無添加の優れた台湾茶葉だけを集めた老舗お茶屋さん、家族経営の温かさがありました!
こんにちは、台北ナビです。
本日はお茶好きならずとも、台湾に来たらぜひ台湾茶を味わいたい!そんな気持ちになる、台湾産の茶葉にこだわる老舗のお茶屋さん「興華名茶」にやって来ました。
素敵ショップが集まる永康街エリアに
オシャレな観光スポットとしても知られる永康街。小籠包で有名な「鼎泰豊」にも程近い大通り沿いにあるこちら。目印は緑の看板と黄緑色の外壁です。お茶カラーで外からもアピール!初めて行ってもすぐに見つけられること間違いなしです。
老舗ショップは家族経営の温かさ
ショップは1941年から代々続くお茶屋さん。
古くは台北郊外・新店の山の方、茶畑近くにお店を構えていました。その後三代目に継承されたのち、今ある永康街に居を移したのだとか。現在は4代目を中心にご家族だけで経営中。場所柄、観光客も多く立ち寄るといいますが、地元のお客さんも多く、長きに渡りこちらのお茶を愛飲しているご様子です。
お茶屋さんというとこじまりとした店も多い中、こちら「興華名茶」は大きなビルで、なんと5階建て!ショップ自体は1階のみで、さほど大きくはありませんが、店の裏手が工場になっていて、特約農家から仕入れた茶葉をここで焙煎しているのだとか。
工場におじゃましてみるといくつもの焙煎機器が常にフル回転。お茶の香りがほんの~り漂います。焙煎されたお茶は大きな大きなパックに1度真空パックされ、その次の作業(茶葉の選別>個別パッキング)を待っています。棚にはいくつもいくつも大きなパックがあるのですが、1~2週間ほどで全てなくなってしまうのだとか。
それもそのはず、自社の店頭での販売のほか、茶葉卸し問屋としても営業しており、各地のお茶屋さんがおいしいお茶を求めて買いに来るそうです。優れたお茶がある証拠ですね!
無添加・無調合の自然な味
そんな優れたお茶は香料などの添加物は一切加えない台湾茶葉のみを販売する、というこだわりからきています。昨今、悪質なお茶屋さんでは台湾産といつわって中国産やベトナム産の安いお茶を混ぜていたり、香りづけのために香料を使っていたりするそうです。
そういったお茶は一煎目から味も香りも楽しめる代わり、四煎目ともなると突然乏しいものになるそう。しかし、本物のお茶は一煎目こそ香りはするが味はせず、入れていくほどに味と香りが深く広がっていくのだとか。それらは素人目には判断が難しいため、やはり信頼できるお茶屋さんで買うのが一番!その点「興華名茶」なら台湾茶葉100%、無添加の茶葉のみを販売しているので、安心して茶葉選びができそうですよ。
いいお茶は四煎目で決まる!4回入れてもまだまだ楽しめる味と香りがポイント
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春茶は香りを、冬茶は甘みを楽しむのだとか
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そんな自慢の茶葉を入れるのに適した茶器もそろえています。数はそう多くはありませんが、磁器や陶器の茶壷や茶杯とのセットなど、シャレたデザインもあって、その上価格はおさえめ。
茶器をお探しの方には必見です。茶葉とあわせて購入してみてはいかがでしょうか?
また、近頃のお茶屋さんはお茶菓子類を扱っているところが多いのですが、こちらは茶菓子の販売は一切なし。茶葉と茶器のみです。「茶葉だけにこだわっていきたい」とのことでした。
お茶そのものを味わいたい自分みやげには簡易パッケージでも十分ですが、贈り物にしたい…そんなおみやげにはやっぱりこだわりたいパッケージ。こちらでは箱入り・缶入りをそろえていて、シンプルで洗練されたデザイン。懲りすぎていないさりげなさがあるので、幅広い年代で好まれそうです。
また、ばら撒きみやげに最適なのが、各種豊富に取り揃えたティーバッグ。こちらはかわいらしいシフォンのきんちゃく袋入りです。ティーバッグは三角型を採用しているので、茶葉の広がりがよいため茶壷で入れた風味を簡単に味わえるのが特徴だとか。
ばら撒きみやげに最適!なティーバッグいろいろありますよ
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こちらもオススメ!試験管入りの茶葉です
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自分用みやげにいかが?ティーバッグ
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こんなビンの壺も素敵!
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日本語OK!
蕭玉珊(シャオ ユィサン)さん
いろいろお茶のこと聞いてみたいけど言葉が心配…という方もご安心ください。蕭玉珊(シャオ ユィサン)さんは日本語がペラペラ。おっとりした優しい口調でお茶のあれこれを教えてくれますよ。そんな雰囲気もあいまって、ナビもお話しが伺いやすかったです♪わからないことがあったら、遠慮なくどんどん質問してみましょう~!また、日本語で丁寧に書かれた解説ブックも置かれていますので、そちらを見ながら選ぶことも可能です。
…ということで、いろいろ伺いながら、早速試飲をさせていただきました。
☆1番人気☆
高山ウーロン-阿里山 400元/100g
2分焙煎
フルーティな香りと手頃な値段で人気。台湾人にも売れているそうですが、特に日本人にオススメというこちら。その訳は…日本人は日本茶を入れる習慣に慣れているせいか、茶葉の量が通常(台湾人が普通に入れる量)より少ないそう。また、日本の急須で入れる人も多く、そんな日本人にピッタリなお茶がこちらなんだそう。
☆超極上☆
芽尖雲霧(ウーロン茶)-花蓮・大禹嶺 2200元/150g
1分焙煎
季節や気候や土の状態に大きく影響を受ける茶葉ですが、今一番よいといわれているのが大禹嶺地方のお茶。七煎目までもおいしくいただけるというスーパーなお茶で、入れたお茶の素晴らしい花の香りと柔らかい味わいはもちろんのこと、飲み終わったあとまでも、鼻を突き抜ける香りが楽しめます。さっぱりとした味わいで気持ちもすっきり・しゃっきりするようなお茶。値がはるだけあるなぁ…とお茶素人のナビでも感じました…
☆超極上☆
銀針美人(東方美人)-新竹・峨嵋 1200元/75g
やわらかな新芽だけを集めた極上品の東方美人茶。紅茶に似たあま~い蜜の味わいがほのかに香るお茶。
こちらは最高級の東方美人茶ですが、もっと手軽に東方美人茶を楽しみたい方には320元/75gもあります。ちなみに低価格のこちらが東方美人茶の1番人気だとか。
その他、凍頂山でとれた凍頂ウーロン茶や梨山産梨山茶、台北・木柵産の鉄観音茶、台北・三峽の碧螺春、坪林産の文山包種茶といった台湾各地のお茶とジャスミン茶やキンモクセイ茶といった花の香りのするお茶もあります。さらには、丸まった茶葉がグラスの中で花開く紅菊花牡丹茶(200元/6個)などの工芸茶も。また、ナビがひそかにチェックしたのは中性脂肪を分解するという黒ウーロン茶。当然これらの茶葉も台湾産なので、その効果はもちろん味の方も期待できちゃいますよ。
日本語の資料でお茶のことがバッチリわかります!
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QRコードも。もちろん日本語もあるので情報収集しちゃいましょう!
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実はこちら、近所に茶芸館もあるんです。
お茶屋さん裏手の永康街にある「永康茶館」がそれ。「興華名茶」の商品が座っていただけます。ただ、今までの茶芸館とはちょっと違い、茶葉だけにこだわるお茶屋さんらしく、お茶菓子は一切なし。イスに座って気の置けない仲間と語らうスペースもあれど、すっきりした店内にはイスとお茶が置かれるシンプル設計。なんだか今までの茶芸館のイメージを覆された感じ!お茶は蓋碗茶で100元~とリーズナブル。3回くらいお湯を足してくれるので、十分楽しめます。こちらでも「興華名茶」の茶葉の購入が可能。
「興華名茶」ショップの方でササッと買い物だけ済ませちゃうもよし、「永康茶館」でゆっくりお茶を飲みながらお茶選びをするもよし、気分と時間にあわせてチョイスできるのがうれしいですね。
以上、台北ナビでした。