西門駅から近い武昌街でチャイナシューズをゲット♪手ごろなお値段が財布にうれしい!
こんにちは、台北ナビです。台湾でもお天気のいい日なんかは、ちょっと外をブラブラしたいなー、そういえば、そろそろ靴も買いかえたーいと思ったりしますよね。今日皆さんにご紹介したいのは、そんなときにぴったりの場所、MRTの「台大医院」駅と「西門」駅からそれほど遠くない、武昌街というところ。ここにお手ごろ値段のチャイナシューズ屋さんを見つけました!
板南線の「西門」駅から中山堂方面に向かって10分ほど歩くと、博愛路と武昌街の交差点に出ます。ここにお目当てのチャイナシューズ屋さんがありました。その名も、「鼎隆百貨」。百貨というと、百貨店?見た感じは確かに雑貨屋さんのよう。それもそのはず、こちらではチャイナシューズにとどまらず、寝具用品、クッション、テーブルクロス、バッグ、ゴザ、玄関マット、タオル、それに椅子の足カバーまで取り扱っています。この武昌街一帯はリーズナブルな服飾品店などが並ぶちょっとした市場。ひっきりなしにお客さんが行き来します。
でも、この店の約8割はチャイナシューズで埋まっております。だから品揃えも豊富!それに場所柄か、ここで売られているチャイナシューズは他で売られているものより格安です!
オーナーの何凌雲さんにお話を伺いながら、商品を拝見させてもらいましょう。
まずは売れ筋のビーズシューズから。ビーズの飾りの面が広いものは350元、やや狭いものが300元。下地が黒いものの方がやはり人気があるようですが、どうですか、このお値段。この物価高でこれですよ。安いでしょう?そういえば、商品の隣になにやら張り紙が…。「商品一律、不二価」と書かれています。これって、値段の交渉はしませんって意味らしいですが、でもこれだけ安ければ文句は言えませんよね。
ナビが購入しようかな、と思ったかわいいストラップつきの靴。ジーンズ布で作られたのもあるんですよ。こちらは300元。あっ、子供用のもありました。こちらは200元。
変り種、チャイナシューズ
オーナーいわく、こちらの商品はほぼ台湾製なんだそうです。もちろん全てお手製。唯一大陸製の禅靴(主に仏教徒がはく靴)は100元でさらに安い!台湾製のおなじものは300元だそうです。ナビはあまり仏教とは縁がないのですが、この店には仏教関係の方がはく靴がズラリ!居士靴(400元と450元)はいかにも少林寺の僧侶とかがはいてそうな靴。色も三種あります。他に羅漢靴(400元)というのもあります。どの用途ではき分けているのかは、オーナーもはっきりとはわからないみたいでした。でも、普段こういったものはお目にかかれないので、結構レアなおみやげにいいかも…。
太極拳には必須アイテム、カンフーシューズも置いてありました!お値段は180元。
今度はその隣に置いてあった、カラフルなビーズシューズ。サテン地のは300元で、スウェードのは390元。こちらは春夏用、秋冬用と使い分けできそうですね。
こちらはシックな色のスウェード
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明るい色のサテン地
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オーナーが持ってきてくれました、京劇靴(300元)。色とりどりの刺繍がちりばめられています。ステキ過ぎてはくのがもったいない!これと同じつくりの男物は合掌靴(400元)というんだそうです。その秘密は、ああ、なるほど。靴の真中で縫い合わせてあるから合掌って言うんですね。でも男性用は普通に黒でした。
オーナーがさらになにやら色鮮やかな靴を持ってきてくれました。でも、これ一般の人は穿いてはいけないものなんだそうです。その名も福寿靴。で、誰がはくの?って仏さん、要するに、亡くなられた方が棺の中ではくんだそうです。どうりで靴の底にも刺繍があるんだ。(だってこれをはいては歩きませんものね…)う~ん、とってもきれいなんだけど、これはおみやげ用にはちょっと買えないかなぁ。(男物500元、女物700元)
気をとり直して、他にもかわいいもの発見。なになに、老虎靴?とってもちっちゃくて、トラがはくの?いえ、違いました。トラの顔をかたどった刺繍靴で、人間の赤ちゃんがはくのです。(一足80元、二足で150元)
あ、それからこちらはご自宅用でもおみやげ用でもグッドなスリッパ。ビーズ入りは250元で、刺繍のは170元。家でこういうのをはいてると、なんとなくチャイニーズマダムって言う気分…。
ちょっと今っぽいので、バレエシューズタイプのビーズ靴がありました。こちらは300元。
このほかにも、日常で使うようなスリッパや、サンダル、ゴムぞうりなんてのもありました。それと、皮のスリッパがなんと100元!これは持ちがよさそうですよね。
これからはもうだんだん熱い季節になりますが、冬ならばもってこいの綿靴、550元。表側は普通の布ですが、靴の中がぬいぐるみの毛のようにフサフサ。これは寒い冬には暖かいですね。
ナビはなにやら店の入り口付近にぶら下がっている靴を発見。きれいな龍の刺繍のある長靴。え?、なんだろう?オーナーいわく、タンキー(台湾語)がはく靴だそうです。タンキーって、あの、道教の儀式とかに出てくる霊媒師で、神がかっちゃう人のことですよね。へえ?、そんな特殊な人たちがはく靴まで扱ってるんですね、この店は。でもオーナーがボソッと教えてくれました、「5年間で3足しか売れなかった…」。ちなみにお値段は2500元。
またまた珍しいのが、こちらでは纏足(てんそく)の靴も扱ってるんだそうです。でもこちらは注文に応じて作るそうなので、店頭には残念ながら置いてませんでした。今のこの時代に、纏足してる人なんているんですかね?靴より、その人自身にお会いしてみたいナビです。
なんと、オーダーメイドもOK!
こんなにある品揃えですが、それでもお目当ての靴が見つからなかったというあなた。この店では、お気に入りの布地を持参すれば、自分だけのチャイナシューズをオーダーメイドしてくれるんだそうです。しかも、お値段は店頭の靴の値段といっしょ。他に手間賃は取らないんだそうです。布地の長さは、あまり短いと花の模様を左右合わせるのがうまくいかないんだそうで、1メートルもあればいいそうです。
ショッピング、それにおもしろカルチャーウォッチング
今回ナビが訪れたこのチャイナシューズのお店、場所柄もあって台湾の人たちの生活に密着した靴を垣間見ることができました。おしゃれな靴ももちろんですが、亡くなった方がはく靴とか、仏教徒がはく靴とか、はたまたタンキーがはく靴など、普段決して目の当たりにできないものを見させてもらいました。なるほど、創業以来12年。台湾の人々のニーズに合わせて、商品を取り揃えてきたのですね。デパートやブランドショップとはまた違った、控えめな、あったかい感じのするお店でした。思いっきり庶民的ですが、たまにはこういうところで買い物もいいかもしれない…。
以上、台北ナビでした。