一両(37.5g)からお茶を買えるお店。フレンドリーなオーナーは日本語もばっちり。
こんにちは、台北ナビです。晴光市場にほど近い、ちょっと目立たない場所にある茶行。でも、昔から日本人のファンが多い、信用をとても大切にする老舗なんです。「元祥茶業有限公司(元祥茗茶)」はインペリアルホテルの近く、林森北路沿いにあります。
お客様とすぐ打ち解けられる老板
「元祥茗茶」の老板、羅茂成さんは、小柄で品の良いおじさまです。シャツにネクタイ、スラックスに皮靴。お客様には、常に気品のある身だしなみとフレンドリーな態度で接してくれます。流暢な日本語を話されます。何でも聞いてみよう!
老板はじめ、お店のスタッフの皆さんのお肌がとってもきれい。この透明感はお茶のおかげ?
このお店で扱うお茶は、台湾茶が殆どです。お店の中はさっぱりと片付いていて、清潔感あり。
凍頂烏龍茶、ジャスミン茶、東方美人茶、鉄観音茶、金萱烏龍茶、包種茶、緑茶、普洱茶、龍珠茶、阿里山茶、梨山茶、大禹嶺茶、其の他各産地の高山茶を扱っています。
また、いろいろな大きさの急須や飲茶杯、聞香杯もあります。
扱うお茶葉はいいものであることはもちろんのこと、「元祥茗茶」の売りは、親切丁寧、誠意ある接客姿勢です。長年ごひいきの日本人顧客も多く、台湾に来れば必ず寄ってお茶を買ってくれる人もいれば、日本から郵送を希望するFAXも届きます。以前、台湾に来る日本人の殆んどが、駐在か企業の社長さんたちのグループ旅行でという形だったそうです。その頃からのお付き合いが今でも続いてるのです。毎年日本から、何百枚も年賀状が羅さんあてに届くそうです。ナビにはそんなにこないなあ…。
近年では、台湾を訪れる観光客の層が変わってきて、若者が地図を片手に自力で現地を回るというスタイルが増えていますよね。以前の社長さんたちは、もの凄く高いお茶を、一度に大量に買って帰ったそうですが、近頃の観光客の買い物の仕方も違ってきています。「少しずついろいろ試してみたい」というのが本音ですよね。
そのようなニーズの変化にいち早く対応し、「元祥茗茶」では一両(37.5g)からお茶を販売してくれます。これって、かなり画期的!「一両ください」といって断られた経験のある日本人、多いのではないかと思います。しかも、少量なので割高に、という値段設定はいたしません。
「損得ではなくて、いかに満足して喜んでもらうかが重要です」と羅さん。この心意気、嬉しいじゃありませんか。
まだ台湾の烏龍茶をあまり知らない学生さんや若い方たちに、美味しいお茶を、自分で購入して自分で淹れて飲む楽しさを知ってもらうチャンスをつくって、是非台湾のお茶のファンになってもらいたい。そして、好きになったら末永くお付き合いしたい、と考えています。
以前、景気が良かったころは、台北には沢山の茶行が林立していました。旅行社や観光ガイドさんたちと組んだりして、観光客をよびこんでいましたが、景気の落ち込みとともに、多くの店が廃業していきました。羅さんは、一過性の商売ではなく、来てくれる人々との関係を大切にし、いい店だと客が友人を連れてきてくれるようなお付き合いをしていたので、たとえ時代が変わっても変わらずお店を続けてくることができたそうです。
お客様との関係を大事に、と熱く語ってくださる羅さん。
茶葉の価格一覧 (600g)
凍頂烏龍 480元~
鉄観音茶 800元~
ジャスミン茶 480元~
阿里山茶 1280元~
金萱烏龍茶 640元~
梨山茶 2400元~
普洱(散茶) 800元~
普洱((餅) 1000元~
(2014年9月の価格)
日本からFAXで郵送依頼もできます。航空便でお届けします。
台湾の美味しいお茶を売る店は数々あれど、これほどお客さんを大事にしてくれるお店は珍しいです。こちらこそ、是非末永くお付き合いしたい、魅力一杯の「元祥茗茶」です。以上、台北ナビでした。