パイナップルケーキにヌガー、アイスにコーヒー、笑みがこぼれずにいられない魅惑のショップです
こんにちは。台北ナビです。
台中市の台鉄「台中」駅周辺は、古き良き日本統治時代の建築物が残るエリアですが、商業区が郊外へ移動した後、荒廃の一途をたどっていました。しかし、そこに残る建築物に価値を見出したのが、あの元祖「土鳳梨」のパイナップルケーキで有名な台中の日出グループ。彼らが再生を試んだ結果、台中駅エリアは見事新しい文化とグルメの発信地として生まれ変わりつつあります。商品のおいしさ、品質は言うまでもなく、建築物内や商品そのもの、パッケージにある様々なメッセージを探し出すのも興味深いことでしょう。
眼科医院から日出ショップへ
チーズケーキとパイナップルケーキで有名な「日出」は、台中市内には4店舗あり、どのお店もテーマに合わせた内装やパッケージ、制服なども好評です。そんな日出の5店舗目が台中駅近の「宮原眼科」。正面入口を入ると一番手前にはチョコブース。広いショップエリアには日出商品が並び、2階は「醉月樓沙龍 台灣菜」という台湾料理レストラン。建物左側の回廊には「宮原珍奶」という飲み物と「宮原眼科冰淇淋」のアイスクリームコーナーがあります。
1927年、宮原武熊医師が台中駅前に「宮原眼科」を開院。戦後、宮原医師は日本へ帰国。医院は国民党政府に管理され、「台中市衛生院」として再利用。その後衛生院も閉鎖され、数十年の間、建物のみが残されていました。そこを日出グループが改装し始め、新イメージを打ち出したというわけです。赤レンガ造りの2階建てであった建物は、緑川と台中駅の間にあり、大勢の人々でにぎやかだったころがしのばれます。ここは、台鉄「台中」駅のすぐそばで、徒歩1分!店の角から台中駅も見えます。
入口地面には蟻。あまり注意していない人が多いですが、10匹いて、アリガトウ、なんだとか♪
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アイスコーナーに続く趣のある回廊
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緑川東街と中山路の角にある立派なドアを開けると…
調度品が本物なので、ここに入ると、商品を売っているお店だとわからず、一瞬ぐるりと周囲上下を見渡してしまいます。お客様のほとんどがスマホやデジカメ、本格的に一眼レフカメラで撮影している人も。お店側もフラッシュをたかなければ撮影自由ですよ、とのことで、スタッフもカメラを向けられてもさりげなくポーズをとったり、邪魔にならないように移動してくれます。
図書館に入った錯覚を覚える店内。受付カウンターの周囲は、本当の図書館のように本棚が並んでいますが、これは全部廃棄木材。エコ推奨なので、ぜひご注目。
こちらのコーナーの台の上の商品棚を横から見ると…
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昔のドアが利用されていたのでした
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「宮原巧克力(宮原チョコレート)」!
入口入ってすぐ目の前にあるチョココーナー、ケースの中には大きな板チョコが重なっています。アーモンド、ナッツ類は世界中から最良のものをセレクト。さらにフルーツは台湾産の苺、干しブドウなどを配合しています。チョコレートの原材料であるカカオも、各配合に合わせて、原産地と含有量を調合。10%ギアナ産カカオとシナモン&アーモンド粒入り、35%カカオとイチゴ(大湖産)ホワイトチョコレートや35%カカオとヘーゼルナッツ&干し巨峰ホワイトチョコレートなどなど多種多様。量り売りをしてくれ、きれいな箱に入れてギフト用にもしてもらえます。こんなチョコレートをいただくと、食べるのがもったいなくて、食べ時を悩みそうですね。
チョコクッキーコーナー
15種あります。土鳳梨、愛文芒果、バナナ入りなどもあって、一個から買え、1枚75元~125元で、4個以上なら箱に入れてくれます。4~6個入りと7~10個入りの箱がありますよ~。チョコはプレーン、フルーツ、ナッツのシリーズに分かれます。どれがおすすめ?と聞いたら、「35%白巧克力」を押してくれました♪
土鳳梨入り5枚
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コーヒーもこちらで。宮原コーヒー(ドリップ式10パック1箱460元・古坑産)
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台中名物の「太陽餅」ほか、日出ヌガー、「台湾蜂蜜シリーズ」、「宮原老薑母茶(ジンジャーティー)」、「宮原特選茶」などなど。特に昔のレコード盤をかたどったティーバッグケースは面白いデザインで好評だそう。最初は商品なのか、飾りなのかわからないので、不思議な感じがします。
日出が有名になったのは、チーズケーキから。そして、日出のパイナップルケーキは、新しい商品も次々登場し、選ぶのにも一苦労。和菓子のような中華伝統菓子は、しっとりと、甘みも上品です。
商品のリボンなども注意してみてください。各所に「日出」という字が盛り込まれていたりします。
店内中央には募金箱
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「台北ナビ」の記事も大きく貼られています♪
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★「宮原眼科」では、いつ行ってもなにがしかの楽しいキャンペーンが行われています。この時期は、商品を1800元以上買うと、パイナップルケーキ5個入りプレゼントやパイナップルケーキを購入したら2箱めはアップグレード、1000元以上買うと宮原の布バッグが100元割引など、キャンペーン内容は、日出WEBサイトでもチェックできます。★この日のスタッフユニフォームは、パイナップルを意識した黄色イブレザーと緑のパンツとネクタイでした。
建物の左側は赤レンガの壁、半アーチの小窓の向こうは「宮原珍奶」のカウンターが見えます。店内の奥壁には、大きな茶缶が色分けされて並んでいます。全部にお茶がはいっていて、お店の左側部分には、メニュー表や昭和初期のようなポスターも。全体的に甘さ控えで、甘味の調整は店内にある紅糖粉(ブラウンシュガー)、紅糖漿(ブラウンシュガーシロップ)を利用します。こちらもメニューが豊富ですが、おすすめはお店の名前になっている「宮原珍珠奶茶」(タピオカ入りミルクティー)。宮原ブランドの紅茶で作り、タピオカの粒はかなり大きめなのが特徴。13番から21番までがタピオカミルクティーです。お店のスタッフに聞いたら、13番はお茶の味が濃く感じられ、14番はアッサム紅茶と東方美人が加わり、まろやかな味だそう。21番はショウガか杏仁の味から選べます。カウンターの右奥の半アーチの窓からは、宮原眼科の店舗が覗けます。
ショップから続く入口。背の高い人は気を付けて
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お茶缶もかわいい
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まずは、「宮原眼科」の冰淇淋(アイスクリーム)を!
アイスクリームケースの後ろの壁には、黒地に白梅のレリーフがあります。 宮原眼科=宮原武熊医師=日本人=梅というイメージだそうで、お店のロゴも、病院の赤十字に白梅を重ねたものです。
特に夏場になると、ものすごい行列になるのがこちらのコーナー。トッピングを選び、会計が終わるとトッピングを載せてくれます。甘いものが好きな人も苦手という人も、仕事や人生に疲れた時や悩んだ時は、きっと自然の優しい味わいをふんだんに取り込んだ宮原眼科処方のアイスクリームやお茶類に癒され、元気になることでしょう♪
ここに来る喜びは…、特に建築物の不思議な感覚といくつものメッセージを探し出したときの驚きと感動は、現地に行かないとわかりません!
以上、台北ナビでした。