中国伝統の布を使った手作りグッズのお店はとても家庭的で暖かい雰囲気に溢れています
現在は「台北市忠孝東路2段39巷2弄8号」へ引っ越ししています。
こんにちは台北ナビです。今日は中国の布、伝統の手芸といったものに興味の有る方にはオススメのお店にご案内致します。中国伝統の家庭手芸とは如何なもの?まずはお店を訪ねてみることにしましょう。
自動ドアから店内に入ってみると、柔らかな光のなか、まるでお洒落な工房か懐かしい手芸屋さんという雰囲気が漂っております。センスのよい中国家具のあいだに、たくさんある温かみのある作品たち。クッションや小物、藍染めの服に布。ソファなどもあって、人の家のリビングみたいに心地よいのです。ここ「中國女紅坊」のポリシーは、中国的であり母親的、生活的、環保的(素材に注意して綿、麻などの天然の染料のみ使用してるとのこと)、そして手づくり感があることだそうで、確かにここは母親が娘に色々教える居間のようでもあります。
隣にはまた小部屋があります。ここは教室でパッチワークなどのクラス開かれてます。生徒さんが和気あいあいと楽しそうですね。日本のカルチャーセンターのようなものですね。
お店の名前「女紅」って?女性の花嫁修業のことかしら?
もともと中国民間では女性が習い、受け継がれる技術として、染色、織物、裁縫、刺繍、パッチワークなど、8つがあったそうです。それらは代々母から娘へと伝わる「母の芸術」と呼ばれることとなりました。「中國女紅坊」ではそれらを現代の生活に生かし、小物、贈り物、生活用品などにアレンジしてしているのです。と話してくれたのは、創設者である陳女史。彼女はもともと生物学の修士まで取った方ですが、今はこの伝統民間芸術の推進に全力を注いでるそうで、とても穏やかな大人の女性という感じの方です。ここでは「母の芸術」を伝える、というその一環として、前述のパッチワーク教室などを開講しています。中国語と少々の英語しか通じませんが、日本人の利用者も多いそうですよ。
手作りの可愛い小物たちにも意味がある それでは店内の商品を見てみましょう。陳女史オススメは、小さなぬいぐるみたち。もともと母が子供のために作った綿でできた小物です。柔らかくて温かみがあり、なんだか可愛くほのぼのとしております。その中でも十二支のシリーズが人気あるそ うで、「龍」などはなかなか愛嬌があってよいですね。それから柿のお手玉みたいのがあります。この柿には隠れた意味があって「事々如意」(事が思いどおりになりますように)ということです。これらの柿が連なって暖簾みたいになってるのも可愛いです。
虎には子供の守り神の意味があると伝えられています。
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リンゴの飾り
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2005年の干支「鶏」のおきもの
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今年の干支、犬の置物もありました
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その他にはブックカバー、化粧ポーチなどの雑貨もあります。これらも綿でできた肌触りのよい物ですが、特徴は真中の刺繍です。これは中国大陸の苗族(ミャオ族・少数民族の一つ)の刺繍です。とても凝ったものです。これを使ってデザインした小物がここにはいっぱい置いてあります。ほかにも刺繍のタペストリー(壁掛け)があります。これは漢時代、約2500年前から伝わった刺繍の方法を使ってるのだそうです。刺繍ひとつでも伝統がありますねー。
吉祥の藍染め 布好きにはたまりませんね
次は布を見てみましょう。パッチワーク用にいろんな国の布が置いてあります。日本の物もありますね。でもやっぱりお目当ては中国物。ここには藍染めの布もたくさんあります。主に中国大陸江南地方のもので、これらの染め図案にも吉祥の意味がこめられてます。渋くていい色です。
心地よさそうなチャイナブラウス、これ着てみませんか?
ステキなチャイナ風の服
他には服もありますね。お勧めはチャイナ服。ドレスよりブラウス部分のみのチャイナ服です。ゆったりした上着っぽいのもありますが、体にフィットした方のが可愛いですよね。藍染めのもの、渋い草色のもの、ちょっとレトロっぽい大柄花模様。どれも素材が綿、麻などで着心地よさげです。シックで趣味がいいのが多く、つい欲しくなってしまいます。どうせチャイナ服を買うなら、お土産物屋さんにあるテカテカのサテン服より、こっちの方が断然いいと思いません?胸飾りに刺繍入りなんてのもありますよ。
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小銭入れ、ツボのような形をした宝石入れ、首下げポーチ小(ポプリ用)、首下げポーチ大(携帯入れ)、デジカメ入れ(細長)
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コンピュータバッグ、円包(丸型バッグ)、栗子包
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かわいい形をした小物入れ (栗子包)
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めがねケース 1680元
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今回は親切な店員さんがひとつひとつ解説の紙をくれたのでご紹介!
犬は「ワン」となき中国語の「旺」と同じ 発音。
昔から人間と密接な関係があり、財運をつれてくると思われています
ボタンは富貴の象徴(2980元)。
それを花瓶に入れておくことで「富貴平安」永遠の財産と気高さを象徴しています。
蝶(2980元)
「疊」の音からとって「良いことが重なる」とされています。
「桔子」
発音から、「吉」いうことで大きな柑橘を作り「大吉利」、と呼び人間関係と事業運に良いとされています
鶏(1980元)
昔から魔よけの象徴とされていただけでなく、とさか(鶏冠)の「冠」が「官」と同じ発音、「鶏」が「吉」と同じ音ということで、 出世と吉祥の意味もあるそうです
虎
中国では子供の守り神とみなされ、枕や靴、帽子など虎のモチーフのグッズを身につけさせ子供の健康と成長を祈ったのだとか
手心娃娃(780元)
かわいらしい、いかにもなオールドチャイナ人形は幸せと円満の象徴なのだとか
おみやげにもぴったりな、手ごろな値段のかわいらしい小物がいっぱい!旅の思い出に、思わず自分用にも欲しくなっちゃったナビでした。
以上、台北ナビがお伝えしました。