小さな食料品店から、台湾の自然が育む食材の魅力が発信されています。
こんにちは、台北ナビです。
「食べること」は人間が生きていく上で欠くことのできない、とても大切なことですよね。この「食べること」を除いたら楽しみが半減してしまうかも~、と思ってしまうほど、おいしいものが溢れる台湾において、もしその口に運ぶものが安全でなかったとしたら・・・ぞっとしてしまいます。
今回はそんな私たちの日常から切り離すことのできない「食」と真剣に向き合う女性オーナーが始めた小さな食料品店「土生土長」へお邪魔しました。お店はMRT「東門」駅から金山南路一段を5分ほど歩いたところにあり、通り道の歴史ある東門市場でも手に入らないような、素敵な食料品がゲットできちゃいます。
街に溶け込むように佇む古民家が目印です。
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「節氣食」と看板あるように、季節ものの食料品を扱っています。
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飾らず、多くを語らず、ありのままの姿で接するオーナーの顧瑋さん。
「土生土長」とは「その土地で生まれ育つ」ことを意味します。古い木枠の引き戸の向こうは、台湾で生まれ育った食料品の中から「カラダに優しいもの」だけが並ぶ、安心と自信に溢れた空間でした。中には自然食品を扱う知り合いの商品もあれば、自身も「食べることが大好き」というオーナーの顧瑋さんが自ら農家へ出向いて、無農薬で育った食材たちと向き合い、発掘、厳選し、加工開発を経て商品化されたものもあるそうです。いずれにしても「自分たちの口に入るものだから、私たちひとりひとりが責任をもって選択していける生活」を目指したいという顧瑋さんの思いが込められた商品であることは間違いありません。
台湾でも無農薬、オーガニック、自然農法、有機栽培などという言葉が定着してはいるものの、それらが意味する本当の目的や価値を真剣に知ろうとする人がどれくらいいるでしょう?買い物をするときに「どれがお買い得かな?」とお得感に捉われてばかりではなく、「どうしてオーガニックのものは割高なのか」「どうして有機栽培がカラダにやさしいのか」という根本的なところへ目を向け、理解を深めて欲しいと願う顧瑋さん。
このお店にはそんな顧瑋さんと同じ価値観を持つ、食通で土生土長の台湾人が多く足を運ぶそうです。季節の物をメインに扱っているこのお店へ来れば、その時期に台湾で何が採れるのかが分かるだけでなく、カラダによい方法でそれを口にすることができます。全て台湾産なのでもちろん日本で入手困難な食材も多く、自分用に、そしてお土産用としてもオススメできる商品がたくさんありました。
台湾ならではの食料品が揃っているので食通必見です!
それでは、自然溢れる台湾の大地で育った、凛々しさ溢れる商品をご紹介してゆきます。
**軽いのでお土産としても人気が高い米菓子「米果」シリーズ**
●桂花米果240元
新商品というこちらの米菓子は、キンモクセイの花を氷砂糖で醸したものに米や麦芽、アーモンドなどを混ぜたもの。
(左から)
●紅米米果200元
花蓮光復の阿美(アミ)族が代々大切に育ててきた紅糯米を使用しています。
●烏龍茶米果200元
台南後壁のブランド米「益全香米」にウーロン茶を混ぜて作られた米果です。
●紅薏仁米果200元
嘉義の東石で自然農法によって栽培された紅薏仁を使用しています。
●醬油米果200元
台南後壁のブランド米「益全香米」と、これまた台南で古来の作り方で作られた無添加の醤油が使われています。
●紫米米果220元
花連産の自然農法で育った紫糯米を使った米果です。
●珈琲米果250元
台湾で焙煎したサンカルロス農園産のコーヒー豆が使われています。
**フルーツ天国台湾ならでは**
●鳳梨花果乾270元(左)
自然農法で作られた高雄の「金讚」というブランドのパイナップルを使用したドライフルーツ。
●火龍果乾270元(中)
自然農法で作られた台南のドラゴンフルーツを使用。全て無糖で、フルーツをそのまま乾燥させたドライフルーツです。
●蜜漬金棗180元(右)
金柑の産地、宜蘭の蘭陽平原で無毒栽培された「長實金柑」を皮ごと蜜に漬けたものです。
●洛神花果乾250元
台湾原住民が愛するローゼルの花を乾燥させたものです。洛神花のみ、もしくは茶葉などと煮出して、ハチミツを加えてもおいしいそうです。
●蜜漬洛神花120元
台東で育った洛神花を砂糖、ハチミツ、塩で漬けたものです。そのまま食してもよし、小さめに刻んで花茶などに入れてもよし!
**台湾っぽさ満点のお菓子シリーズ**
●南棗核桃桂圓糕 (左)袋入り470元 / (右)箱入り380元
東山の龍眼を使った、台湾土産として定番のナツメとクルミのヌガーです。
**お料理好きにオススメの食品料**
●日曬乾燥馬告450元
台湾原住民のスパイス「馬告」です。花連産で泰雅(タイヤル)族が好んで使用しているようです。胡椒のような見た目ですが、香りはレモングラスや山椒のように爽やか!ぜひぜひ、その香りを試してみて下さい。魚や肉料理のスパイスに適しているそうです。欲しい~~!
●野生愛玉籽200元(左)
嘉義阿里山で育った野生愛玉です。冷水の中で愛玉をさらし等で揉み、冷蔵庫で冷やし固めるとプルンプルンの愛玉が出来上がります。ナビも何度か挑戦しましたが、難易度高めです。
●原生種黑豆蔭豆豉150元(右)
自然農法で育てられた「満州黒豆」で作られた豆豉は、魚料理や野菜炒めに使ったり、豆腐にのせてもおいしいそうです。
**カラダに優しい主食系**
●發芽雜穀米香GRANOLA300元(左)
自然農法で作られた紅米、紫米、糯小米、紅薏仁などが入ったグラノーラです。ハチミツ入りでほんのり甘いそうです。牛乳や豆乳をかけて召し上がって下さい。
●發芽雜榖鬆餅粉100元(右)
発芽玄米、発芽紅米、発芽紫米などが入ったパンケーキ粉。
●紅藜調合米粉180元 (左)
台湾産の米と紅藜(赤キヌア)を調合して作られたビーフンです。米とキヌアを粉にし、水を用いて米漿からビーフンへと作り上げる古来の方法で作られているため、添加物は一切使用されていません。ナビ的にとっても惹かれるビーフンです。
●紅藜220元 (右)
台東で採れた紅藜(赤キヌア)です。白キヌアに比べてポリフェノールが多く含まれていることで知られています。白米と混ぜる場合は、キヌアと白米を1:3にして、一緒に2~3回洗うことをオススメしていました。
**飲み物系**
●蓮藕粉200元
農薬不使用で作られた台南白河のレンコンを粉にしたもの。熱湯を入れたお椀に粉をパラパラ混ぜ入れ、底に沈んだ頃に砂糖を加えて飲みます。レンコンの食感がタピオカのように感じられるという、新感覚でカラダにもよい飲み物です。
●自然農法紅薏仁粉120元(左)
無農薬、化学肥料不使用で育った嘉義東石産の紅薏仁を使用しています。直接お湯や牛乳などを入れかき混ぜるだけ!
●牛蒡茶100元(右)
自然農法で育った屏東のごぼうを使ったごぼう茶です。日本でも人気のごぼう茶ですが、作り方は簡単!沸騰したお湯に乾燥したごぼうを入れて20分ほどに立たせればOKです。
●清香烏龍茶450元(左)
海抜1,200~1,500メートルの阿里山達邦部落で摘み取った茶葉を使用した高山茶です。
●原生小油菊200元(右)
花蓮玉里で有機栽培された油菊を乾燥させたものです。茶葉と一緒に煎じたり、香りがいいそうなので料理に使っても素敵に演出してくれそうです。
**重いのがネックだけれど、気になる編**
(左から)
●玉荷包蜂蜜、龍眼蜂蜜 各600元
●雲彰之夏 450元
彰化の王功と雲林の台西で2016年7月に採れたハチミツをミックスしたものです。
●森林蜜 500元
台中の大坑、桐林、北溝などの林で2016年4月に採れたハチミツです。
「森林蜜」馴染みのあるトロトロな見た目です。味わいはとっても濃厚でおいしかったです。
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「雲彰之夏」は見た目がザラザラしています。舐めてみてまたビックリ!今まで食べたことのないハチミツで、喉にじんわりしみました。カラダによさそうな匂いがプンプンしました!
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台湾でも色んな種類のハチミツが採れるんですね~。
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「雲彰之夏」は小瓶(100元)での販売もありました。これは嬉しい!
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●發芽花生油600元
自然農法で作られた「台南9號花生」 というブランドのピーナッツで作られたピーナッツ油です。オリーブオイル感覚でパンをつけて食べたり、かき氷やアイスクリームにかけてもおいしいそうですよ!
●無糖蔭油清250元(左):自然農法で作られた屏東の「滿洲黑豆」という黒豆と水、天然の海塩のみで作られた醤油です。無糖なのがポイント。
●蔭油清350元(中):無農薬で作られた「台南五號黑豆」という黒豆に水、キビ砂糖、天然の海塩を混ぜて作られた醤油です。
●原生種黑豆濃色蔭油350元(右):恆春の「烏豆」という黒豆に水、キビ砂糖、天然の海塩を混ぜて作られた濃い口醤油です。
鳳梨醱酵液(左)と檸檬醱酵液(右) 各700元。パイナップルとレモンの酵素液。
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ローゼルエキス「洛神花果露」180元(左)と、梅のエキスで作られたお酢「陳年老梅醋」600元(右)。
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**その他**
可愛いマスキングテープのセット350元。バラ売り(90元)もありました!
淡いタッチの素敵なハガキ、1セットで150元。
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レモンとアロエの洗剤「檸檬蘆薈洗劑」250元。
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小さなお店ですが、こうして見てみると「土生土長」がオススメする商品たちには台湾のよさがいっぱい詰まっていることがわかります。東門市場や永康街へ足を運んだついでに、ぜひ立ち寄って手に取ってみて下さいね。モノによっては試食ができるものもあるそうなので、気になるものがあれば店員さんに声をかけてみて下さい。
以上、台北ナビでした。