お茶ひとすじ、3代目ご主人が開いた茶葉店。おいしく飲む以外のこだわりの理念とは…
こんにちは、台北ナビです。今日は、旅行ガイドブックにも必ず載っている問屋街「迪化街」の近くにあるお茶屋さん「一畝田」に行ってきました。路地裏にひっそりたたずむお店ですが、お茶一家に生まれたご主人が、2008年5月にあえて独立して開いた、というんですから、見過ごすわけにはいきませんね!
入口は通りに面しているのでなく、建物の横側にあります。看板もありませんので、ご注意を!店内は、こじんまりとはしていますが、茶葉や茶器がきれいに配置され、しっとりとした雰囲気になっています。お店の半分に茶葉が置かれ、半分が茶器といったところでしょうか。入口横のかべには、なにやら漢字がたくさん書かれた壁掛け。お店の真ん中には、大きな仏壇。音楽もなんだか変わっていて、CDも少し並べられています。ただ、そのCDジャケットは、仏像ばかり…きっと、なにかあるに違いない。このように、ここ「一畝田」は、お茶をおいしく飲むというだけではなく、ご主人のこだわりが所々に見て取れます。早速、ご主人の彭宝法さんにお話を伺いました。
ご主人は自らのお茶園をお持ちということで、ここに置いてある茶葉は、すべてそこで採れたもの。他のお店では手に入りません。さらには、茶器や茶葉を使った料理までを研究しているといいます。また、ご主人は、健康や環境問題も重要視しています。こちらのお客様の中には、持病を抱えていて、薬だけでなく、「お茶を飲んで楽になった」など、健康のために訪れる方も多いとか。茶葉は、そのままの状態で食べることもできるんです。お茶の種類によっては、咳がひどい時など、茶葉を口に含んで数分するだけで、不思議と治まるそうですよ。お茶の試飲をしながら、ゆったりとご主人とおしゃべりをする、というのも心のリラックスにつながっているのでしょうね。そんなお客様に支えられているからこそ、環境問題にも気を配ります。こちらのお店の紙袋やボックスなどは、すべて再生紙を使用しています。そして、ここにもまたもや壁掛けと同じたくさんの漢字が…これは、信仰な仏教の信者であるご主人が詠んだ詩でした。店名である「一畝田」も、仏教の教えから付けたといいます。「一つの心」を指しているそうですよ。単なるお茶販売ではなく、ご主人のこだわりが手に取るようにわかりますね。
☞ 試飲させていただきました!
甘露潤心
まず、いただいたのは養生茶の「甘露潤心」。ナツメ、クコの実など数種類の生薬の作用で、皮膚や胃腸、目にも良いお茶。特に女性にオススメです。漢方のような味はしますが、甘くてサラっと飲めました。
菩提達摩
こちらも同じく養生茶。椎茸など10種類ちかくの野菜の成分が含まれています。血行を良くするのに効果があるそうです。これは、椎茸の味もけっこう強いので、お茶というよりはスープのよう。この中に麺線を入れて食べるのがオススメだそうです。うん、おいしそう!
養生茶「甘露潤心」「菩提達摩」の2種類は、1包単位で買うことができるので、試したいときに便利ですよね。さらに、粉末状になっているので、カップに入れて、すぐに溶かして飲むことができ、急須いらずで簡単!
☞ 「一畝田」オリジナル!取り扱い茶葉
その他には、
・鉄観音(150g)
・凍頂烏龍茶(150g)
・奇楠茶芽尖(100g)
などなど…
☞ オススメ商品は…
野生茶 甘玉露(150g)
これは、中国の雲南省で取れた茶葉。花粉症に効果バツグンだとか。お客さまから御礼の手紙が届いたほどといいます。花粉症の方、朗報ですね!
有機茶樹花醋
お酢です。「有機茶樹花醋」は今回ナビのイチバンのお気に入り!実は、ナビもそんなにお酢を飲み慣れているわけではないのですが、これは、桂花=キンモクセイの香りがして飲みやすい!さらに、免疫力や吸収力を高める働きがあり、皮膚にもいいそうですよ。ナビは、お風呂上りに冷たい水で薄めて飲むのがいいな、と思いました。 2009年新発売のは「有機桂花烏龍醋」(1200元/瓶、特价1000元/瓶)、「陳醋」(1500元/瓶、特价1300元/瓶)
苦盡甘来(10包)
このお茶は、その名の通り口に含むと苦みが一瞬広がりますが、飲みやすいので、慣れるとクセになるかもしれません。高血圧や通風の人に効果があるそうですよ。こちらは、ティーバックになっているので、持ち歩いたり、1杯だけ飲みたい時にも便利、気軽に飲むことができます。
ここで健康茶の茶葉を買っておみやげにしたら、ただのおみやげでなく、その人の健康までを気遣っているということになりますよね。ナビは今回、お茶の奥深さを感じました。 以上、台北ナビでした。