日本統治時代に建てられた市場。台中のおいしいものが大集合します!
こんにちは、台北ナビです。
今日は台中へやってきました。台中の食を知るにはまず市場へ!というわけで、台中の中でも最も有名で、最も美食が集まる「第二市場」を本日はご紹介したいと思います。
日本統治時代に建てられたおセレブ市場
第二市場は三民路と台灣大道一段の交差点にあり、2000坪強の大きさを誇ります。日本統治時代である1917年、都市計画に則って作られました。ちなみにこの都市計画は台鉄「台中」駅からここ三民路までのエリアで、以前は台中で最もにぎわっていた地域だったそうです。
今は地元の人々が通う市場ですが、建てられた当時は日本人や富裕層向けの市場で、「新富町市場」といい、「日本人の市場」の別名も持っていました。その当時は日本製品が多く取引されていて、現在でもその名残で日本の缶詰やお菓子などが売られています。また、台湾の市場と言えば、服屋さんの横に肉屋さんがあるなど、自由でカオスな雰囲気が漂うのが一般的ですが、こちらは違います。野菜、果物、肉、魚などはきちんとエリア分けされていますよ。
「六角楼」のある市場
台湾には、日本統治時代に建てられた建物が多く残っていますが、第二市場は特に珍しく独特の建て方だったといわれています。3つの建物が放射状に伸び、その真ん中には六角樓が位置しています。その六角楼から6本の道が繋がっているので、別名「六條通」とも呼ばれています。
この時は時間が早すぎて六角樓は開放していませんでした
ナビが訪れた時、市場の中庭のようなところで写真が飾られていました。そのどれもが以前の台中を切り取ったもの。写真の頃は台中が台湾一栄えていたとも言われているそうで、道に人が溢れている写真も多かったです。
朝昼晩、いつ来ても食べたい「魯肉飯(滷肉飯)」!
お食事中のグループに写真を撮らせてもらいました~♪
ここ、第二市場で出される「魯肉飯」は肉そぼろが乗っているあの小吃ではありません。煮込まれた豚のブロック肉がで~んと乗っている、台北でいうところの「爌肉飯(焢肉飯)」なのです。
ちなみに台北でいう滷肉飯を台中で食べたい時は「肉燥飯」を注文してくださいね。
左「肉燥飯」 右「魯肉飯」
写真撮ってもいいですか?のお願いを快く引き受けてくださったグループ!実は味見もさせてもらいました~
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見ているだけでヨダレが出てきそうなほどおいしそうに煮込まれていました
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朝の様子。どのテーブルにも魯肉飯!
台中ではこのボリューミーな魯肉飯を朝から食べます。その昔、体力仕事をしていた人達が、エネルギーをチャージするために、朝からこれにおかずを添えていっぱい食べていたんだとか。
第二市場では、朝、昼、晩と各々のお店が開店時間をずらしているので、いつでも魯肉飯を食べられます。どのお店も市場内で肉を仕入れて、市場内で調理を行います。お店ごとに少しずつ味はことなりますが、どのお店も地元民の肥えた舌をうならせてきただけあって、そのレベルは折り紙つきですよ~。
魯肉飯通り
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自助餐のようにおかずがたっぷり用意されています
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このお店は朝5:30~15:00の営業
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このお店は午後17:00~早朝5:00の営業!
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ナビも地元民をまねて朝から「魯肉飯」を食べてみた
見ているだけでは我慢ができぬ~!というわけで、ナビも早速食べてみました。ナビが選んだお店は野菜売り場の近く。駐輪場の横のお店です。
魯肉飯豚のブロック肉は柔らか~く煮込まれていて、驚くことに見た目ほど油っぽくありません。これなら毎朝食べられそう!
高菜を添えて食べるとまた違ったおいしさに!
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見て~!このテカリ具合!!
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肉燥飯お肉にタレのうまみが染みまくっています。ご飯もつゆだくでパクパク食べられます。
これだけでは足りな~いというわけで、サイドメニューも注文してみました!白菜はあっさりしているのにうまみがあって、お味噌汁はちょっぴり甘めで、しじみのエキスがたっぷり出ていました。
ほかの美食も食べるで~!
市場には魯肉飯以外にも美食が大集結。というのも、市場の中で働いている人は市場内で済ますことが多く、地元の人もよく来るので、味のレベルが高くないとすぐに淘汰されてしまうそうです。だから、「本当においしいものに出会いたかったなら、市場に来い!」と言われているそうですよ!
ナビが食べた魯肉飯屋さんの横に湯圓屋さんがあったのですが、実においしそうにご飯を食べているおじいちゃまを発見。というわけで、ナビも湯圓を食べてみました。
艶やかな湯圓は食べる前からテンションがあがります。モチモチで柔らかく、しっかりと味がついている餡。これがおいしくないわけがない!
つやっつやの皮!
いつもここで食べているよ!とおじちゃま。よく見ると食べているのは湯圓でない!!汗
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しっかり目の味付けだから日本人好み!
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第二市場へ行くなら肉まんを食べないと!と連れてきてもらった「台中顏記肉包」。現在、四代目がお店を切り盛りしている、100年強の歴史をもつお店です。
肉包35元手で持ち上げた瞬間、皮がふかふかでビックリ!お肉の餡がしっとりしていて、パクパク食べてしまうほどのおいしさ。小ぶりで食べやすいのも◎。美食があつまる第二市場だから、これくらいの大きさなのが助かる~♪
肉包には直接甜辣醬を刺すのが台中流!
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ぐふふ……うまい!
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ワンタン45元胡椒がピリッときいているワンタン。お碗いっぱいにワンタンが浮かんでいて幸せ~。
市場を散歩してみよう!
お腹も満たされたところで、ぶらり散歩といきましょう。朝早かったので、服屋さんゾーンのシャッターは閉まっているところが多かったですが、野菜やお肉、お魚を売っているゾーンは活気があって、見ているだけで楽しくなってきます!
おしゃれな服を着て、優しい笑顔で迎えてくれた店主
市場探索中、時が止まっているかのようなお店「大家來食品百貨」を発見しました。ここは昔から日本製品を売っているというお店。ナビ一行が日本人だと知るやいなや、「これは日本のおいしいお菓子。あげる!」とナビも食べたことのないグミのようなガムみたいなお菓子をくれました。この感じ、大阪の町を歩いていて、おばちゃんに声を掛けられた時みたいで懐かしい!!
こういう人との出会いがあるのも市場の魅力かなと思います!
日本のお菓子、調味料、肌着や洗剤……何でもござれ~状態です
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そろばんも現役で使っているそうですよ~
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おいしいものがいっぱいあって、人情味もある「第二市場」。今回は台中生まれ台中育ちの生粋の台中人の案内があったので、自分で訪れた時以上に気に入ってしまいました。次回も台中へ来たら絶対第二市場へ美食を食べに来たいと思います。
以上、台北ナビがお届けしました。