2009年9月5日、台北ナビの住所を頼りに法蘭斯手工鞋の台北の永和支店に行ってきました。
MRT頂渓駅からおりて、住所が永和路二段30号ということなので通りが「永和路二段」であることを確認しつつ、番地番号(號は番地、巷は路地)30号を探して行き、お店にたどりつけました。
台湾の多くの地域では道路には名前がつき、番号も規則正しく振ってあります。
道路名の表示はずっとついているので今がどの通りにいるのかはすぐわかります。頂渓駅の出口から出れば目の前の通りは「永和路二段」なので、あとは番地を探すだけです。
番地については、道路の片側が奇数、片側が偶数で表示され、通りに沿って数字がカウントアップ、カウントダウンされていきますから、あたりを見て回って法則性を知り、探していきます。
グーグルマップで見る場合は以下のような場所です。(気になるようでしたらストリートビューでも確認できます。交差点に近い濃いピンクの看板の店舗です。)
http://maps.google.com/maps?f=q&source=s_q&hl=zh-TW&geocode=&q=%E5%8F%B0%E5%8C%97%E7%B8%A3%E6%B0%B8%E5%92%8C%E5%B8%82%E6%B0%B8%E5%92%8C%E8%B7%AF%E4%BA%8C%E6%AE%B530%E8%99%9F&sll=25.010873,121.513252&sspn=0.009528,0.013175&ie=UTF8&ll=25.011952,121.514207&spn=0.004764,0.010675&z=17
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法蘭斯手工鞋(永和支店)は通り沿いにある小さいお店で、靴のほか、赤ちゃん向けの雑貨・おもちゃなんかも置いてあって、一見靴屋さんというイメージがしないお店でした。「法蘭斯手工鞋」というような大きな看板どころかその文字も見当たらず、住所的に考えてここしかあり得ないと思い、店舗に入ってみたぐらいでした。でも、ガラス越しに靴が陳列されているのが見えるので行けばこの店しかないだろうとわかると思います。
中に入って、お店の人に日本語で日本語は通じるかと聞いたところ、日本語はできないということでした。しかし、かわりに英語で話を聞いてくれました。(結果として、こちらがつたない中国語で話し始めたため、中国語での交渉になりました。)
靴をオーダーメイドしたい旨話すと、写真アルバムと皮のサンプルを持ってきてくれました。写真アルバムで欲しい靴のタイプと皮を選んだ後、サンプルの靴のようなものを持ってきてフィッティングして、それで終了でした。
ということでしたので、台北ナビでは靴を脱いで足のサイズをしっかりはかってという全くのオーダーメードということで書かれていましたが、ここではどちらかというとセミオーダーという感じでした。
こちらとしては、足型をつくって、メジャーで一から全部足のサイズをはかってもらいたいと思って、わかる言葉でそれを説明しましたが、結局うまく伝わらず、見本靴を履いてサイズ計測は終了、そのままセミオーダー形態で終わりました。
オーダーできる靴の種類ははサンダルタイプのものと、ローファー、ハイヒールタイプのものと、かなり豊富でした。サンプルの種類によって2種類の色の皮を選ぶものもあります(単色にそろえることもできます)。また、靴の形によっては皮の種類が限定されるものなどがありました。靴は2足注文しました。
また、花(皮のコサージュ?)もつくることができたので、それも注文しました。花についてはサンダルにそのまま縫いつけてしまうものとか、後に安全ピンがついていてコサージュのように使えるものがありました。私たちが注文したのは後が安全ピンで刺せるタイプのものです。写真ではすべて同じ色でそろえていますが、花びらと雌しべ&雄しべ部分を分けて色を指定することもできます。
決済は先払いでカードもOKでした。台湾在住ではないと話すと、日本まで送ってくれるとのことでした。納期ははっきり覚えていませんが3週間ほどでした。靴は1足3980元、花は1つ490元、送料は靴2足分で690元でした。
また、ディスカウントもお願いしたところ、靴は10%ディスカウントしてもらえました。しかし、花については4つつくったのですがディスカウントは無理とのことでした。
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何よりもわざわざ台湾でこのお店に立ち寄ろうと考えたのは、足のサイズをすべてはかって靴をつくってくれるからだったわけですが、結果的にはそうならなかったことがすごく気になって、帰国後、友人の台湾人に頼んで、台北・永和支店に電話をかけて、もしまだ製作に取りかかっていないのであれば、こちらがはかった足型サイズどおりの靴を制作してもらえるかどうかをお願いしてもらいました。
足型のサイズのはかり方については、法蘭斯手工鞋のお店のブログ(http://blogs.yahoo.co.jp/f2nd157)に出ています。
お店の人の対応は本当に丁寧で、サイズを指定するのであれば、そのサイズでつくってくれるということでした。
その際、こちらの靴のはかり方について幾つかの質問&要望がありました。
1 法蘭斯手工鞋のお店のブログに書いてあったとおりにはかったにしても、足型をつくるときには本人は立ったままで、鉛筆を垂直に当てて足型を描かなければ意味がない
2 足の甲の外周サイズについても、自分自身で足を上げて足にメジャーを巻きつけてはかるのではなくて、立った状態のままで、足でメジャーを踏みながら巻きつけるようにはからなければ意味がない
ちなみに、我々がお店で足型をつくりメジャーで計測することではなく靴をはめてサイズを決めた件については、法蘭斯手工鞋のお店の方は、足を忠実にはかるよりも、実物の靴をはめてみてはまるということの方が重要だそうで、足型をくまなくはかってつくったからといって、それだけでは自分のサイズに合う靴ができるわけじゃないという感想を話していました。
それからさらに後日、サイズとはかり方についてこちらで確認した後、先の台湾人に再びお願いして、高雄にあるお店(本店?)に直接電話をかけ、経営者兼デザイナー(兼製作者?)の人と直接お話ししてもらいました。
その際に、こちらが計測した足のサイズについては、「歩人館」というアシックスの店舗ではかってもらったものであるので正確であろうということ、また、当初オーダーメードをする際にお店側に伝えておきかったこと、つまり、足の指の間の幅が広いこと、靴の先端を狭くすると親指と人さし指の間に靴ずれを起こし、既製靴でそれに悩んでいること、足の甲が高いことなどを話し、オーダーした靴ではそれを考慮してほしい旨を伝えました。
その経営者からの返答は、実際に店舗で見本の靴を履いてそれでフィットしたのだからそのサイズを基本にしつつも、その見本靴のサイズと提供されたサイズデータが合わない場合には調整するということでした。
この経営者の方にもとても丁寧に応対してくださり、大変誠実な店だという印象を持ちました。
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そんな感じでお願いした靴が、ついに9月28日に届きました!
革なのでまだ硬い感じがしますが、特に痛いところもなく快適に歩けました!ふかふか感があっていい感じです。特にかかとのところにクッションが入っていて、靴擦れなんて忘れてしまうくらいのやわらかさがあります。
なお、梱包ですが、靴に2つづつ花を入れて送ってもらう形でした。花を別にしてきれいに送ってほしい場合には、余分に送料を払い、梱包を丁寧にとお願いされた方がよいかもしれません。
以上、報告でした。
私たちの経験が以後行かれる方の参考になれば幸いです。
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