何かと足を運ぶ中山で、気軽に入れる小さな可愛いお茶屋さん。パッケージもシックでお土産にピッタリ。場所をチェックしておけば便利なお店。
こんにちは、台北ナビです。台湾烏龍茶といえば世界に名高い銘茶。誰もが台湾のお土産として一缶・一袋買っていく、台湾が誇れる国際親善大使、といったところでしょうか。街中にもあちこちにお茶屋さんがあつまり、台湾のお茶大国ぶりを存分に味わうことができます。しかし、それだけ多く集まっていても、肝心のお茶を買いたい時に、どこで買ったらよいか分からなかったり、また見つけても知らない店では入りづらい…なんてこともあり、結局最後に空港でまとめ買いなんてことに・・・これが一般旅行者の実情。
そして、お茶屋さんでお茶を買う際にもう一つ日本人にとって物足りなさを感じるのは、そう「パッケージ」。風呂敷文化の日本では、どんなに小さな贈り物でも丁寧な包装がひとつのマナー。でも海外ではそういうわけではないんです。とりわけ台湾は、「包む」ということに関してはかなり無頓着。その分、提供速度は速いのですが、「えっ、これだけ?こんなの?」なんて思ってしまう人も多いのでは。そして、女の子同士へのプレゼントなら、特に包装に気を使いますね。会社の同僚や実家のお母さんだって、中にはプレゼントの中味よりも、きれいな箱や綺麗な包装紙のほうが好きっていう人も多いのでは・・・
今日ご紹介するこちらのお店の特徴は、もちろん老舗のお茶屋さんだって事は大前提に、観光に便利で包装がしっかりしている、というところがメインポイント。
このお店が位置するのは、なんと台北ナビプラザのすぐ傍で、ホテルやデパート、そしてお洒落な高級ショップ・レストランが点在する中山駅周辺。しかも、このお店のすぐ隣には、あの有名なパイナップルケーキの名店「李製餅家」が。ナビでも紹介されている老舗のこのお店は、今でも掲示板に評判の書き込みが絶えません。みんなこのお店で大量にパイナップルケーキを買っていくんです。
でもお茶菓子を買うんですから、ついでにお茶もという考えがしっくりきます。不思議なことに、台湾のお茶菓子にはやはり中国茶があうとナビは思うのです。そういう意味でも、便利な場所にこのお茶屋さんはあるんです。会社や家族のお土産が一度にそろってしまうというわけです。
包装がしっかりしている
他のお店に比べて、ブランド化を押し出しているこちらのお店。以前は101ショッピングモールに出店していました。さすがに101に出店するだけあります、包装のデザインは中国テイストを呈しながらも、シックにそしてお洒落にまとめてあります。こんな感じの包装なら、お中元・お歳暮なんかにもしっくりマッチ。
箱の中身は、こんな感じでパッキングされていますよ。
烏龍茶のみならず、
プーアル茶も置いてあります。
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中国から取り寄せたという老茶等も。
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こんな感じの使いやすいのもあります。
まさに自分用に手軽に使えるタイプ。
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中国茶初心者NAVIははじめてみました。
漢方薬につけて乾燥させたミカンの中にお茶が入っているんですって!
どんな味かな・・・?
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もちろん、お茶の品質もあなどれません。実は、こちらは台北市内の士林に三代続くお茶屋さんのお店。オーナーはもちろんお茶のテイスティングの資格を持つお茶のプロ「効き茶士」!お茶の葉の選別からすべて関わっています。三代目の古いお店ですが、自分の代にあたらしいブランドとして今のお店を立ち上げたんですって!
観光客におすすめしているお茶は、阿里山・凍頂・高山・東方美人の4つ。どれも人気の高い台湾烏龍茶です。どんな味か飲み比べたいときは、恥ずかしがらずに直接お店の人に願い出てみましょう。
「東方美人」
他の烏龍茶に比べ色が濃く、茶色に近い色。味は非常に深くコクがあり、紅茶に近い中国茶といわれています。昔ウンカ(害虫)に食べられてしまって使い物にならなくなった茶葉をお茶にしたところ、ウンカの唾液がうまく作用し、とってもおいしいお茶ができたんだとか。そして、これが西洋に渡り、東洋からきたということで、「東方美人」という俗称がつきました。またの名を白毫烏龍といいます。
「阿里山茶(高山茶)」
標高800~1600mの場所で取れる烏龍茶を総称して「高山茶」といいます。凍頂烏龍茶よりもすっきりと甘味が強く、香りが際立つといわれています。高山茶は産地の名前がついていることが多く、阿里山茶は高山茶の中でも特に人気のあるお茶のひとつ。葉がしっかりと締まり、固く丸くクルクルと包まっているのが、上質の葉の証拠なんだとか。
「凍頂烏龍茶」
凍頂の産地は南投県鹿谷郷凍頂地区のみ。大陸由来の青心烏龍茶が台湾での栽培に成功し、凍頂の肥沃な土壌と冷涼な気候と霧、そして政府主導によるたゆまぬ研究開発の結果、今の凍頂烏龍茶というブランド誕生するきっかけとなったんだそう。高山烏龍より醗酵度は若干高いのですが、大陸の烏龍茶より醗酵は薄く、ほのかな苦味の後に鼻と下に残る甘い花のような香りが特徴的。
好奇心旺盛のナビは、早速試飲を申し出ました。やっぱりそれぞれ味もにおいも違うなぁ。
それぞれのお茶の特徴をちょっときいてみました。オーナーが丁寧に教えてくれたので、それを参考にして、みなさんもお店でぜひ試飲して、お好きなお茶を探しましょう。
取材時の参考価格です
実はSOGOの地下にあるシティスーパーの中にあるお茶屋さんにも、このお茶をおろしているんだとか。中山までいけない人は、SOGOのシティスーパーまで行ってみましょう!台北ナビでした。