台湾の自然美をモチーフにしたオリジナルテキスタイル・ファッションからエコを発信!
こんにちは、台北ナビです。
「お土産は台湾らしいものがイイ!」でも、「普段使いにできないとイヤ!」そんなわがままを叶えてくれるショップを見つけました。特色ある台湾を布地に表現し、洋服に仕立てたファッションブランド、「L’AMOFIREFLY」をご紹介します。
レトロかわいいショップ♪
ショップは今やハズせない観光スポット迪化街にあります。ここは、ドライフルーツやナッツ、お茶や漢方薬…といった乾物や布、レース、リボン…など洋裁関係の問屋や店が並ぶ通りです。レトロなたたずまいもステキなストリート。その一画にあるのが「L’AMOFIREFLY」です。布地の販売はありませんが、台湾らしいオリジナルのテキスタイルを使ったファッションを提案しています。
愛のホタルが照らす、台湾の美とエコロジー
創設者の張舒眉さん。デザインコンセプトは「made in taiwan with love」
ブランドの設立は2012年。創設者の張舒眉さんは、雲林県古坑の山の中で生まれ育ちました。のちに起業家として成功を納めた彼女は、社会還元の1つとして、台湾の美しさと環境保護の大切さを文化活動やインターネット、そしてファッションを通じて多くの人に伝えたいと考え、実践するように。その1つがこの「L’AMOFIREFLY」だったのです。そうして華山文創園区にショップをオープン。のちの2015年に移転、初の路面店としてここ迪化街にオープンしたのです。
ショップ名であり、ブランド名でもある「L’AMOFIREFLY」とはフランス語で「愛のホタル」という意味。
「ホタルが放つ光のように、台湾の美を1つ1つ照らしたい」そんな想いから名付けられました。また、キレイな水辺でしか生息できないホタルは、そこに美しい自然環境があることを示しています。同様に、「L’AMOFIREFLY」も環境保護の概念を根底に、デザイン・製品化しているそうです。
「L’AMOFIREFLY」のエコ製品とは?
PETSPUNと名付けられた再生繊維を使った商品は、緑のボトル型のタグが目印
その1つが海から回収した魚捕網やプラスチックのゴミを再生した商品。
それらのゴミは海水を汚染し生態系を破壊するだけでなく、漂流し、波に砕かれ小さくなって、魚や亀が誤飲してしまうのだとか。「L’AMOFIREFLY」では、回収したそれらプラボトルを繊維として再生し、衣類にしています。
また、台湾の固有種である台湾黒熊(タイワンツキノワグマ)は、過度の開発によりその数が激減。絶滅危惧品種として保護されています。そんな台湾黒熊を守るため、「L’AMOFIREFLY」の台湾黒熊シリーズの商品を購入すると、その売上金から1商品に付き100元が台湾黒熊協会へ寄付される仕組みに。「L’AMOFIREFLY」の服を購入するだけで、自らも環境保護に一役買えるのはうれしい試みですね。
さらに洋服の大量生産はナシ。不必要に在庫を抱え、売れ残りの果てにゴミとして処分されるアパレル業界の仕組みに疑問を持っているから。少量生産で売れ残りをなくすことこそ、環境保護の助けになると考えているそうです。
「台湾」が個性あふれる布地に!
上記、台湾黒熊に代表されるように、衣類に使用されるテキスタイルは台湾をモチーフにしたものが数多くあります。フルーツではパイナップル、ライチ、バナナ、スターフルーツ…など。動物・鳥類では、台湾黒熊をはじめ、梅花鹿、金翼白眉、山桐子、蜂鳥…など。昆虫類では、ホタル、蝶々…。そして植物では、芭蕉、桐花、一葉蘭…などなど。見ているだけで台湾を感じることのできるラインナップです。
それらには1つ1つデザイン誕生のストーリーがあります。
国道3号シリーズは、紫斑蝶が飛来する間、蝶々を守るために一時通行止め措置がとられる国道3号線(フォルモサ高速道路)がイメージソース。また鐵杉、紅蛺蝶などが描かれた共生シリーズは、台湾在来種をモチーフにテキスタイル化したもの。これらの布地から知らなかった台湾の自然を学び、そして環境を大切にする気持ちが芽生えることも「L’AMOFIREFLY」は願っているそうですよ。
これらは専属のテキスタイルデザイナーが1人で手書きしたり、写真からデザイン化したりして製品化されているそうです。布地から台湾を旅してみませんか?
女性らしいエレガントなスタイル
そうして出来上がった台湾らしさあふれる布地を洋服としてデザインしていくのは、ファッションデザイナーの担当。洋服は全般的にエレガントな雰囲気で、30歳前後の女性に人気だとか。中にはユニセックスで男性も着用できるデザインも。加えて大量生産はしていないから、気に入ったものを見つけた時が買い時ですよ!
ユニセックス対応の台湾黒熊ウィンドブレーカー3380元
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着たらふわっとするTシャツ。各1280元
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ファッショングッズも「L’AMOFIREFLY」
アクセサリーやバッグなどの服飾小物もあります。数は少ないですが、それらも全てオリジナル。手軽に「L’AMOFIREFLY」のデザインを楽しみたい方におすすめです。
梅花鹿と台湾黒熊の巾着250元。手作りキット120元も販売中
MIT(Made In Taiwan)を日本へ持ち帰ろう!
「L’AMOFIREFLY」の洋服なら、日本に帰ってもさりげなく台湾を感じられるデザインばかり。日常生活で役立つアイテムがいっぱいです。ショップは今日おじゃました迪化街の外、台南の林百貨内にもブースを設けていますよ。とっておきの台湾土産を「L’AMOFIREFLY」で探してみませんか?
以上、台北ナビでした。