に建てられた多くの建築物が、今もなお大切にされている台湾。それは日本人としてもとてもうれしいこと。「樂埔町」でかつての日本に出合ってみませんか?

以上、台北ナビでした。

記事登録日:2016-02-05

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2016-02-05

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