ローカル気分が満点!台湾らしさを感じられる伝統市場へ行こう
こんにちは、台北ナビです。
台湾での楽しみに「夜市」散策がありますが、台湾の日常が感じられる「朝市」散歩もおすすめです。野菜や肉、魚、日用雑貨に衣類…などなど、暮らしに必要なものが何でも揃う伝統市場を歩いてみれば、台湾の日常を感じることができるはずです。本日は、よりローカル色が濃い「北投市場」を歩いてみました。
さあ、早起きして出かけましょう!
リアルに年代物!歴史ある伝統市場
台北市の北部、北投に位置する「北投市場」は、台北市におよそ50ほどある伝統市場の1つです。もともとは日本統治時代、鉄道の開通と共ににぎわいを増した街に設置されたのがはじまりでした。その後、新しい建物の完成と共に、現在の場所に移転したのが1982~86年のこと。
すでに30年を越える歴史ある市場は、「2階の床に水を撒いて掃除をすると、1階が雨漏りする!」などと揶揄されるほど。老朽化が目立ち、改修や建て替えが検討されるも、実現するにはまだまだ時間がかかりそうで…。しかしだからこそ、昔ながらの雰囲気を味わえる市場とも言えるでしょう。
まるでラビリンス!大きな室内市場
ここが1番出入口。市場内で迷ってしまったら、近くの出入口からいったん外へ。建物の周囲に沿ってぐるりと回りながら入った出入口の番号を探すのがよさそう
台北でも1、2を争うほどの大きな小売り向け伝統市場と言われる「北投市場」は、2階建ての建物内におよそ200の店が常駐し、臨時店舗も合わせると400もあるとかないとか。ビルの形状は変形なため、同じような店が連なっていることも相まって、建物内に入ると簡単に迷子になってしまいそうです。だから気になったものはその場で買うのがベター。だって再び戻って来られる気が全くしませんから…汗。
そしてスムーズに帰路に着くために、入口の番号をチェックしておくことをお忘れなく!
屋外みたいな?自由な空気が漂う総合市場
1階は主に青果・衣類・雑貨類、2階は魚・肉・乾物・飲食店などが並びます。とはいえ、これはだいたいの目安のよう。なんとな~く秩序を保ちつつ、ジャンルごとに固まって並んではいるものの、1階にも飲食の店があったり、2階で野菜を売っていたり…とかなり自由な様子です。この雰囲気こそが台湾っぽい!?
神様が鎮座しているのも台湾らしい!
市場内を歩いてみると、あなたも「ん!?」と思うはず。室内なのに、なぜか店の隣に自転車やバイクが停まっています。それも1台や2台なんてもんじゃありません。た~くさんっ!ここは駐車スペースを兼ねているのでしょうか??そんなことを思いながら歩いていると「わっ!」自転車に乗った人が通り過ぎて行くではありませんか!「おっと!」前方からはバイクが通り抜けていきます。室内なのになんだか屋外みたいな雰囲気です…おもしろすぎ!!!
みなさん安全運転されてますが、通行の際には十分お気をつけくださいね。
お、車両用入口
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店の横にも置かれてるぅ
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この一画は駐輪場かな?
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注意!バイクや自転車が通りまーす! |
市場探検、1階の巻~!
それでは1階から見てみましょう。
1番のドアから入ると、きれいに並べられた果物屋さんがありました。台湾らしいフルーツがたくさんありますが、「日本青森」と値札が立てられたリンゴも。野菜や練り物は日本で見慣れたものもありますが、あまり見かけないものも多数並んでいます。やはり日本に近しといえど異なる文化を持つ台湾。そんなことを体感しながらぶらぶらぶら…。
ぶら下がる袋を自分で取って商品を入れるスタイル
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「良心を持って自分でお金入れて」田舎のあぜ道でもないのに無人販売
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1番ドアを背に左方面へ進むと衣類や靴を扱うお店や洋服のお直し屋さんがありました。ほかにもぐる~っと回ってみると、美容室やネイルサロン、カフェ、喫茶などが…。何でもあって市場内だけで事足りそうなほど。まるで小さな1つの街のみたいです。
ここだけやけにおしゃれムード漂うカフェ
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お年寄りのたまり場?昔ながら…の茶飲み処
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カウンター形式のカフェも!サンドイッチで朝ごはんする?
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ヘルシー料理を出す屋台風の店。さくっと小腹を満たせそう
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市場探検、2階の巻~!
エスカレーターで2階へゴー!
一通りぐるっと回ったら2階へ向かいましょう。
肉や魚がどど~んと大胆に並べられている店々が並んでいます。肉は肉でも豚肉、鶏肉、牛肉と扱う店が異なり、それぞれが専門店です。だから豚肉屋さんへ行けば、豚の耳から足先まで各部位が豊富に揃います。鶏肉屋さんや牛肉屋さんもしかり。豚肉屋さんで、「今日は角煮にしようかしら?」なんてお店の人に話しかけると、「だったらバラはどう?肩ロースもおすすめよ」という返事が返ってきたりして。こんな会話を楽しみながら買い物するのが台湾流です。楽しいでしょ?
欲しいものを欲しい分量だけ切り分けて購入できるのも経済的な気がします。
ぐるぐる回っていたら、食堂街にたどり着きました。かなり年季が入った様子ですが、こういうところこそ昔ながらの旨い飯を出してくれるんです。そんなご飯を求めてやってくる人多数、午前は朝食?お昼はランチ?買い物帰りの人からわざわざ狙って食べにくる人まで、地元の人に支持されているようです。
ローカル度2割増し!併せて行きたい場外市場
場外市場(新市街)は夜になると食べ物系の小さな夜市に大変身
市場周辺の通りにも場外市場が広がります。決して広くはない道ですが、両脇には各種ショップが軒を連ね、通り中央部でも店開きしています。
特売の商品に群がる人、新鮮な果物に足を止める人、実演販売に熱心に聞き入る人…みな、ピンクのしましま袋(スーパーではレジ袋は有料ですが、市場では無料で入れてくれます。その多くがピンクのしましまデザインなのです)を手に提げて買い物を楽しんでいる様子。
人とバイクが行き交う通りは、にぎやかな活気に包まれます。
要チェック!北投市場でハズせない3店
場内&場外を合わせたら、とてつもないほどの店の数!当てもなくブラブラさまよってみるのもよいですが、ナビ的おすすめの行っておきたい3店をご紹介します。
■矮仔財的滷肉飯 ★ランチにおすすめ★
「北投市場」2階の飲食街の一画で行列を成している店がここ。とろけるような滷肉飯が人気です。ひどいと(!)階段下まで列が伸びていますが、みなさんサクッと食べて帰るので絶対に並ぶべし!煮卵などもおすすめですよ!
台北市新市街30号No.436(6番出入口階段を上がって目の前)
7:00~13:30、月・木曜休み
■高記茶莊 ★街歩きにおすすめ★
「北投市場」1階の端っこにある何の変哲もないドリンクスタンドです。なのになぜか(失礼!)行列必至…。味も至って普通だと思うのですが、昔ながら味わいと昔ながらに袋詰めしてくれるスタイルを求めてやってくるのかも?もちろんカップ入りもあり。朝のうちが比較的空いてます。
台北市新市街30号No.13(7番出入口右手)
7:00~22:00、無休
朝は行列短め…。市場のいろんなところでここのカップを手にしてる人を見ましたよ
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袋入りMサイズをオーダーしたら1ℓはあるんじゃないかというビッグサイズ!どっひゃー!!!
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■阿輝伯蘿蔔絲餅 ★朝ごはんにおすすめ★
こちらは場外、それも通りをはさんだ少し離れた場所にありますが、ここも行列必至の屋台です。葱油餅にダイコンの細切りをはさんで焼いたような、薄いお焼きみたいな、お好み焼きみたいな…。素朴な味わいでペロリと食べられます。
台北市光明路72巷
6:00~12:00(売り切れ終了)、月曜休み
元気をチャージ!笑顔になれる北投市場
人々を観察してみると、店番しながらスマホしてたり、食事を取っていたり、TVを見ていたり…なんだかとってもゆる~い雰囲気です。ご近所さんが市場で出会ってたわいもない会話をしているのかな?常連さんと話に花を咲かせているのかな?なんていうの~んびりとした光景も…。聞こえてくるのは中国語より台湾語の方が多かったりして、これぞThe台湾なムードが漂います。
観光客より地元の人が圧倒的に多い「北投市場」は、ショッピング目的というより、台湾人の暮らしを感じに来たいそんな場所。ローカル気分を味わいに、人々の暮らしをちょっと覗きに、歩いてみませんか?笑顔と笑い声があふれるここで、元気をもらいましょう!
以上、台北ナビでした。