凍頂烏龍茶の産地・南投縣鹿谷郷に茶園と自社製茶工場をもつ50年の老舗。問屋価格で台湾各地の良いお茶を提供する台湾茶の専売店です。
こんにちは。台北ナビです。
個人旅行で台北を訪れる方々が増えている今日この頃です。食べ物、飲み物、お洋服、雑貨小物、いろいろ買いたいものはあると思います。茶葉はその中にきっと含まれるのではないでしょうか?
台湾は、九州とほぼ同じくらいの大きさでありながら、様々な種類の良質のお茶が多く生産されています。その中で、高山茶は国内外でも有名で、多くの愛好者が毎年のお茶の出来をワクワクしながら待っています。
特に、台湾中南部の南投縣鹿谷郷では茶の栽培が盛んで、台湾烏龍茶のなかでも大変有名な凍頂烏龍茶はこの地で作られてきました。本日ご紹介するのは、茶所南投縣鹿谷郷で生まれ、激動の台北で50年もの長きにわたり台湾茶の卸売りをする老舗の問屋「青園茶葉」をご紹介します。
解りやすい立地だけど、控えめな店構えだから見逃さないで!
MRT「市政府」駅の出口4を出て、調べた順路通りに道を進むこと7分くらい。順路はかなり単純で、これならすぐに見つかりそう……と思っていたのですが、実際に近くまで来たところで「あれ?確かこの辺だと思うんだけど」と思いと振り返ると、ナビ、うっかり二軒も通り過ぎていました。順路は単純ですが、店構えが控えめなので思わず通り過ぎてしまいした。
のっけからシビれるほどのレトロ感。白地に緑色の文字の手書き風の看板も素敵。アルミサッシの枠組みにガラスばり、簡単な造りの入り口を入ると、昔ながらの変わらぬ内装と、卸売りらしい大きな茶葉缶がぎっしりと並べられていました。そしてその奥で、オーナー陳さんご夫妻が笑顔でお迎え下さいました。
昔のままの内装が魅力
一歩踏み入ると、ナビが幼かった頃のモダン(歳バレますね)といいますか、懐かしい感覚に包まれます。
古いと言われれば古い内装ですが、棚も商品も、埃が全く溜まっていません。オーナーの変わらぬ毎日は、きっと朝の拭き掃除から始まるのかもしれません。のっけからよい気に包まれて、取材が始まりました。
歴史ある名店も、今や時代の波にのまれて、内装を今風にリフォームするお店が増えています。オーナーが新しい世代になったりすると、内装が一新されてしまうお店が殆どです。勝手ながら顧客にとっては寂しかったりするものです。
昔ながらの棚やはめ込みガラス、カウンターの色や素材などに一旦慣れ親しんでしまうと、なかなかに忘れられないものなのですよね。
自社農園と自社工場でつくる烏龍茶
オーナーがご出身の凍頂烏龍茶を早速いれてナビたちをお迎え下さいました。まろやかでとっても美味しい!今や台湾の烏龍茶は有名になり、自分で購入してもよし、贈答品や観光スポットなどでいただくことも多くなっています。
発酵度や摘み取りのタイミングは作り手によって様々ですが、刺激がきちんと落とされていて円やかなお茶が高評価を受けます。極々軽い焙煎を効かせたこの凍頂烏龍茶は、水色もきれいでふくよかで、するすると飲めちゃいました。
台湾茶の専売店
「青園茶葉」で扱っている茶葉は、プーアール茶以外は台湾産の台湾茶。阿里山茶、梨山茶、杉林渓、蜜香烏龍茶の専売店です。お値段抑えめの手ごろなお茶から、高級茶まで、欲しいお茶は揃ってしまうラインナップです。悠久の台湾紅茶もありますよ。
茶葉を見せていただきました。左は一台斤(600g)3200元の梨山烏龍茶。粒が揃ってきれいな深緑色です。
右は焙煎。一台斤(600g)2600元です。茶葉は褐色を帯びていて、焙煎された香ばしい茶香が立ち上ってきます。粒がそそっていて、均一に焙煎された美しい外観です。
巻きがしっかり、甘い香りがして粒ぞろいで綺麗です。
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褐色の粒ぞろい。香ばしい焙煎の香りがします。
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その場で詰めてくださいました
最近ではすでに真空パックされて棚に並ぶお茶が多いのですが、「青園茶葉」では昔ながらのステンレスの大缶に、分厚いビニール袋に包まれて保管されています。懐かしや~。
そして、そこからその場で真空パックを作ってくれます。
扱っている茶葉の種類は、烏龍茶、凍頂烏龍茶、阿里山高山烏龍茶、杉林溪高山烏龍茶、梨山高山烏龍茶、プーアル茶、普洱小陀茶、蜜香烏龍茶、紅茶、金萱茶、東方美人茶、鉄観音茶。
卸問屋ですが少量での購入が可能です
「青園茶葉」は茶葉の卸問屋なので、一回にたくさん買わないといけないのでは?と思われる方がいらしたら、それは大丈夫です。きちんと個別対応もしてくださいますよ。多くのお店では、個人での最小取引単位は150gからなのですが、こちらでは100gも応じてくださいます。
衝撃のまろやかさを感じる絶品茶!
「青園茶葉」は以前からのラインナップ以外に、最近でてきたお茶をご紹介いただきました。それは、高山紅茶。
梨山1700mの高山で育てられた高品質の茶葉で作った、渋みや刺激が極めて少ない紅茶で、柔らかくてそれでいてしっかりした甘みがあります。渋みやパンチのある西洋の紅茶を飲みなれたナビにとっては衝撃のまろやかさでした。まろやかな糖香のなかに、シナモンのような香辛料系な香りがふっと鼻をくすぐる、未経験の美味しさです。紅茶好きはぜひお試しあれ。
気になる茶器たち
美味しくお茶をいただいて、ふと店内を改めて見回すと、棚に無数の紫砂壺がディスプレイされているではありませんか。しかも、サイズはどれも400ccを上回る大きさです。これは珍しい。宜興の紫砂は、今では小さめが主流ですが、以前はこのくらいの大きめのものが多かったそうです。
カエルが蓮の上にいるモチーフ。蓮の実がリアル。
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裏に刻印が。中国の何かの記念品として作られたようです。歴史を感じます。
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柄や細工もいろいろで、このサイズでこのデザインのものが一堂に会していることは、普通の店では珍しいです。オーナーがお茶を入れてくださるのも、これらと同じサイズの大きめな壺です。紫砂で入れた美味しいお茶を、大人数に振る舞うのに、とても向いているサイズと容量だと思います。
また、かわいい柄の入った聞香杯や茶杯、小皿もお手頃価格で販売されています。アンティーク調の小皿は可愛くお茶杔に使うのもよし、お茶受けを乗せて出すのもよしです。中国美人のものや、写真のように鳥の柄のものもとっても素敵。お値段も手頃で何個も欲しくなってしまいます。
買いたいものがわからなかったら……
生き字引陳さん。お茶のことならなんでも聞いてみよう!
「青園茶葉」のオーナー陳錦魁さんは日本語も達者ですから、買いたいものがわからなかったら予算をお伝えし、相談しましょう。数多くのお茶が揃っているので、ニーズにあったものをご紹介いただけます。また、茶の味の好みをお伝えして、おすすめを紹介していただくのも楽しいかもしれません。焙煎度、発酵度、産地などの違いも、プロの陳さんは把握しているので、安心しておききすることができますよ。
進化の波が街を覆ってゆく中、50年変わらぬ品質、サービスをおこなっている茶葉卸問屋「青園茶葉」。このようなお店がどんどん少なくなっています。新しい台北も魅力的ですが、昔ながらの台北もまた、このような老舗によって伝えられています。日本語を話し、商売を続けてきた陳さんご夫妻もまた、そんな古きよく台北を伝える方々なのですね。
台北にいらしたら、ぜひ「青園茶葉」で美味しい茶葉を選んでみませんか?
以上、台北ナビでした。