大謙陶坊(新北市)

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陶器の街鶯歌の路地裏に佇む若手陶芸家、郭詩謙氏のお店

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鶯歌を散歩していたら、気になる路地を発見しました。「牛車巷」と書かれた住所表記プレートに導かれるようにその路地をのぞいてみると、そこには素敵な古民家風のお店があるではありませんか!こぢんまりとした店内は古民家を改装して作られており、茶器や花器などお茶を楽しむ時に使用する道具がシンプルに飾られていました。このお店の主は地元鶯歌出身の若手陶芸家、郭詩謙(Peter)氏で、内装や床張りもご自身で手掛けたのだそうです。多忙のPeterさんは台北市内でのお仕事やアトリエに居ることが多いため、普段は彼のお母さんと彼女、そして愛犬の可愛らしいトイプードルちゃんでお店を切り盛りしていらっしゃるようです。
この日お店を任されていたお母さんが、幼少期の出来事について話してくれました。幼稚園の課外活動で外出すると、友達が楽しく遊んでいる傍らPeterさんは一人お寺の前に座り、あっという間にお寺をまるまるスケッチしてしまったこと、体育館へ連れて行っても、はしゃぐ他の子供たちをよそ目に体育館の構造図を描き上げてしまったことなど、さすがのちの芸術家!と思わせるようなエピソードばかり。このように小さい頃から美術に興味を示していたPeterさんは、幼少期から知らず知らずのうちに、その才能を磨き上げてきたのでしょうね。
師匠の師匠は日本人だったそうで、少なからず日本の焼物技術が彼の作風に影響しているのではないかと思います。最新作だという凛とした真っ白い器たちを眺めていると、Peterさんの陶器に真摯に向き合う姿勢がそのまま映し出されているようで、背筋が伸びるような思いにさせられるナビです。アトリエや焼き釜も自身で手掛けてしまうほどのこだわりで、時には負傷したり、疲労困憊して現場で寝てしまうこともしばしばなのだそうです。そんな一心不乱に自身の作品と向き合って感性を磨き続けるPeterさんの素敵な作品に会いに、是非この路地裏へ足を運んでみて下さい。今後、今は使われていない2Fを茶室に改装する計画もあるそうなので、Peterさんの器でお茶を飲む機会があるかもしれませんね。

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2015-12-31

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宿泊数
部屋数 部屋1 大人 子供

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