閉店・移転、情報の修正などの報告

客家の古民家で擂茶作り体験♪



こんにちは、台北ナビです。
新竹の北埔、この趣のある街に「水井茶堂」はあります。店主の古武南さんは、1930年くらいに建てられた日本式建築を1年の歳月をかけ、妻、妹、そして妹の夫と共に、家族でお金を出し合いここを再構築しました。店名の水井の<水>は台湾語で「美しい」の意味、<井>は客家語「靚」で同じく「美しい」の意味を表します。

擂茶とは



客家の飲み物、擂は客家語で「すりつぶす」の意味。その昔、三国時代より好んで飲まれ、お客様をおもてなすお茶として親しまれた客家の伝統文化です。メインになる材料は、胡麻やピーナッツ、茶葉など保存の効く、持ち運びがしやすい食材で、お湯をかけただけで、栄養価の高い飲み物となります。のどの渇きを癒してくれ夏バテ予防にもなります。温かい飲み物なので冬には体を温めたり、長寿の効能もあるそうです。

擂茶を作り体験

白胡麻、黒胡麻、かぼちゃの種、ピーナッツの4種をすり鉢に入れ、すりつぶします。これがとても時間のかかる作業。ナビ一行はふたつのグループに分かれ、一人ずつその作業を回していくのですが、なかなかペースト状になりません。かなり根気が要ります。誰かが回している間はおしゃべりをしたり、写真を撮ったりしてその場の雰囲気を楽しみます。やーっとペースト状になったところに、熱いお湯を投入~。各自の茶碗に分けてもらい、いただきます。お砂糖やぽん菓子を入れてもOKです。
ナビ、擂茶のことは前から気になっていて台北市内のお店をチェックしていたのですが行けずじまいで、実際に飲んだのは今日が初めて。しかも本場で手作り体験すると共に、いただくことができて嬉しい限りです。お茶菓子には豚耳頭というユニークな名前の付いたものが出てきました。豚の耳に似ているのでこの名前がつけられ、昔から台湾の方々に親しまれているお菓子です。硬くて力を入れて噛み砕く感じでしたよ。擂茶手作り体験は一人100元(3人以上~の受付になります)
いちばん左の状態から、すりつぶして右の状態まで。食材から油が出てくるまで頑張ります いちばん左の状態から、すりつぶして右の状態まで。食材から油が出てくるまで頑張ります いちばん左の状態から、すりつぶして右の状態まで。食材から油が出てくるまで頑張ります

いちばん左の状態から、すりつぶして右の状態まで。食材から油が出てくるまで頑張ります

みんな楽しんですりつぶしています みんな楽しんですりつぶしています みんな楽しんですりつぶしています

みんな楽しんですりつぶしています

出来立ての擂茶

出来立ての擂茶

豚耳頭

豚耳頭

とても趣のある店内


そこかしこに骨董品があり、ゆったりとした空気が流れる、とても雰囲気の良い店内。
3つの部屋に分かれていて、入口を入ったすぐは大テーブルを囲み、右側は各テーブルが、左側は靴を脱いであがってくつろげるスペースがあります。柚子の皮が何気なく干してあったり、壁に独特な文字で書かれた「吉祥且貴」紅い紙が貼ってあったりと、それも含めてあじのある空間になっていました。ひとつ気になったのは、お店のスタッフがいるカウンターの横にあった、かつらを付けたちびっこのお相撲さんが走り出す写真の切り抜き。思わず「これはどんな意味があるんですか?」と真面目に聞いてしまいましたが、返ってきた答えが「好玩」(面白いでしょの意味)。あら、おちゃめ、笑えました。
入口を入った左側、右側 入口を入った左側、右側

入口を入った左側、右側

かつらを付けたちびっこのお相撲さんが走り出す写真の切り抜き(笑)

かつらを付けたちびっこのお相撲さんが走り出す写真の切り抜き(笑)

外壁も素敵な雰囲気です 外壁も素敵な雰囲気です

外壁も素敵な雰囲気です

古さんの営む民宿「水堂」

あじのある文字で書かれた看板

あじのある文字で書かれた看板


水井茶堂から裏のほうに歩いて行った路地に「水堂」はあります。
そこに行く途中、猫が気持ちよさそうに日向ぼっこをしていたり、井戸があったり、うさぎがぴょこんと路地に座っていたりと、とても長閑。「水堂」の門は家の門のように人1人が通るほどの幅。門の両脇には、心地良い緑があります。正面の建物は二階建てになっていて、みんなが集うことのできる憩いのスペース。
2階には靴を脱いで上がります。階段を上がると右手に日差しが差し込むソファの間が、左には茶の間が。右手の建物には寝泊まりできる部屋があります。床にお布団を敷いて寝るかたちです。そしてその隣にはシャワーとトイレ。家族やグループで借り切って、この街でゆっくり過ごすのも良さそうです。

水堂民宿
新竹縣北埔鄉秀巒街24巷4號
(03)580-5122
レトロな雰囲気の腰掛

レトロな雰囲気の腰掛

凹凸があるユニークな壁

凹凸があるユニークな壁

茶の間

茶の間

やわらかな光が差し込む

やわらかな光が差し込む

くつろぎスペース

くつろぎスペース

この街全体がそこかしこにカメラに収めるに値する、素敵なアングルがあります。
日が暮れると共にその景色にまた趣が増す北埔。台北は観光しつくしてしまったリピーターの方、古き良き街並みに興味のある方、是非訪れてみてください。

以上、台北ナビでした。

記事登録日:2015-11-04

ページTOPへ▲

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2015-11-04

チェックイン日
宿泊数
部屋数 部屋1 大人 子供

関連記事

台湾で最も客家の味わいを色濃く残す街「北埔」を巡ってみました♪

台湾で最も客家の味わいを色濃く残す街「北埔」を巡ってみました♪

特色ある街並みと擂茶も堪能!

北埔(新竹県)

北埔(新竹県)

獅山線で行きやすくなった客家の古都・北埔、古跡やご当地名産が詰まっています。