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台湾陶芸作家と台湾茶のコラボが美しい!ギャラリーで作品を鑑賞後、1階の喫茶室で、今を時めく若手陶芸作家の器でお茶をいただけます!

こんにちは、台北ナビです。中国茶好き人口は、近頃爆増中のようですが、同時に、茶器に興味を持っている方々も増加中です。土色の素朴なものや、綺麗に絵の入った白磁など、選択肢もいろいろ。どんなものを買おうか迷うところですが、そのまえに、何処に行けばそれらに出会えるのか、という問題が。今回ご紹介するのは、複数の台湾人若手茶陶作家の作品を美しくディスプレイしたギャラリーと、実際にそれらの作品でお茶を飲むことが出来るティールームの両方を兼ね備えた、「御林芯茶苑」をご紹介します。きっと素敵な茶器との出会いがあることでしょう。

便利な立地で静かな環境



よく通りかかる「林森公園」脇の路地を入ったところに、2010年7月にオープンした茶陶ギャラリー「御林芯茶苑」があります。路地内の角の、味のある看板が目印です。外から見ると、ガラス張りで、隣近所の店舗と比べると、趣を異にした感じです。入り口のドアの取っ手からして既に素敵。中はどんな風なのか、期待が高まります。すっきりとした白い壁の直線が、奥行きある一階を美しく際立てます。意外と奥に広いな、というのが第一印象。一体どんなお茶や茶器との出会いが待っているのでしょう。わくわくします。

先ずは、上階から順に拝見


美人姉妹のようなお二人、店長の林さんと、日本語の堪能なお店の小姐アイコさんがご案内くださいました。店長の林さんは、台湾をこよなく愛する女性。台湾の陶芸作家と台湾茶、そして、台湾産のお茶請けを選りすぐり、素敵なお店に仕上げました。アイコさんは、日本語が達者。とても頼りになります。お店は1階が喫茶スペースで、2・3階がギャラリーとなっています。まずは階段で上階へ。3階部分から拝見します。階段もおしゃれ。この建物は、築の古いビルを改装したものなので、壁などとても綺麗ですが、窓の位置やつき方がノスタルジックだったりします。素敵で不思議な「台湾製」茶陶空間へ突入です。
(展示内容は不定期に変更になります)
3階スペースは、階段を挟んで、半分がソファなどの置かれた落ち着いたリビング風、もう半分が複数のディスプレイ台が置かれた展示室風になっています。
まずは、リビング風スペースに飾られた、「大肚窯」の作品を拝見。二人の女性作家、趙彩媚・陳淑真両氏が共同で作っているとても女性らしい作品の数々に、暫し見とれてしまいました。影絵や版画を連想させるようなパターンが特徴です。抑えた色合いが素敵で、色の対比が効いた、まるで影絵のようでもある柄が「大肚窯」の特徴です。蓋碗やマグカップ、お皿、壁掛けなど、様々な作品があります。枕のような小花柄のランプシェードは、昼間はかわいいオブジェ、ランプを中に仕込めば、夜は幻想的なライティングに変身。香炉や、カワセミの姿をした書道用の水指しもあります。かわいい!
「大肚窯」の作品は、伝統テイストを残したカジュアルな中国風家具ととても合います。逆に、モダンなインテリアにもよく合いそうです。窓際やコーヒーテーブルの上を、こんな風に素敵な茶器でディスプレイできたらいいですね。
隣の部屋に移って、賴酊縢氏の作品を拝見しました。流木と陶器を一緒にした作品が特徴的です。茶甕や茶壺の取っ手の流木使いが素敵です。どれも、唯一無二の流木なのですが、実際に茶を注ぎだすように、柄を掴んでみると、どれもとても握りやすいことがわかります。そして、握って注ぐ動作をしてみると、茶壺のボディに感じる重心点が丁度良い位置にあるのを感じます。
芸術的な外形と違って、蓋を取って茶壷の内側を見ると、ごく普通の茶壺と同じでシンプルです。ここは実は大きなポイントで、内側が複雑に入り組んでいると、茶殻が引っかかって洗いにくかったりするので、実際使いのときに不潔になりがちです。茶壷選びには、持ちやすさ、注ぎやすさ、そして、洗い安さはどれも欠くことのできない大事な要素です。外形の凹凸や木の部分や金使いは、外側をあまり濡らさない方法で扱えば問題なさそうです。中国茶を淹れるのに慣れた人ならば、綺麗かつ実用的な、賴氏の作品のよさがお判りいただけると思います。
思わずお抹茶が飲みたくなります

思わずお抹茶が飲みたくなります

天目茶碗もあります。お抹茶サイズのものから、小茶杯サイズのものも。動物の毛の流れのような、綺麗に揃った色の出方がなんとも言えない美しさです。
美しい仕上げです

美しい仕上げです

小茶杯も

小茶杯も

ジュエリーによる、古代と現代のコラボ


初めからあまりに素敵で、茶器好きナビはもうクラクラです。が、取材はまだ始まったばかり。次は2階を拝見しました。二階の一つ目の空間は、Damas Decoのアンティークジュエリーのギャラリーです。これまた、美しい。無地のTシャツにシンプルなパンツやスカートといった服装でも、こんなジュエリーをつければ個性的なオシャレが楽しめますね。
留め具の一部だけに手を加えた限りなく原型に近いブレスや、美しいパーツを留め具でまとめたチョーカー、そして、大き目の指輪をすれば、ネイルなど不要なほどのインパクトのある手元を演出できます。どれも、シンプルな服装によく映えます。

作家さんはアニメ好き?


2階のもう一つの空間には、なにやらとても遊び心のある作品が。ナビ、思わず微笑んでしまいました。張山氏の作品の特徴は、錆びた金属のような風格の陶器作品。錆びた風合いの、ちびまるこちゃんっぽい(笑)ものや、ドラゴンボールっぽい(笑)もの、さらには、宮崎アニメっぽい(笑)ものまで。中には、手に持つ武器を換えられる作品も。そう、これはガンプラっぽい(笑)です。
楽しい世界に思わず笑いがこぼれます。張氏はアニメ好きに違いないと、会ったこともないのに想像してしまいます。同氏は、環境保護にも関心があるそうで、海底に棲むカニのハサミをモチーフにした作品も多数。カニのハサミが摘み部分にあしらわれた、鉄瓶のような風合いの陶器の茶壺も。すごいオリジナリティです。たまに、錆びたペンチのような工具が混じっていますが、これも陶器。そうかと思えば、夜明けの山々のような絶妙な色合いの茶入れ。共通点は、錆びた金属っぽさです。

茶文化と台湾茶陶のコラボを楽しむ


とっても愉快な気分で拝見を終え、一階へ。一階の喫茶スペースでは、上階に展示してある茶器が、普段使いの状態で配置されています。上階の作家作品を使って、こんな風に喫茶空間を演出すれば、普段使いでも大変オシャレ。とても参考になります。そして、嬉しい事に、「大肚窯」の茶器でお茶が飲めるそうです。これは嬉しい!
一人でまったり、個人喫茶セット。蓋碗で蒸らし、茶杯に注ぎだします。
数人でお茶を飲む喫茶空間。たっぷりと空間をとっています。白の陶器が深い色の環境に良く映えています。隣には、もうワンセット、3階で拝見した流木の取っ手付茶壺とバラ色の小茶杯。ちょっと奇抜なデザインでも、こういう風にコーディネイトすればいいのね。渋い!
茶器だけではなく、他の小物も生きてます。楊枝立てと四角皿やパン皿、ペーパーウェイトに使われていた多目的タイルは、木の葉モチーフの四角皿も、応用が利きそう。

「御林芯茶苑」のこだわりの茶葉とお茶うけ


素敵過ぎる茶器と空間の数々にナビ放心状態。でも、茶苑であるこちらのお店。茶葉もしっかりご紹介します。「御林芯茶苑」の台湾クラシック名茶シリーズは三峡緑茶、名間烏龍・凍頂烏龍・清境烏龍・阿里山烏龍・阿里山金萱・木柵鉄観音・東方美人の8種類。それぞれを、様々な大小のパッケージがあります。セットに組んでも、単品もOK。
こちらの8種類の茶葉には、それぞれにテーマカラーならぬ、テーマ中国伝統布柄が与えられています。すごく素敵なアイディアですね。テーマ柄8種類シリーズには、茶缶、布製コースター、手提げ袋、包装紙箱などがあり、素敵なアクセントになっています。台湾の銘茶を、そのテーマ柄をあしらったバッグに入れて贈ったり、そのテーマ柄のコースターに乗せて出したり、アイディアは膨らみます。
茶葉4種類のアソートセット。大きさも可愛さも、贈り物にぴったり。
缶入りもあります。蓋にはもちろんテーマ柄が。茶と缶をあわせることが出来ます。缶の内側は、食品を詰めても、金属が食品に影響しない加工になっているという優れモノ。購入時には、缶内の茶葉は、勿論アルミ袋に入っていますが、これなら安心して、茶葉を直接茶缶に移して保管できますし、茶葉を使い終わった後でも再利用できそう。
あ、これかわいい!と思わずナビがてにとったものが、プーアールシリーズでした。よく見かける重厚なプーアール茶のイメージを一変するこのパッケージ。チョコレートと間違えそうなほど可愛く四角く固めたプーアール茶に、お好みで小薔薇か小菊がついています。お値段的にも外見も、ちょっとしたプレゼントにぴったり。付いているお花は、食品衛生上とても安全な、台湾産の小菊と小薔薇です。淹れ手が自分で花の量を加減できるところがいいなあと思うのです。 また、お味見させていただいた、花茶シリーズのジンジャーリリーで薫花した緑茶野姜花緑茶も、珍しいのでおススメです。とても綺麗なガラスの茶杯でアイスでいただきました。お口の中に広がるジンジャーリリーの香りがたまりません。
かわいい!

かわいい!

ジンジャーリリーの香りでほっこり

ジンジャーリリーの香りでほっこり

木柵鉄観音と、清境烏龍を試飲しました。憧れの「大肚窯」の茶器でいただくので期待膨らみます。この日は、蓋碗と茶杯で個人喫茶セットを組んでくださいました。お湯を足せば、これで何煎もお茶を楽しめます。土の優しい感触が、台湾の土壌で育った茶を良く引き立ててくれます。また、いただくときに、茶杯の口に当たる部分の感触が優しいくて、ほっとします。お茶請けには、パイナップルケーキが。丸い形が珍しいかも。
お茶はもちろんですが、お茶うけにも多くのこだわりポイントが。お茶うけにいただいたパイナップルケーキは、台湾産のパイナップルのなかでも特に美味しい、嘉義産のパイナップルを使った餡が使われています。ねっとりした餡が、程よい甘酸っぱさが魅力です。嘉義産パイナップルは上等だそうで、実に様々な品種があり、その中で、パイナップルケーキに向いているものを厳選して使用しているから、味には自身ありです。12個入り420元、8個入り299元。
お店のお茶うけを試食させていただきました。お皿に綺麗に並んだお茶うけたちは、とても魅力的。全部台湾産というところがうれしいですね。左から、まるで葉巻のようなドライバナナは、山蕉という大型品種でできていて、ワイルドな味わい。となりの台湾ヌガー三種。海草、竹炭、コーヒー味。海草味が、意外といけます。ドライマンゴーはやはり、いまやブランドとなっている台南玉井産です。また、ちょっとめずらしい嘉義産のドライパイナップル。他のものと、ちょっと違って、半生で甘みと酸味が丁度いいです。

楽しい詰め合わせも可能


パイナップルケーキと茶葉の詰め合わせもあります。パイナップルケーキの包装は、大変安全な素材と包装方式が採用されているため、なかのケーキもパッケージの影響を受けず、外に香りが漏れたりしないので、デリケートな茶葉と一緒に詰めても一切影響ありません。缶の内側の加工もそうですが、食品に直接触れる部分に、ここまで注意を払ってくれているなんて、消費者にとってはとても安心。嬉しい心遣いです。
こだわりのパイナップルケーキは、それだけで贈ってもよし、茶葉と組み合わせてもよし、と多彩に活用できます。名間烏龍と阿里山金萱&パイナップルケーキ6個のギフトセットや、名間烏龍とパイナップルケーキ4個のギフトセットも、ちょっとした贈り物に喜ばれそう。
そして、アソートセットには、こんなに詳しい茶葉の産地の説明書が入れられています。台湾産にこだわり、安全性を追求し、台湾を愛している心が伝わってきますね。

御林芯茶苑は、茶葉、茶器、茶請けと三拍子揃ったティーサロンです。台湾は、日本の九州ほどの大きさが、このお店には、その台湾のすごさがぎっしり詰まっています。芸術、茶文化、農業、工芸など、さまざまな「台湾」を楽しめます。芸術と茶文化のコラボレーション空間、「御林芯茶苑」に、ぜひ足を運んでみてください。素敵な作品や茶との出会いがあなたを待っていることでしょう。以上、台北ナビでした。

記事登録日:2010-10-29

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2010-10-29

スポット更新日:2014-11-13

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部屋数 部屋1 大人 子供