ずっと探してたオーダーメイドのサンダル店、やっと高雄で見つけました。
◆ お店に到達!
こんにちは、台北ナビです。2006年から各種の機内誌でも紹介されているお店なので、もうすでにご存じの方も多いかもしれません。また、もう作ったわよ!って方もいるかも。今回ナビは初めて、期待に胸をふくらませ、店を訪れました!高雄に着いたら、まず、レッドラインに乗って「中央公園」駅で降ります。
中山二路沿いを青年路に向かって歩きます。高雄は道が広いのと遮るものがあまりないので、夏場外を歩くのはちょっと大変。駅からは10分くらいで、「杯子」と書いたカフェの並びに「法蘭斯手工鞋」のお店を見つけました~。
◆ 店先からじっくりと
南国高雄のお店らしく、店先にサンダルがざざーっと並んでいると、夏っ、バカンスっていう雰囲気が伝わってきます。店先で、これいいなあと眺めていると、店内にはもっとたくさんのサンダルが。ウワァ迷う…。すべて牛革ですが、色もカラフルで、デザインもいろいろ。お値段のほうは…そう高くはないです。めったに来ることないし、ここで数足購入…と、ならなくとも、サイズをはかって、オーダーメイドをすれば、後はお店のブログから商品を選んで送ってもらうことができるんですよ!遠い!って方には、店に来なくても買う方法が!これは後でじっくりお教えしますね。
◆ オーナー農さん
まず、オーナーをご紹介しましょう。農乙然さん。「農」っていう苗字、ナビは初めて聞きました。「台湾のご出身なんですか?」とのナビのぶしつけな質問に、お父様が中国の広西省少数民族「壮族」(チワン族)の出身だということを教えてくださいました。農さんは、以前服飾関係の仕事をしていたのですが、当時扱っていた素材の多くが麻だったそうです。自然の素材が好きで、麻に似合う靴に注目したとき、長く履ける、靴が肌になじみ、履く人の足の形になってくる牛革に惹かれ、果ては自分で作るまでになってしまったそうです。実際農さんのサンダルは、丁寧に履けば15年はもつそうです!
◆ 農さんサンダルの特徴
まず、牛革であることが基本、色彩は実に50種くらいあります。なので、デザインを選んでから好きな色を選ぶことができます。もちろん、デザインも色も最初から自分でオーダーもできます!先ほど長く履けるということを書きましたが、これは農さんのサンダルの特徴として、靴底が滑らない、安定している。足のアキレス腱の部分が柔らかい、足底のクッションが柔らかい、というのがあります。一言でいえば「足に優しいサンダル」。女性の場合、何回履いてもアキレス腱のとこの皮がむけたり、指もしかりなんてサンダルに出会ったことがある人も多いはず。かくいう甲高ナビは、ハイヒールに何度甲を痛めつけられたことか…ククッ(涙)。こちらでは、アフターサービスも万全で、この道長い農さん曰く、2年に一度は持ってきてもらって調整するのも、長持ちのコツだそうです。ナビには農さん自身が丹精に作り上げ、世に送り出した作品なので、その数年後も見守り続けたい、という気持ちも込められていると感じました。アフターサービスは、調整とクリーニングも含みます。
*修理には迅速に応じてくれ、ほかのところで買った皮靴やバッグなどの革製品も修理・メンテナンスしますよ、とことです。
◆ サンダル・靴の数々
作品をじっくり見てみると、まず高さは大まかにペったんこ、ちょっと高め、5~6cmのハイヒールに分かれています。高いのは、踵を細めにするのもOKです。店先のものを購入するのではなく、オーダーメイドなら踵から注文できるので、高さ10cm、なんてのもありですよ。店先には特価品もありますが、店内のものを購入或いはオーダーメイドしても、ともに価格は同じです。価格は2016年現在で下記のもの。ご参考に~!
◆ 作ってみました
ナビの目的は、オーダーメイドだったので、さっそくお願いしました。まず白い紙の上に足を置きます。足の外型をかたどってもらった後は、足の指の付け根周りをぐるっとはかり、更に甲の部分の周囲も測ります。ナビの足は、サイズ37、甲が38でした。いつもは23㎝か23.5cmで、36を履いてることが多いのですが、こちらの店は外でのサイズよりワンランク上になるとのこと。そして、デザインですが、ナビは奥の棚に気に入ったものを見つけてしまったので、同じ配色で、同じデザインでと注文しました。店内にすでにあるデザインの場合は2~3週間後に受け取れます。混み合っていたら3週間~1ヶ月。全く新しいデザインなら最低1ヶ月は見ておいてほしいとのことでした。
*どうしても来られない人は、以下の日本語ブログで、足の測り方を見て、そのサイズを知らせてくださいね、とのことでした。
ブログサイト:http://blogs.yahoo.co.jp/f2nd157
◆ 売れ筋の花の秘密
農さんの作業台が店内の中央にあり、ちょうど作っているのを見せてもらうと、なんとこの花、休みなく作って1個に2時間はかかるとのこと。3日間で10個作れるかな~と。花は革を切ってからそのまま縫い合わせるのではなく、まずアルコールランプの火で1枚1枚裏側を燃やし、立体感を出します。そして、丁寧に1枚ずつ、計10枚を重ね縫っていくのです。手がかかっているので、当たり前のごとくきれいだし、このバラにも牡丹にも見えるところが、可愛くもあり、高貴でもあり、一番の人気商品と言われて、だろうなあ~と納得したナビです。この花には大と小があって、ちょうど農さんが作っていた2足をみるとピンクの踵紐があるサンダルの花は小、青い花は大でした。ナビは踵紐がないサンダルで、大の花にしました。夏が待ち遠しい!
◆ バッグもあります
バッグもあります!
お店ではバッグやアクセサリーも販売しています。これらは農さんのサンダルのファンだった人たち、農さんの「自然」というテーマに同調する人たちが、自分の作品を置いてもらっているのです。手に取ったバッグは1680元で、花は農さんのところのもの、取り外しでき、花だけ買うのもOKなんですよ。自分のバッグにつけたりするのもいいですよね。布のバッグは880元でした。皆農さんの作品に合ったデザインのものばかりです。アクセサリーにも花模様がありました。
ナビがお店を訪れているときお客さんが何人も入ってきて、中には数年来農さんの靴を愛用してる人も…この方はこの日履いてきたサンダルも直してもらっていました。ちょっとフォーマルな革のハイヒールを作りたくて来たって人もいました。若い人は店先の手軽なサンダルに目を留め、速攻で買っていった人も。
ナビも今回オーダーメイドしたので、法蘭斯手工鞋の会員になり今後は10%OFFに!リピーター率がとても高いと農さんから伺いましたが、お店の中に2時間居て、それは十分感じとることができました。
台北ナビでした。