緑の並木道、異国情緒漂う富錦街エリアに、日本人オーナーのセレクションが光る、とっても素敵なセレクトショップが登場!
こんにちは、台北ナビです。
松山・羽田便が就航となってから、空港の南側に当たる民生社区周辺が、我々日本人にもグッと身近になってきました。
今回は、台湾人の間でも、今オシャレ地域として人気がある富錦街にあるとっても素敵なセレクトショップ、Fujin Tree355をご紹介します。日台両国の、センス抜群な小物や洋服、雑貨に出会えます。
お店の名前が住所そのもの。
富錦街355番地に到着すると、2羽小鳥がとまった可愛い看板が迎えてくれます。
お店の雰囲気は、コンクリートと木と、金属のコンビネーションが絶妙で、店の前を通る人の目を引きます。思わず、ちょっと入って見てみようかな、と思ってしまいますよ。
店内拝見
取材した日は、ちょうどスケッチ展の最中だったので、商品がお店の奥に寄せてあり、一部は出していないと説明がありましたが、それでも品揃えは豊富に感じました。
ふだんは、お店の前方ほうまで商品がディスプレイされているそうです。
Fujin Tree355の特徴は、お店の商品のほとんどが台湾人作家によるものだという点で、日本からの商品は少なめ。台湾で目にする雑貨は数々ありますが、そのなかで、「おっこれは!」と感じるものは、一見のお店には、ほんの小数のみなんていうことはしょっちゅうでした。良いなと思うお店があっても、エリアが異なっていたりすると、日を変えて行ったりしなければならなかったり…。
ところが、Fujin Tree355はまさに、そういう素敵でレアな商品が、よくぞここまで、という感じで集められています。普通のお土産やさんでは見つけることが出来ないしゃれたメイドイン台湾グッズが沢山あります。
店長の向原緑さんは、大きな目のとてもきれいな女性。
台湾在住も長いそうで、中国語は堪能。取材中も、すてきな店構えに興味を持って、ふらりと入ってくるお客様の多いこと。お客様が興味を持った商品に、丁寧に中国語で説明し、お客様もそれに耳を傾けています。商品をご紹介くださる際に、一つ一つの商品に対する彼女の情熱に驚かされ、感心させられました。物が好きで、こだわりを持って商品を選び、店に置くことを決めているのが、向原さんのお話しや態度からも、ひしひしと感じられます。そして、置いてあるものの多くは、この世で唯一無二の作品なので、まさに、気に入ったものがあれば、それはあなたとモノとの「一期一会」なのです。
★素敵な商品をご紹介★ 唯一無二の商品ばかりです
ちょうど展覧会中だったので、商品はお店の奥に移動されていましたが、スケッチ展を見に来たお客様が、そのまま店内にある商品を見に、奥に入ってきていました。日本人が経営するセレクトショップに、皆さん興味シンシンです。
上は、鶯歌の立晶の茶器と食器。手描きの絵柄がホッとします。取り皿、ご飯茶碗、茶杯、急須など、ぜひ揃えたいと感じる可愛いシリーズ。
下は、コーヒーサーバーの取っ手とフタが木で手作りされた、きれいな作品。一点物が多いので、売れてしまったら入荷が難しいのだというこぼれ話も。1650元
後に写っている丸いガラスは、瑠璃の一輪挿しです。一つ一つが微妙に違う形をしていて、吹いて造った瑠璃独特のカーブがとても美しいですね。1000元~。
ピラミッド型の香りつきキャンドル。なんと、キャンドル作りに突然魅せられ、ゼロから手探りでキャンドル作りに取り組み、自分の作品を形にしたという、台湾人男性作家の作品。形は同じですが、色の付け方の違いで、名前が付いています。
緑=玉山、半透明に金色=金瓜石、青=氷山、茶と赤=ベスビオ火山と、作品名も超地元から国際的なものまで、驚きの広範囲!ちょっとしたプレゼントによさそうです。350元~。
ストーリーを知ると特別感が!
銅をベースにした琺瑯の作品。女性作家によるもので、アメリカで習得してきた琺瑯の技術を使って、作品を作っているそうです。お抹茶碗にちょうどいい!と思ったけれど、素材が銅なので、熱伝導が良すぎて…。
作家さんご本人は、お好きに使ってください、とおっしゃっているそう。下の写真は、ビアマグ?と思ったら、茶缶だそう(笑)。
茶缶?!でも蓋がないのです(笑)
安定悪そうだけど、ちゃんと自立します。
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アクセサリートレイになりそう。
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版画を表紙にあしらったノート。
サイズや色もいろいろで、線や升目なしなので、自由に使えそうです。
これもまた、同じものが存在しないので、唯一無二の毎ノートを見つけられたらハッピー♪
ファッショングッズもあります
お店の中央に置かれたテブールの上には、控えめな雰囲気でアクセサリー類がおかれていました。ひとつ手にとって見ると、すごく個性的で魅力的。さっそく店長さんに説明を求めました。
スプーンやコインを加工して、指輪やペンダントヘッドにしています。そう言われてよく見ると、たしかにオシャレなスプーンの持ち手です。
店長が、色使いが巧みで気に入っているという、日本人アクセサリー作家による作品。原住民カラーを髣髴とさせるような素敵な色使いのイヤリングとシュシュ。とっても可愛い!
スピリチュアルな台湾人女性作家による、石のアクセサリー。石と対話しながら、どんな色の糸を使うか、どんなメッセージを作品にこめるかを決めるそうで、なんと作品一つ一つに作者からの手描きのメッセージがついているのです。メッセージ内容から作品にたどり着くのもよし、気に入った作品のメッセージを楽しみに受け取るのもよし、1回で2回楽しいアクセサリー作品です。
ナビがいいなと思ったキャンディーカラーの石のブレス。
いったいこのブレスにはどんなメッセージが?と、おみくじ感覚で作品番号のあわせ、メッセージカードを見てみました。
「心に滋養を」おお、確かに私は疲れているし。「天からの無条件の愛に包まれる暖かさを感じます」うんうん、癒されたいです。「心に滞った愛されない苦しみや、軽視された悲しい思い出を解き放ちましょう、自分を取り戻すには、優しさと愛を信じることが必要です」うーん、まさにこれは、ナビに対するメッセージではありませんか。
台湾人に良く売れるという、日本の播州織りの巻き物。播州織りとは、兵庫県の綿織物で、先染めによる平織りが有名です。手触りは抜群で、色柄も素敵。こんなストールがあったら、シンプルな服装の素敵なアクセントになりそう。
洋服もあります。女性服は、台湾人デザイナーによる、はかなげなブラウスやワンピース。日本人のお客さんに大人気だそうです。男性モノでは、日本のサーファーファッションのデザイナーによるパンツなど、着心地がよさそうな素材が勢ぞろい。
また、スタッフさんが着用している台湾人にも日本人にも大人気の台湾デザイナーによる伝統手染服もあります。
ゆったり着られて、サラサラで、動きやすくてしかもおしゃれ。ぜひ、チェックすべし!です。
その他にも、ちょっと形がレトロなメガネフレームや、木製の時計やネクタイも楽しいです。時計の部分はちゃんと動いているので、問題なし。チョーネクタイもあります。
一つ一つにストーリーが
目に付いた商品を質問すると、思いのこもった説明が返ってきます。
自分で持つにも、人に送るにも、ただの物ではなく、「これはこんな品物で、自分(あなた)にぴったり」と思って身につけるほうが、絶対楽しいに決まっています。
買う時は、是非、お店の人に聞いてみましょう。
それにしても、いったいどこでこんなに素敵なグッズを見つけるのでしょう?
仕入れの秘訣を店長にお聞きすると、お店を数多く回ることと、大きな都市などで行われるデザイン展などに足を運ぶと、沢山の台湾作家の作品に一挙に出会えるのだそうで、そこで印象に残った作品を仕入れに作家を尋ねたりするそうです。
店長ご自身が、ものが大好きだそうで、台湾でこれだけのものを集めるのは、好きでなくては出来ないことと、ナビ大きく納得。
そして、作家がどういう人なのか、どういう人生を送って作品作りにたどりついたのかなど、とても興味深いお話をきくこともでき、ナビもカメラマンも大満足。魅力的な商品に、更に生き生きとした付加価値がついて、一つ一つのモノ達が、特別に感じられます。 イベントや教室も すてきな商品を販売するだけでなく、小規模イベントや教室も開催しているのだそうです。
ナビがお邪魔した時は、「おおのきよみ」さんのスケッチ展が行われていました。その他、フラワーアレンジメントの教室も開かれているそうです。
ひとつの空間を、いろいろな形で利用できる、素敵なお店です。
松山・羽田便が就航されてから、我々日本人にもグッと身近な存在となった民生社区に、みなさんも足を運んでみませんか?きっと気に入ると思いますよ。
以上、台北ナビでした。