台湾にもフリマがありました!ちょっとあやしい雰囲気も漂う蚤の市であなたは自分のお宝を見つけられる?
こんにちは、台北ナビです。今回は台中市の太原路にある大台中環保市場に来ています。環保というのは環境保護、つまりエコロジーということで、ここはリサイクル品の出店がメインの市場。日本のフリマとは違って物品はそのまま山積み、お世辞にもきれいとはいえませんが、台湾ならではの掘り出し物もありそうです。
まずは広~い会場にびっくり
東光路側の入り口
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台湾のメディアにもよく取り上げられてます
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台中市内の太原駅近く、東光路と太原路の交差点付近に位置する大台中環保市場。外からはそんなに大きく見えないのですが、中は長~いテント屋根の下に3,000坪以上の敷地が広がっています。以前は台中駅に近い干城バスセンター近くの空き地で運営していたそうですが、出店者が増えて狭くなったのと水道電気もなかったので、2004年に現在の場所に引っ越したそうです。不用品のリサイクルや回収する人の就業を推進するという台中市の指導もあって年々規模も拡大。出店も平日で約300店、土日には700店以上もあり、1日のお客さん1万人以上という日もある台湾一の大きな中古品市です。
お客さん?品定め中
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人がたくさん。何を売ってるのかな?
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中に入ってまずびっくり。何から何まであるんです。普通の市場や夜市でもよくみかける洋服やお茶、時計、漢方薬などの他に、骨董はもちろん家の中の不用品というか、はっきり言って絶対ガラクタとしか思えないものまでシートの上に山積み。すごいです。普通の市場では見かけない電機工具(もちろん中古品)の店もたくさんあって、オジさんたちが念入りに品定めしています。
楽器を売っているお店も。ニシキヘビの皮製の二胡は日本へは持って帰れませんねー。ノコギリを弾いてビヨヨ~ンという音を出す鋸琴という珍しい楽器もありました。
二胡(胡弓)がならんでます
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横ではバンドが自分の音色に浸りながら演奏中
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のんびり話しながら味を楽しんでいるのはお茶を売っている店。砂壺(素焼きの急須)を売っているお店では、「養壺」の実践中。先生の指導の下で、急須に味わいを出すためにナデまわしてます。
お茶を売っているところではよくある風景
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コチラのオジサン方はひたすらナデてました
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さて掘り出し物をさがしに出発~!
ざっと見て回ってようやく目が慣れたナビ、こんどはじっくり一つ一つの店から何か面白い物はないかとチェック。
まるでひっくり返したオモチャ箱状態なんですが・・・
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子供たちは真剣にさがしてます
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買いそうもないけど見るだけで面白いですね。
これは何? 溶接用マスク 150元
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何を入れるのかわからない陶器(ペア) 100元
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銃を構えた婦警人形
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巨大なボーリングのピン。お酒の景品のよう
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プレミアがつきそうなものもありました。壁際のお店でみつけたのは台湾のノベルティグッズの数々。昔、大同の電気製品を買うともらえたアメフトの格好をした大同寶寶(大同ベビィ)。年代によってデザインが変わり、いまやカタログが出品されるほどのコレクターアイテムです。
本屋のダンボールに隠れていたのは昔懐かしい膠唱片(LPレコード)の数々。台湾でもレトロブームでコレクターも多いんですよ。
大同寶寶ほか 300~400元
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テレサ・テンのLP 1,000元
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ひとつ、これは絶対お宝だという店を発見。西洋アンティークが幾つか並べてありました。値段からしてこの市場の中ではダントツです。
市場の中の目玉店だそう
イングランド製からくり時計 120,000元
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アメリカ製扇風機 30,000元
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出店が多いので太原路側には臨時テントエリアが広がっています。
オバちゃんにインタビュー成功
ナビが座り込んで骨董らしいものを見ていると、オバちゃんが解説してくれました。
「ここにあるのはどこのですか?台湾?」(ナビ)
「大陸から弟が持ってきたの。私も大陸人だよ。」
「これは何?」
「それは陶器の枕だよ。夏はひんやりして気持ちいいよ。」
…う~ん、使うと頭がコリそうです。
「ここにあるには本物の骨董ですかぁ。それとも復古品?」
「全部本物だよ。ほら、掘り出した時の土がついてるでしょ。」
…ってそれがあやしかったりして(^^;
今回は取材ということで、この方は気にせずカメラに写ってくれましたが、ここの市場ではどうやら撮影禁止の店も多いようなので、皆さん参観の際には気をつけてくださいね。
ほら、虎の枕。よく見て。
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一番高値という仙人らしき像。鹿の目がコワい? 2,000元
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さて、なぜか男性コレクターが多いのが石。台湾でも収集している人は多いです。東光路側の入り口で石を売っているオジさんもいろいろ話してくれました。ここでナビはなにやら水につけてある緑色の石を発見。もしかして模様が浮かぶ珍しい石だったりして?
「それは水槽の敷き石用だよ。1個5元。」
…それ早く言ってよー。(ナビ)
「珍しいのはこれ。ほら猫がいるだろ。」
え?え?どこが猫? やはり石の世界はそれなりの人にしか分からないようです。オジさんによるとここのは全部海外からの石だそう。
ここで一番高いという火山の石 3,000元
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猫に見えます?
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管理をしている蘇さん一家
太原路側の入り口から入って左側の奥に市場の管理室があって、管理主任の蘇志雄さんがいます。ナビが訪ねた時は蘇さんのお父さんが日本語でいろいろ教えてくれました。
蘇さん一家。一番右が管理主任の蘇さん
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蘇さんのお父さん。 中学まで東京の上野にいたそうです
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ほんとに広くて何でもある環保市場。誰でも店を広げればラオバン(オーナー)というのもこのフリーマーケットが年々大きくなっていく理由の一つだそう。もちろんそれをささえる買い手がいるのも、台湾の人のモノを大切にする精神からですね。ちなみに1日の出店料は平日180元、 土日410元だそうです。ここでは駐車場も3か所で600台収容でき、トイレも完備しています。
トイレにも管理人がいていつもきれいにしているそうです
さて、フリーマーケットに行くとつい衝動買いしてしまうナビが、本日ゲットした品を最後にご紹介します。山積みのガラクタの中から見つけたきれいな絵のカンは新品。プレゼント入れに使えるかな?もうひとつは印刷用の木彫りの活字。台湾ならではの見たこともない漢字がいっぱいで、蔵書印とかに使ったらカッコいいかなーなんて思いました。
化粧缶 20元
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昔の活字 300元→200元 値切り成功
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なお骨董などの値段は最初の値段です。常連のお客さんはその3分の1ぐらいから交渉に入るとか。品定め、値段交渉に自信のある方はぜひ一度、台湾のフリーマーケットをのぞいてみてはいかがでしょう。表通りを歩くだけではなかなか出会わないディープな台湾がここにあります。以上、台北ナビでした。