鉄道好きにはたまらない台鉄の記念ツアーに参加してきました!あの蒸気機関車CK124との再会も果たしちゃった~
こんにちは、台北ナビです。ある日おもしろそうなツアーを発見しました。そのツアーとは、特別列車で花蓮まで行き、そのあとはバスで鉄道博物館やそのほかの名所を巡り、再び花蓮に戻った後は、なんと蒸気機関車に乗車!そして、下車後は時間まで海辺で楽しみ、台北に戻ってくるという内容の日帰りのツアー。花蓮は車で行ったことはあっても、列車の旅って憧れていたし…なんといってもナビの大好きな鉄道三昧♪これは参加したーい!と出掛けてきたのでした。
北迴線開通30周年記念ツアー
このツアーは、交通部台湾鉄路管理局(台鉄)が特別に組んだツアー。台鉄の火車(電車)の路線で、北迴線というのがあり台北から宜蘭など東部を経由して南部へとつながる路線なのですが、その路線開通の30周年を記念するツアーなのです。募集期間が一週間足らずと短かったのに関わらず応募者多数で、ナビがざっと見たところ200人はいました。子供連れのファミリーが目立ちましたが、台湾人の鉄道好きも浮き彫りになったのでは…。
ツアー代金はひとり1500元。さらにヨダレものの記念品まで付いてきました!(記念品については後ほどご紹介~)
1月30日土曜日、快晴。いつもの週末ならまだまだ深い眠りについているころですが、今日はガンバッテ早起き。オタっぽく首から大きなカメラを提げて意気揚々と自宅を出発したのは7時半でした。台北駅はいかにも週末旅行に出掛けます、という感じの人で大賑わい。「土曜日の朝早くもこんなに混んでるんだ…」と思いながら、コンビニでしばらく並んで朝食を買い、ホームへと向かいました。
花蓮までは普通の列車で向かうのですが…車体がスペシャルバージョン!観光特別列車として、台湾各地で有名なものが車体に描かれているのです。例えば、台北101ビル、アミ族…という具合に。「あとで記念撮影しなきゃ!」車内もゆったりで快適です。
いよいよ出発進行~!朝食をモグモグやっていると記念品を配りにスタッフが訪れました。車内販売員のお姉さんのスカートの短さにちょっとビックリしながらも、さっそく記念品のチェックをしたナビ。まずは、オリジナルの切符ケースが配られ、それに切符を入れてピンで服に付けると、それがこのツアー参加者である目印に。記念の布バッグに入ってきた記念品の数々はコチラ↓でーす!
記念品もたっぷりで豪華版でした!さて、花蓮までの道のりは3時間弱。この道中も景色をたっぷり楽しむことができます。有名なスポットに近付くと車内アナウンスで説明が入るんです。見逃さなくて済むし、何より旅行気分が盛り上がりますよね。
キレイな2色の海が見えました!
10:50 花蓮到着
着きました、花蓮!この日は1月末とは思えない暑さ…初めて花蓮の駅に来ましたが、地下道が意外なほどキレイでした。花蓮の主な観光スポットが写真などで案内されていて…ちょっとした展示館みたい。急いで専用バスに乗り込みます。バス5台がバーっと並んでいて、この時今回の参加者の多さを思い知ったのでした…。
そしてまず向かったのが「花蓮鉄道文化館」。この場所は昔、花蓮駅があった場所。この文化館の建物は日本統治時代の「鉄道部花蓮港出張所」のもの。台湾東部の鉄道の中枢といえる場所だったため、この辺り一帯は当時とても栄えていたそうです。現在の文化館は1932年に改築されたもの。それがそのままの姿で残っています。一部でヒノキが使用された四合院形式の建築。建物内には台湾東部の鉄道が辿った歴史を、写真や当時のもの、また年表とともに知ることができます。
少し離れたところに「旧花蓮工務所」と「旧花蓮警務所」がありました。歴史を感じさせる建物や当時使われていたものが残っていました。脇には昔使われていたと見られる線路も。
「花蓮鉄道文化館」そばにはバスターミナルがあるのですが、そこには大きな石の玉が転がる噴水池が。この噴水池があった場所は、旧駅前にあった噴水池と同じ場所に現在もあるのです。
「花蓮鉄道文化館」
住所:花蓮市中山路71号
電話:(03)833-8061
開館時間:8:30~12:00、13:00~17:00
休館日:日・月曜日
「慈濟精舎」
続いて向かったのは「慈濟精舎」。ここは「慈濟」というボランティア団体の総本部。ナビは知らなかったのですが、台湾ではかなり有名らしく、大学や病院もいくつか抱えるほどの大きな団体だそう。“證嚴法師”という尼さんが有名。数々の著書も出しています。コスモス畑が広がる、キレイな場所にあります。敷地内には礼拝堂のほかに、ショップや学校、展示館などがありました。生徒さんたちはすれ違う度、見知らぬナビにも「你好」とあいさつしてくれました。
「慶修院」
お次は、なんと真言宗のお寺「慶修院」。です。台湾の“三級古蹟”に指定されています。瓦屋根など建物はまさしく日本建築。弘法大師像や八十八所石仏など、日本人には「こんなところで見ると思わなかった…」という光景が広がります。カラフルな台湾のお寺と違った、そのシンプルさに台湾人も興味津々の様子でした。
「阿美小米文化館」「宗泰食品」
最後に急遽訪れることになったのがココ。おみやげを買いたいという参加者の要望に応えたものでした。原住民アミ族の文化や歴史、民俗衣装などが展示されています。菓子作りの様子を実際に見学できる場所も。おみやげ売り場は面積も広く、中国大陸の団体客がものすごい勢いで買い物をしていました。花蓮みやげでは断然お餅がオススメ!小米酒もいいですよ~。
再び花蓮駅に戻ったら…15時40分、みんなお待ちかねの蒸気機関車CK124の乗車時間です!バスからダッシュでホームに向かう参加者たち。これを見ると、やはりみんなの目的がコレだったことがわかりますね。ここからは撮影合戦。時折鳴り響く「ポッポー」という爆音に全員大興奮♪ものすごい煙と石炭のニオイが立ち込めます。蒸気はかなりの熱さになっているらしく、近づきすぎるとキケンなのですが…みんなの熱気の方が上回ってない!?
蒸気機関車の旅は約30分間。「崇徳」駅を目指します。車窓からは事前に知ってか知らずか、カメラを構えた人たちがしきりにこちらに向かってパチリ。乗っているナビたちはなんだか優越感!?を覚えながら…のどかな田園風景を進んでいきます。途中でウシも見えました!やっぱり「ポッポー」の音には心が躍るのですが、ニオイとススがちょっとやっかい…1号車に乗り込めたナビなので特にかもしれません。口に終始当て布をしていたくらいです…。
崇徳駅に到着すると、またしても撮影タイムへ突入。しばらくするとCK124とはお別れになります。「ありがとう、またいつかね~!」列車にばかり気を取られていましたが、ここの景色も見物ですよー。切り立った岩山が線路の脇まで高々と迫ります。これが花蓮の魅力のひとつ!
帰路へつく時間までは近くの漁場と海へ。歩いて10分くらいの「佳豊定置漁場」です。お腹が空いていたので先に魚汁をいただきました!…すると海の男衆が帰ってきました。シャベルカーみたいなのにいっぱい魚を積んで、さらにシャベル部分に漁師さんたちが乗ったまま登場。カッコよ過ぎます!見たこともないいろんな種類の魚たちが勢いよく飛び出してきました!す、スゴイ、初めて見る光景です。魚をまるごと買って帰っている参加者もいましたよ~。
海をしばし眺めていたらいきなりドシャ降りの雨に…。山の天気は変わりやすいんですね。傘を貸し合い駅まで戻ったら17時55分発の列車で台北に戻りました。
…そして、20時34分台北着。
こんなに充実した一日だったのに、まだ夜9時前。ものすごくビールを飲みたくなり、そのまま飲みにへと繰り出したのでしたー。あ~ぁ、楽しかった♪今日はイイ夢見れそうっ!
以上、台北ナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2010-03-04