台東県鹿野に恋した若者が開いた農民に優しいお店。新鮮な野菜や台東のいいものが詰まったお店です
こんにちは、台北ナビです。今、台東県鹿野の日本人村としても有名な「龍田村」にきています。今日は、この土地と自然農法に恋をした25歳の若者が始めた一軒の小さなお店を紹介したいと思います。
こちらは、鼎東客運山線「龍田國小」駅から徒歩1分というアクセスもしやすい場所にあります。阿度の店でレンタサイクルついでに寄ったり、鹿野高台へ行く途中に寄れちゃいます。
ナビはこの笑顔に癒されました~♪
大学在学中から仕事を探す日本の就職システムとは違い、台湾では大学を卒業してから大学院へ入学する人、海外へ留学する人などが多く、卒業後すぐに仕事を探し、働き出す人は日本ほど多くありません。最近では台湾の地方へ行き、住み込みで働く若者も増えています。これは「打工換宿」と呼ばれていて、バイト代は出せないけれど、働くことでその宿代などの生活費はかからないというもの。ワーキングホリデーで台湾に住みたいなぁと考えている方はこの言葉を知っていると便利かもしれません。その町に暮らし、自分の生活や未来を考え、今後どのように過ごして行くかを考える場として、今台湾の若者に大人気なのです。
小葛
そんな「打工換宿」のシステムを利用し「阿栄自然農園」で働いていた小葛(林芝儀さん)はその日々の暮らしの中で、この土地や自然農法に恋したひとり。元々は数学科を卒業したバリバリの理系女子でした。学生時代は数学ばかり学び、その後両親が望む学校教師か公務員になるというのが小葛とその両親の公式だったそう。公式という言葉を使うあたりが理系っぽい!しかし、台東に来て過ごしたことで、この公式には他の考え方つまり他の生活様式があってもいいんじゃないか?と思い始め、台東に残ることを決意しました。
「阿栄自然農園」って?
お茶目な阿栄
小葛が打工換宿をした「阿栄自然農園」。その名前からわかるとおり、自然農法を用いて農作物を育てている農園です。阿栄(張鉦栄)がやっている農園だから「阿栄自然農園」と、何とも分かりやすいお名前!両親から受け継いだパイナップル畑と茶畑を自然農法へと転換を果たした阿栄。農業のいろはから勉強しましたが、雨が降らず、太陽の日照りも強いという日が3カ月続いた時、茶葉は使いものにならず、パイナップル本来の甘さもなくなってしまったそうです。今まで学んできた農業の知識はすべて何だったのか、どこに問題があるのか…そんなことを考え悩んでいたある時、自然農法に出会い、これだと信じ、実行に移しました。今では阿栄が作るパイナップルや茶葉は大評判!ナビも一度阿栄のパイナップルを食べてみたいなぁ…。
日本の田舎にあるような建物だなぁ…。何だか懐かしいなぁと感じたナビ。その秘密はこの建物が日本統治時代に建てられた建物にありそうです。その当時は食料品や生活雑貨、日用品を販売していたいわば「グロサリー」でした。そのため、今でもここに住むお年寄りもよく話題にあげるそうで、思い出が詰まっているんだとか。その後、こちらを継いだ二代目の経営者が病気のため商いをやめると、その後はひっそりと倉庫として使われていました。こんな素敵な場所を倉庫にしているのはもったいない!と、ここをリノベーションし、台東のいいものを売る「グロサリー」へと変身を遂げました。店内にある机や椅子、レジ台や棚などすべてを阿栄が制作。小葛が今のお店をやってみたいと阿栄に相談したところ「やりたいと思うならやればいい」。と力強く背中を押してくれ、お手伝いもしてくれているそうです。店長の小葛にお店をど~んと任せてしまう阿栄の懐の大きさとこういう師弟関係って素敵!
ご近所さんブランドのお野菜
どれもこれもおいしそう~
ご近所さんのお野菜を売る時の生き生きした様子から、本当にここの人たちが好きなんだなぁというのが伝わってきます
お店の前には不格好だけど、おいしそうなお野菜や果物が置かれていました。もちろん「阿栄自然農園」で育てたものも売られていますよ。ナビが訪れた日には阿栄の茶畑で育てられたバナナやご近所さんが持ってきたサツマイモにじゃがいもなどが売られていました。龍田村の農民たちはいいものを作るのは上手だけど、自分たちのものを売り込むことは苦手。そこで、ご近所の農家さんが毎日種類を変えて届けてくれる様々な農作物を委託販売し、いいものをもっと多くの人に知ってもらえる場所を作り上げました。「このパパイヤはね、あのはす向かいのご近所さんが持ってきてくれたんだよ~」と笑顔で語る小葛。彼女を見ていると自分の好きなもの、好きな人が心を込めて作ったものを売るお手伝いが出来てうれしいというのが伝わってきます。とてもシンプルで温かい考え方と小葛の笑顔に、ナビ心がじ~んとなりました。
かぼちゃ、じゃがいも、さつまいも
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パパイヤなどの果物も!
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自然農法品や台東のイイものたちが大集合
「まずは座ってお茶でも飲んで行って~!」と「阿栄自然農園」で育てたお茶をもてなすのがこちらのスタイル。台湾の奉茶精神がここでも感じられます。椅子に座って周りを見てみると、自然農法で作られたお米やお酢など食材が多いのが特徴で日本へ持って帰りにくいものばかり…涙。何か良さげなお土産はないかなぁとじっくり探してみると、ありました!ナビオススメお土産をご紹介します。
ドライローゼル(洛神花)100元
台東といえばローゼルが有名。ナビも甘酸っぱいローゼルが大好きです。袋いっぱいに詰められたローゼルはただ乾燥させただけなので、これを砂糖漬けやローゼルティーにして楽しむことができます。疲れやすい夏に食べるとその酸味がくせになり、疲労も回復するそうです