レトロかわいい♡がいっぱい!手仕事の温もりが詰まったチャイナシューズをお土産に
こんにちは、台北ナビです。
手作りチャイナシューズが評判の「小花園」。台北ナビにもファンが多い人気の老舗店です。そんな「小花園」が迪化街の路地裏にひっそりとオープンしていたのはご存じでしょうか?こちらは靴だけでなく、チャイナ小物も扱うお土産探しにもピッタリなお店。今回、これまであった西門町の本店をクローズし、台北のメインストアとして新たな道を歩み始めました。
…というわけで、ナビもさっそく行ってきました!
迪化街 ――レトロな街並みの一画に
観光で必ず訪れたい場所、迪化街。レトロな雰囲気を醸し出すステキなエリアです。恋愛の神様にお参りしたら、ドライフルーツと台湾茶を買って…それからMIT(Made in Taiwan)土産も買いたい!そんなあなたにおすすめしたいのが「小花園」です。迪化街のランドマーク、「永楽市場」すぐそばの路地裏にある、小さなかわいらしいお店です。
伝統の技を伝える老舗シューズメーカー
「小花園」の創業は1936年までさかのぼります。初代の陳初学さんは、高官の屋敷や商家に出向いては、その裏庭(後花園)で夫人や令嬢のためにオーダーメイド靴を作っていたのだとか。繊細な刺繍と履き心地のよい靴はみるみるうちに評判となり、のちに上海でお店を構えるまでに。その後、台湾に移り住み、1949年、西門町に「小花園」をオープンしました。
刺繍されている美しい花は、まるで花園に咲く小さな花々みたい!これが「小花園」店名の由来だとか…
|
|
陳列棚はまるで小さなお花畑!ときめきがい~っぱい!
|
ジュディ・オングさんも「小花園」のファンだそう!
3代目の店主、陳弘宜さんは伝統の技を受け継ぎ、自ら工房で靴作りに励む傍ら、弟妹やお子さん、お弟子さんへその技を伝承してきました。中国では文化大革命により長い間姿を消していたというチャイナシューズ。鄧小平の改革開放後には、中国から陳さんの元へ技術を学びに来る職人さんまでいたとか。
そんな中国伝統の服飾文化を後世に伝えることを、自らの使命として邁進してきた陳さん。それは見事に花開き、2010年に宜蘭国立伝統芸術中心内に「宜蘭伝芸店」を、2016年にココ「大稲埕店」をオープンさせるまでに。2018年8月、多くの人に愛され続けて来た本店は、惜しまれながら閉店となりましたが、伝統の技は、4代目徐宗源(Steven)さん&陳瑋(Anita)さんらへと受け継がれ、現代の風に吹かれて新たな大輪を咲かせています。
多くの職人の手から生まれる1足の靴
チャイナシューズというと、「チャイナ服に合わせるの??」と思われるかもしれませんが、「小花園」の靴は、普段使いできるデザインがいっぱいです。メインは、ヒールの低いバレエシューズやストラップシューズ、ローファー類など。主に布製で、その表面にはオリジナルのかわいらしい刺繍が施されています。
これらは台北のお隣の街、三重にある工房で1つ1つ手作りされています。職人さんの中心は家族・親族。5~6人で1つのチームとなって、刺繍をする人・形作る人・インソールを作る人…など、部分部分の工程を分担し、それぞれが専門分野を手掛けて最終的に1足の靴が出来上がるそうです。
魅力は高い実用性!
大稲埕の船がモチーフのインテリア用の靴は大稲埕店限定
丁寧に仕上げられた靴は履き心地抜群。布製のため、柔らかくて軽く、歩き続けても痛くならないのが特徴です。特に厚くて弾力性のある中敷きは、長時間履いていても疲れ知らず。かかと部分にはポリウレタンを使用しているからクッション性も抜群です。通気性がよく、蒸れにくくてニオイを防ぐ効果も…。
また、お手入れも簡単。ブラシで優しく水洗いするか濡らして固く絞った布でそっと拭くだけで、いつでも清潔な状態が保てます。布製の中敷きは、取り外しできるので別に洗うことも可能。革製のものは、さっと拭いて乾かしましょう。
まとめ買いしたくなるプチプラ靴
そんな「小花園」の靴、値札を見てびっくり!商品のほとんどが1000元前後で購入できるんです。1足1足台湾の職人さんが、台湾で手掛けた手作りのものなのに、「こんなに安くていいの~?」
Anita:「百貨店などに店舗を持たず、家族だけで小さくやってるからよ」
商売っけがあるのかないのか…昔から変わらぬお手ごろさ。これならたくさんまとめ買いできそうです。新進デザイナーのMITブランドだと、この2~3倍はしそう。気軽に購入できるプライス設定だからうれしい限りです。
普段使いにしたいかわいい手作りシューズの数々
伝統を守りつつも、新しさを取り入れた「小花園」の靴。以前と比べ、全体的に若々しい印象です。
かわゆし♡コマドリが刺繍されたローファーは1880元
金魚ちゃんのバレエシューズ890元
|
|
ナビが一目ぼれしてお買い上げしてしまったストラップシューズ890元
|
1年中手に入る定番商品のほかにも、半年ごとに入れ替わる商品も。春夏は通気性のよい涼し気なデザインやサンダル・ミュール類が、秋冬は皮革を使った防寒性のあるデザインが並ぶようです。ほかに、通年商品のスリッパは隠れた人気商品なのだとか!
数は少ないですが、男性用や子供用もあります。今後、親子ペアで履けるデザインも販売予定だとか。楽しみ~♪
お気に入りの布で自分だけの靴をオーダーメイド
上記既製品のほか、「小花園」ではカスタムメイドやセミオーダーも扱っています。
「このデザインの靴の地色を水色にして!」「このデザインの靴に、あの靴の刺繍をして!」といったわがままな希望を叶えてくれるカスタムメイドはもちろん、自分で持ち込んだ布地で作るオーダーメイドサービスも。布地問屋が並ぶ「永楽市場」内でお気に入りの布を購入して、自分だけのオリジナルシューズを作ってみてはいかが?思い出の台湾土産になりそうです。
<セミオーダーの流れ>
①布を用意お気に入りの布地(コットンがベター。ジャージー・レースは不可)を90㎝用意します。
※台湾では「1碼(マー)」。 1碼≒90㎝②デザインを選ぶ店舗内で販売している靴型(ストラップシューズ・バレエシューズ・ローファー)から選びます。
③作製製作期間は3週間前後かかります。
<セミオーダーの料金>靴型の店頭販売価格(靴により1000元前後)+オーダー作製費用300元
日本への郵送は別途200~300元の送料が必要(航空便で仕上がり後1週間ほどでお届け)
刺繍を終えた製作途中の靴はデニム地で
|
|
お気に入りの布で作ったらこんな感じ?
|
お土産にしたいチャイナグッズ&チャイナ服
靴以外にもチャイナ小物やチャイナ服の販売も行なっています。グッズ類は、台湾らしいお土産としても最適です。また、子供用のチャイナ服は「小花園」のオリジナル。靴とおそろいでコーディネイトすることも可能です。
コマドリのキーケースは靴よりもより手軽に持てそう!
|
|
ウグイスと梅の刺繍が美しい小銭入れ
|
チャイナ服いろいろ~!
DIY教室で自分だけのオリジナル土産を
(写真提供:小花園)
2019年5月から新たに開始するのが、DIY教室です。
ショップの2階を教室として開放、気軽に伝統の技に触れられるまたとない機会となっています。レッスンは1~4時間ほどで作り終えることのできる誰でも簡単に参加できるクラス。お気軽にご参加ください。
レッスンでは、「小花園」の特徴的な刺繍をあしらった靴やバッグ、子供用品などを製作。土日を中心に、2~3人から開講を予定しています。レッスン費は製作物により異なりますが、600~700元程度から1000~2000元前後。自らの手で世界に1つだけの台湾土産を手作りしてみませんか?詳細はショップウェブサイトやフェイスブックでご確認ください。
以上、台北ナビでした。