女性向け商品がなんでもそろう商店街、地元の人と一緒に台湾のローカルな空気を楽しもう!賑いを見せる平日午後に足を運ぶのがおすすめ
こんにちは、台北ナビです。
みなさんが台湾旅行でしたいことは何ですか?
グルメ?ショッピング?それとも台湾のローカルな雰囲気を味わうこと?「どれもしたい!」と思ったそんなあなたにご紹介したいスポットが「四平街陽光商圏」です。
台湾滞在歴約2年になるナビですが、この近くに来ることはあるものの、じっくりと「四平街陽光商圏」を探索するのは実は今回が初めて。
さてさて、「四平街陽光商圏」とはどんな商店街なのでしょう?ナビと一緒に商店街探索にレッツゴー!
「四平街陽光商圏」は、MRT「松江南京」駅出口7から徒歩1分ほどのところにあります。以前はアクセスがあまり良くなかったのですが、2010年にMRTのオレンジラインが開通したことにより、ぐっと行きやすくなりました。
「四平街陽光商圏」のメインエントランスに注目。日本語で「四平の日光商店街」と書かれています。この辺りは昔は日本の宿舎であったためでしょうか。なんとなく日本人のわたしたちにも親しみを感じさせてくれます。
ナビが足を運んだのは、平日の13時半ごろ。平日の午後にもかかわらず、商店街は地元のマダムやOLでごった返していました。この近くには國賓長春影城という映画館があり、ナビはときどき休日の夕方から夜に映画を見るために商店街を通りかかることがあるのですが、その時はいつも人出はまばらだったので、この活況にはびっくり。 それもそのはず。「四平街陽光商圏」があるこの一帯は、銀行やオフィスビルが多く立ち並ぶオフィス街。そのため、平日の正午から14時までのランチタイムと、退社後の夕方から夜にかけてが人出のピークなのだそう。
ここは主に女性会社員をターゲットにしており、洋服やアクセサリー、小物、下着から家庭用品、さらには子供服まで女性が必要とする商品が多く揃っています。女性向けのお店が多く立ち並ぶことからも、台北の「女人街」とも呼ばれているそう。そしてどのお店もリーズナブルな商品を取り揃えているのが特徴です。ここに来れば女性が必要なものはなんでも揃うといえるほど充実した品揃えが魅力。
もちろん、軽く食べるのにぴったりなご飯屋さんもたくさんあります。
「四平街陽光商圏」の各通りをご紹介
「四平街陽光商圏」は、四平街のメインストリートを中心とし、縦横にいくつもの小道が走っているため、面積は広くないものの、どこをどう散策したらいいの~?と迷ってしまいそうになります。 そこで、ここではナビが簡単に各通りの特徴と、それぞれの注目のお店をピックアップしてご紹介します。
◎四平街
メインストリートの四平街は昼12時から19時まで歩行者天国を実施中。安全に買い物を楽しむことができます。 主に服飾品のお店が立ち並んでおり、洋服から靴、バッグ、下着、子供服までお手頃価格の商品がたくさん。また、キッチン用品や、生活用品のお店などもあります。日本の商店街のような雰囲気です。
譽展蜜餞行
台北市四平街72号
TEL:(02)2506-0019
月~土曜 10:30~20:00 ドライフルーツや豆干、キャンディなど、豊富な種類のお茶菓子やおつまみが揃っているお店。手頃なお土産探しにはぴったり。
台湾旅行のお土産の大定番・ドライマンゴーがいちばんの人気。ここのドライマンゴーは台南産の愛文マンゴーを使用しており、砂糖は不使用。マンゴーをそのまま乾燥させただけというシンプルな製法で作られています。カロリーが気になる方にはうれしいですよね。しかも、砂糖は使われていないのに、驚くほどのマンゴーの甘みを感じることができます。マンゴー好きはきっと大満足の味だと思います。(300g・200元)
変わり種土産としては、「梅精」(梅エキス)も人気。風邪予防になるほか、喉にも効くそうです。梅の酸度99.995%というから、ものすごく効き目がありそうです。(3瓶1000元)
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烏龍茶や緑茶味の茶梅
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左はいくつもの台湾メディアで取り上げられているという花生糖。砂糖が絡まっているため、歯にくっつきやすいというのがネックな花生糖ですが、これは歯にくっつきにくいというのが特徴。冬限定の商品なので、冬に行かれた際にはお試しを。
そして、この通りの右手には、庶民の台所「建国市場」も。これはのちほどご紹介します。
◎四平街から左右に広がる通り
商店街のエントランスを入ると、四平街を南北に貫く細い道があります。この通りも洋服屋が多く立ち並んでいます。四平街は比較的年齢層が高めな印象でしたが、こちらは若者向けのファッショナブルな洋服が中心で、プチ五分埔のような雰囲気です。20代から30代の方はこの通りのほうがお気に入りのものを見つけやすいかも。
台湾でも現在韓流旋風が吹き荒れており、若者向けの洋服店では、韓国製の製品がよく見られます。四平街商店街も例にもれず、韓国の洋服や小物がたくさん置いてありました。
Luca Accessory
台北市四平街55号-3
TEL:(02)2515-0138
平日 11:30~20:30
休日 11:00~20:00
プチプラなアクセサリーや小物が手に入るお店。こんなに可愛いのに、ピアスは180元から、ネックレスは200元からというリーズナブルさ。バレッタなどのヘアアクセサリーも豊富にそろっています。ここはすべての商品を韓国から買い付けているそう。
おすすめは韓国の人気ブランドのショルダーバッグ。入荷するとすぐ売りきれてしまうんだとか。
またこの通りには大人気の豚足店「富霸王豬脚極品餐廳」のほか、いくつかの台湾小吃のお店も立ち並んでいます。ナビが歩いていると、「富霸王」の近くで行列を発見。
お店の一角を借りて営業している車輪餅(今川焼き)の屋台です。
ナビが行った時には15分待ちという人気。人気の秘密は、地瓜(さつまいも)や芋頭(タロイモ)、花生(ピーナッツ)など他の店では出していないような珍しい味の餡。
いつも15分から20分の待ち時間は当たり前のため、前日から予約しているお客さんもいました。
餡がたっぷり
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花生には皮にアーモンド片と黒ゴマが入っています。
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ナビが注文したのは、定番の紅豆(あずき)と日替わり限定の芋頭、そしていちばん気になっていた菜脯の3種類。
菜脯とは、塩漬けした切り干し大根で、ナビにとっては台湾料理屋にある「菜脯蛋」に使われる食材としてのイメージしかありませんでした。それが今川焼きの中に入っているなんて衝撃です。
ドキドキしながら食べてみると、全く違和感はなく、生地と菜脯がすごくマッチしています。おいしい!!生地自体が甘さ控えめのためでしょうか。菜脯はピリッとした辛味もあり、後引くおいしさです。朝ごはんとして食べてもいいかも。新感覚の今川焼きです。その他の紅豆も芋頭も甘さ控えめの餡がたっぷり入っていて、素朴な味わいが美味でした。買ってからすぐ熱々のうちに食べるのがおすすめ!
芋頭が月~水、地瓜は木~土限定。なぜかというと、オーナーとその母親の二人で営業しており、二人ではそんなに多くの種類の餡を作れないからなんだとか。
車輪餅(紅豆餅)
台北市南京東路二段115巷18号台湾小小吃前
TEL:0921-904-708
日曜休業
歐巴桑果汁(おばさんジュース)。シンプルかつインパクト大なネーミングのジューススタンド。その名の通り、おばさんがジュースを作っています。この手作り感がたまりません。
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台湾小小吃
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通りはこんな雰囲気です
◎四平街北側の伊通街106巷
食事をするならこの通りがおすすめ。イタリアンや香港料理、カレーやベトナム料理などさまざまな国の料理店が立ち並びます。もちろん鶏肉飯などの台湾小吃のお店も。
一見普通の喫茶店のように見えますが、メニューを見てみると、牛肉のワイン煮込みや椒麻鶏、豚キムチなど、普通の喫茶店ではまず見かけないような料理が並んでいます。しかも、どの国の料理を出しているのかよくわからない感じで、とても不思議な雰囲気がある喫茶店です。
ナビのおすすめは、
「緑豆蒜啥咪」。
台北市伊通街106巷6号-1号(伊通街121号にも店舗あり)
TEL:(02)2502-6885
営業時間:月曜~金曜 12:00~19:00
ここの看板料理は店名にもあるように、「緑豆蒜」。でも、緑豆蒜って何??とおもった方も多いのでは?ナビも初めて見るメニューです。 緑豆蒜とは、緑豆の皮をむいて、桂圓で煮たデザート。なぜ緑豆蒜と呼ぶかというと、皮をむいた緑豆が、砕いたにんにく(中国語では蒜頭)に似ているからなんだとか。確かににんにくにも見えます。
ちなみにこの緑豆蒜は台湾南部の町・恆春の名物とのこと。 台湾のデザート店で定番の緑豆湯(緑豆スープ)は緑色なので、てっきりナビは緑豆は中身も緑だと思い込んでいたのですが、緑は皮の色だったようです。
緑豆蒜には、4つのトッピングを選んでいれてもらいます。ナビは小芋圓、蒟蒻、 白木耳(白きくらげ)、薏仁(ハトムギ)をチョイス。他にもあずきや龍眼、緑豆などが用意されています。トッピングはどれも美容や健康によさそう!
シロップは桂圓の味をしっかりと感じることができ、甘さもちょうどいい感じです。緑豆は歯ごたえも残っており、その他のトッピングとも合わさってボリュームたっぷり。
身体にいい食材ばかりなので、旅行中ちょっと胃が疲れたなと思った時に一食をこれに変えてもいいかもと思いました。デザートですが食べごたえがあるので、お腹が減っている時に試してみてください。
四平街陽光商圏の東側を南北に貫く伊通街にも、台湾小吃のお店を中心にたくさんの飲食店が並んでいます。
庶民の市場「建国市場」をのぞいてみましょう
四平街のメイン通りを伊通街に向かって歩いて行くと、左手に「建国市場」があります。
建国市場は敷地は広くないものの、精肉、魚、野菜、果物、調味料からボタン屋までさまざまなお店が揃っています。このような伝統市場はローカル色が強く、なかなか観光客は入りにくい雰囲気がただよっているのですが、この建国市場は清潔でこじんまりとしているので、観光客でも入りやすいです。
日本のスーパーではなかなか目にすることがない驚き食材などもあり、買うことはできなくても見るだけで台湾のディープな文化を感じることができるので、ぜひぶらっと寄ってみてください。ごはん屋もありますが、ナビが行った午後の時間帯にはすべて閉まっていました。市場の中で食事をしてみたい方は朝早めに行くのが吉。
衝撃の豚の顔の皮。わざわざ店主が耳をあるべき場所に置いてくれました。これをだれが買うのか気になります。
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衝撃写真第2弾。鶏が首がついたまま並んでいます。
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懐かしい感じの乗り物が市場の中にひっそりと。いちばん端のはダンボール箱かぶってます。
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ドラ●もんもどきも。
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このボタン屋ではお茶や油も販売中。いろんなものを売るのがブームなのでしょうか?
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美容室
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伊通街側の入り口
台北市伊通街94巷4号
TEL:(02)2507-3756
営業時間:8:00~18:00無休
街歩きに疲れたら公園でひと休み
左手が四平公園です。
建国市場の南隣には、「四平公園」があります。
ベンチがたくさん設置してあるので、散策につかれた時や、商店街で買ってきたものをちょっと食べたい時はこちらへ。
カウンターのようになっているベンチも。
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台北市に保護指定されている「刺桐」の木
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ショッピングも食事も、台湾の文化も楽しむことができる四平街陽光商圏。食事をしたり、お店を見て歩いたりしていたら、いつの間にか夕方になっていました。たくさんのお店が並んでいるので、あてもなくぶらぶらと街歩きするのにもぴったり。ふらふら歩きながらお気に入りのお店を発掘するのも楽しそうです。ナビも今回行ってみて、気になるお店が他にいくつかあったので、また時間がある時に遊びに行ってみようと思いました。
以上、台北ナビでした。