ここはカフェ? それともタオル屋さん?? タオルがかわいく大変身しちゃいますよ~♪
こんにちは、台北ナビです。
日本統治時代の建物が大切に残されている雲林県の虎尾。砂糖工場の恩恵を受けて発展し、布袋戲のふるさとしても有名ですよね。そして、実はタオルの生産地でもあるのをご存知でしたか??
現在は台湾のタオル産業も輸入製の安いタオルにおされ、売り上げが伸び悩んでいるのですが、伝統産業でもあるタオル産業を守り促進させようと立ち上がったのが、今日ご紹介する「iicake雲林蛋糕毛巾咖啡館」です。
白×青のギリシャのようなカラーが目印! クイズに答えてタオルのことを知っちゃおう♪
制服はセーラー服!建物の白と青からヒントを得て作ったそうです
虎尾の主要道路のひとつでもある光復路。ここを走っていると白と青のギリシャカラーがいきなり飛び出してきます。これが「iicake雲林蛋糕毛巾咖啡館」の建物です。
と~っても元気な声で「ようこそ~」と日本語で迎えてくれた張詩芸さん。彼女は日本語学科の学生さんで、こちらでバイトをしているのだとか。日本のお客さんが来る!と知って一生懸命日本語での紹介を準備してくれていました。
「雲林蛋糕毛巾咖啡館」はどんな意味でしょう? とクイズ形式で始まったガイド。
雲林=県名
蛋糕=ケーキ
毛巾=タオル
咖啡館=カフェ
日本語に訳すとこういう意味ですが、ここは何のお店でしょう?? 正解は…タオル屋さん。とお店の案内を進めていきます。
実はこの方法、台湾でよくガイドで見られる手法なんです。初めはこの調子に慣れなくて、どうすればいいのかなという感じになりますが、クイズに正解するとミニタオルのプレゼントまであって、どんどんクイズガイドに参加しちゃいます。
わぁ~い!プレゼントゲット~♪
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タオルの原料は綿!庭で栽培されています
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緑色の小さな果実が出来たら…
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綿が出てきました~♪
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こんなにキュートなタオル見たことない!
どれがタオルのケーキかわかりますか??
雲林蛋糕毛巾咖啡館はタオル屋さんといっても、普通のタオル屋さんではありません。入口の横にはケーキのショーケースがあり、本物のケーキと一緒にタオルケーキが並べられています。じっくり見ればもちろん分かるのですが、遠くからちょっと見ただけではわからないくらいケーキ感満載のタオルケーキ。そう、ケーキ型に折られたこのタオルはこちらの看板商品で、店名にもなっています。
この複雑に折られたタオルちゃんたち、すべて館内で折られ形を作っていきます。その様子も大公開されているのですが、匠の手を動かす速さといったらありません。なんと1つの商品を折るのにかかるのはたったの1分!8時間で300個の商品を折るそうですよ。
歴史
タオル10枚で作られたパラソル。10軒のお店から作られているからだそうです
雲林蛋糕毛巾咖啡館は、タオルケーキを考案した林穎穗さんの「穎創毛巾工坊」など10個の会社が作ったブランドです。1960年代には200軒ほどのタオル屋さんがありましたが、徐々にお店は減っていきました。また2000年にはタオル輸入が開始され、シェアを拡大したことで台湾のタオル会社は50軒にまでなってしまったといいます。そこでデザインの力でタオルに新たな魅力を追加しようとタオルケーキのバリエーションを増やしていったのです。また、タオル屋さんといえども、会社により得意分野は異なります。ガーゼタオル、スポーツタオル、ホテルのタオルなど…強みの違う10軒の会社が集まり、商品を作り出すことで、色んな人の好みに合う商品が作られてきたのだとナビは思います。
その証拠に、ナビ一行はここで30分以上もお買物タイム!あれが欲しい、これが欲しいと買物カゴの中に次々に放り込まれるタオルちゃん達…。デザインの楽しさから興味を持ち始めたタオルでしたが、よく聞くと色んな種類があることも知りました。タオルへ理解も深められ、購買意欲も促進する館内案内、恐るべしです。
タオルを大きく2つに分けると…左の「パイル地」と右の「シャーリング地」に分かれます
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ループの説明を一生懸命してくれます!
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見れば一目瞭然!ループのあたまをカットするという「シャーリング地」の方がプリントがきれいに出ていますね
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でも「パイル地」は吸水性に優れ、さわり心地もいいので、子供たちが使うならパイル地を選ぶそうです
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絵と文字で分かりやすく説明!
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もっと詳しく分けると6つにわかれます。⑤の無撚糸(むねんし)タオルは日本の技術!
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綿をよらずに糸にしたもので織り上げられていて、ふわふわで柔らかく、吸水性も抜群なんだとか
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さわり心地がよく速乾性も高いガーゼは暑い台湾でも大人気!まるちゃんのイラストがあるのは台湾っぽい♪
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最後に教えてもらったのは、タオルを選ぶ時に大切なことは「自分に合ったもの」であるかどうか。タオルにはたくさん種類があるけれど、どれがよくて何が悪いというものはないということ。あと、タオルに柔軟剤はあまり適さないそうです。
長さ8m高さ2mの巨大タオル。実はタオルは元々この大きさ何だとか。この大きさからカットしていくというわけなんです!
ショッピングタイム!
先ほども触れましたが、ガイドを聞いてタオルの虜になっちゃったナビ一向!気になったタオルちゃんを写真でご紹介します!
台湾人が大好きまるちゃん関連はバリエーションも豊富です
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台湾が大好きな方へのプレゼントに…
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台湾の神様もタオルで表現
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元寶!飾ればお金持ちなれるかな?
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水玉OPENちゃん
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何年か前のお正月バージョンOPENちゃんとここで出会えました!笑
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まん丸OPENちゃんは一目見てお買い上げ~♪キュートな見た目だけでなく、ふわふわでさわり心地も抜群!!
台湾は今ぐでたまが大人気
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竹炭が練りこまれているというタオル
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ナビもチャレンジ! 立体にゃんこタオルを作ってみました♪
DIYと立体タオル&フード&ドリンクがセットになったものもありますよ~
館内2階にある「酷可毛巾教室(タオルDIY)」は、50人が一緒にDIYが楽しめるカラフルな空間です。
DIY内容は、タオルにプリントをする「毛巾印花DIY(所要時間20分、150元)」、タオルを立体的に折る「造型毛巾DIY(所要時間30分、150元)」、立体ショートケーキタオルを2つ作る「三角奶油蛋糕DIY(所要時間60分、250元)」、立体ホールケーキタオルを作る「六吋奶油蛋糕DIY(所要時間60分、450元)」と難易度と所要時間で色々選べます。
20人以上の場合は事前の予約が必要ですが、それ未満の場合は事前予約不要というのも◎。休日は時刻表に沿って開催されますが、平日は、プリントは4人、立体タオル作りは1人からクラスを開講してくれ、とても気軽に参加できます。
準備物はこれだけ!
ナビは黄色い縞模様な特徴のにゃんこ「阿喵」に挑戦です。
まず、タオル、クリップ、輪ゴム、包装が揃っているかを確認し、スタート!タオルを折り始めるのかなぁと思いきや、最初の工程は包装ボックスを作り、イラストがプリントされた厚紙を折ることでした! そしてやっと折り始めるのですが、先生が前で手本を見せてくれるので、それを見てすればOK♪クリップで止めてさらに折りこむと耳がにょり~んと出てきます。端と端を合わせると…今度は尻尾がちょり~んと出てくるので、輪ゴムで固定すれば立体にゃんこの出来上がり!!
と~っても簡単に完成しますが、いとおしくなってしまうDIY。旅の思い出にオススメですよ~。
ナビがつくったにゃんこは少しスリムになってしまいましたが、かわゆい❤
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耳と尻尾がピ~ンと立っているのがいい感じ~
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まるでパン屋さんでパンを選んでいるように見えちゃうタオル屋さん
以前ここを訪れた台湾人の友達が「めちゃくちゃ楽しいよ!絶対行ってみて欲しい。」と力説していた理由がわかってしまうほど、買物とDIYを楽しんでしまったナビ。ナビもきっと友達にオススメしちゃうだろうなぁ。
以上、タオル好きナビがお届けしました。