パイナップルケーキで数々の賞を収める有名店!平日昼間でも店舗は驚くほど混雑していました
こんにちは、台北ナビです。
台湾みやげといえば、必ず名前が挙がるパイナップルケーキ。みなさんにもお気に入りのお店がありますか?ナビも在台歴が長くなり、当然あるだろうと「いちばん好きなお店は?」と聞かれることもあるのですが、なにげになかったんですよね…どこも似たり寄ったり…かな、なんて思ったりして。でも今回、自信を持ってオススメできるお店に出会いましたよ!
誰もが知る有名店
実際台湾に住んでいると、なかなか旅行客のようにおみやげものを買う機会がなくなるもので、気付けばパイナップルケーキも数えるほどしか自分で購入したことがなかった…そんなこんなで、こちら方面にうといナビは「佳徳」を知らなかったのです。が、驚いたことに「これから佳徳に取材に行ってくる~」とナビ同僚に言うと、みんながすかさず「おー、佳徳(チアーダー)かぁ!○○がおいしいんだよね~」「私は△△が好きー」と盛り上がるほど。みんなが知っているんです!
さらに、「タクシーで行くんでしょ。それなら運転手さんに“佳徳まで”って言ってもわかるよ」って。「え!?そんなに有名なの??」ホテルならまだしも、お菓子屋さんでそれだけ名の知れたところも少ないのでは。ということで、同時にナビの期待度も急上昇↑したのでした。
南京東路をひたすら東へ。台北アリーナーを越えてしばらくすると到着しました。平日の昼間なのにすごい混雑ぶり!外からでもわかります。入るのがはばかられるほどなんです…お店から出てくる人はみんな大きな袋をかかえて出てきます。ほとんどの方が大量購入してるんですね。
そして、その袋を見た時「あっ!ここだったのかー。」ナビはこの袋を持って街行く人を何度も見たことがありました。店内には、主婦の方からスーツを着た若い男性まで、客層もさまざま。思った以上に商品の種類も多く、中華菓子からパン、ケーキまでありました。レジも3台もあるのですが、それでも列ができてしまいます。宅配用のサービスカウンターまで別に設けられ、店員さんも忙しそうにテキパキと動き回っていました。すぐにその人気ぶりを見せつけられた思いでした。アッパレ!
数々の賞を獲得
今日はオーナーである陳堂彭さんと奥さまにお話を伺うことができました。
陳オーナーは小学校を卒業してからパン作りの勉強を学び始めました。のちに、パンやケーキ、それに雑貨やたばこなども販売する雑貨屋さんのようなお店をオープンさせたのが今の原点だったとか。その後「佳徳」が誕生したのは1975年のこと。2010年で35年の歴史になるのです。
パイナップルケーキは台湾菓子として、今ではいろいろな場所で見ることができますが、陳オーナーは「佳徳」独自のパイナップルケーキを完成させるため、試行錯誤を重ねたといいます。原料にこだわりつつも、リーズナブルで求めやすい価格設定になるようにも心掛けたとか。
使用されるバターはオーストラリアやニュージランドの有機天然のもの。パイナップルのあんは台湾産。これは、台湾のいいものと外国のいいものとをうまく融合させたいという想いがあったため。それが成功し、今では日本をはじめ中国大陸、東南アジア圏など、外国のお客さんもとても多いのです。
さて、2006年から台北市では「パイナップルケーキ大会」を開催しているのですが、「佳徳」はなんと初代グランプリを獲得!2007年には「第二回パイナップルケーキ大会」で創意パイナップルケーキ金賞を、「第一回パイナップルケーキ達人大会」では陳オーナーが銀賞を獲得、2008年にもふたつの賞を獲得するなど、その実績は確かで、台北市政府も推薦するほどのお店なのです!
工場を見学
店舗の上が工場になっているということで、特別に見学させていただきました。
スタッフは約30~40名。パイナップルケーキに関していえば、作成行程の約半分が人の手によるもの、半分が機械によるものだそう。驚くことに1日1~2万個を作っているそう!新鮮さにもこだわり、店頭に並ぶのはその日に作ったものばかりです。
2階で作られたパイナップルケーキは1階奥へと運ばれ梱包されます。この梱包機械は日本製らしいのですが、見ているだけで目が回るようなすごい速さなんです…
日本語OKスタッフ良桜さん
旧正月・中秋節の時期は忙しさがさらに増し、店頭は長~い行列になるそう。
通常はネット販売も行っているのですが、その時期は生産が追いつかないため一時的にネット販売は停止となります。取材は6月初めでしたが、この時すでに9月の中秋節の予約が入っている、というからすごいです!
また、店頭で4000元以上購入した場合は、無料でホテルまで配送してくれます。4000元に満たない場合には、別途追加料金での配送も可能です。
いざ♪
ナビもそのお味を確かめるべく試食させていただきました!
すごく厚みがありますね。かじってみると、とてもやわらかいのですが、ポロポロくずれることはありません。サクサクでいて、しっとり。あんも甘過ぎることなく、ほどよい甘さ。
40日間日持ちするので、おみやげにも最適!
「佳徳」オススメの1品!アメリカ産の新鮮なクランベリーが入っています。あん状になっているのではなく、果実の形が残っているので、食感も楽しめます。ブランデー漬けなので、その香りもヨシ。
さらに、パイナップルあんも入っていて、酸っぱさと甘さが両方感じられます。クッキー部分も違い、小麦胚芽がついて、よりサクサク感が増し、軽い感じに仕上がっています。
保存期間は15日間持ちます。
こちらのシリーズは、ほかにも胚芽クルミパイナップル・パイナップル卵黄・イチゴ・メロン・ウメパイナップル・ナツメ・桂圓などの種類があります。箱詰めの場合は、12個、20個入りがありますが、自分の好きな種類・数を詰め合わせることもできます。
おもしろいネーミングのこれ。老婆は妻という意味。中国大陸→香港→台湾と渡ってきたお菓子なのだそうですが、なぜこの名前かといえば…昔、だんなさんは外へ働きに出て、大変な思いをしていた時、妻は家計の手助けのため、家でこのお菓子を作り売っていた時期があったのだとか。
一見ミルクケーキと似ていますが、味は全く違いました。皮はパイ生地のようにサクサクで、中にはもち米粉が入っているため、お餅みたいなやわらかい噛みごたえ。クセになりそうです….。
これは保存期間短く5日間。
中華菓子では卵黄を使ったお菓子は結構ありますが、ここのは使い方が違います。卵黄をひとつまるごと使うと、どうしても固くなりやすいため、「佳徳」では、何個も一緒にして撹拌してから使用しているとか。卵黄のコクがでていて、もったりとしていました。
起士蛋糕(チーズケーキ)30元/個 180元/1本
洋菓子のチーズケーキとは違って、カステラみたい。ホワホワスポンジケーキがパイ生地で包まれています。この生地からチーズの香りを感じます。軽いので、朝食代わりにもなりそうです。