鮮やかな色がイモ好きにたまらない。一口食べるとタロイモに完敗した気分になります。
こんにちは。台北ナビです。今日は芋頭酥(タロイモ饅頭)ではダントツで有名な台中の先麥芋頭酥店へやってきました。台北からイモを目指して行ったナビ。国光号や台湾の高速バスの台中最大の「朝馬ターミナル」で降りたらすぐのところ。徒歩でも10分以内。台湾タロイモの色である紫の看板が……あ、すぐわかりました。
皆不思議に思います
台湾へ来て、たとえばケーキやさんで「え?なんで紫色の?」というものが多いのに気がつかれたでしょうか。饅頭を買うときにも、お菓子を買おうとしてもある紫色のもの。レストランのスープの中、はたまた火鍋の中にも、え?こんな色がなんで~って???日本人なら、最初見たとき、「紫色」の食べ物がおいしいのか、どうなんだ???と思った人は多いはず。ナビは最初そうでした。
でも、薄くて甘い色に惹かれ、そう、スイート類が多いから、きっとおいしいに違いない!と口にしてから数年、ずっとタロイモファンとなっています。
ビタミンや食物繊維がいっぱい
芋頭酥の原料は、台中県大甲県産の芋。「芋頭酥」が人気になるにしたがって、ここ10年間でイモの価格は8倍にも値上がりしたそうです。昔はただスープにしたり、焼かれたりするだけだったそうです。さて、台湾中西部の大甲渓と大安渓が合流する台中県大甲は、肥沃な土地が農作物栽培に適していました。ここに目をつけたのが先代の呉聡明(阿聡師)さん。身に着けたお菓子の技術で故郷のイモを使用し「芋頭酥」を作りました。イモの味も香りも失っていない「芋頭酥」は徐々に有名となり、大甲は「芋頭(タロイモ)の故郷」と呼ばれるまでになったのです。
大甲のイモはビタミンや植物繊維も豊富で、栄養価が高いともいわれています。イモ=太る、と思ってる貴方。最近お店で売られている「新一代芋頭酥」は従来の芋頭酥よりもカロリー面で35%も抑えられているんですって。
努力の人
先代の呉聡明(阿聡師)さんは、17歳の時に故郷の大甲を離れ、台中でお菓子作りを学びました。その後は台北にも勉強に行きました。1967年になって、現在のお店の前進である「合味香餅店」を開きます。すべて手作りで、オーブンもない時代だったので、薪で焼いていたそうです。お店は順調で、四季も取り入れたお菓子作りで、近所の人たちがおみやげやおやつとして気軽に買いにくる田舎のお菓子やさんだったのです。1970年「紅標酥餅」を作り大好評、ちょっと名前が売れていきました。その後は「よだれ止めお菓子」が海外にまで売れるようになり、1990年になると、「従来のスタイルにこだわっていては、時代に遅れをとる」と阿聡師は洋風のお菓子をも作り始めました。現状にとどまることなく常に努力を重ねてきた阿聡師、今ではお菓子作りもできる博物館を設立するまでになったのです。
大甲阿聡師糕餅館
大甲鎭幼獅工業区幼獅路47号
開館時間:月曜日~土曜日 9:00~16:00
30人以上で開館 04-2682-2188(一週間前に予約)
おいしいものを更においしく
「芋頭酥」を買ったとき、おいしい食べ方を教えてもらいました。「芋頭酥」は防腐剤が入ってないので、通常は1週間、冷凍庫で3週間もちます。一回冷蔵庫にいれてしまったら、オーブン(170度、時間3分)した後、ちょっと冷まして食べると、柔らかく、香ばしく、香りよく、風味も一層増します。 その後、家で試したナビですが、確かにイモの香りが最初にプ~ンときて、おいしかったです。
先麥芋頭Q(オモチ入りタロイモ)
12個入 360元
先麥芋頭酥+先麥芋頭Q 各6個12個入 360元
先麥綜合(タロイモ、抹茶、冬菜) 各3個12個入 360元
先麥杏仁條酥
(アーモンド味クッキー)
20枚入り 250元
阿聡師コーヒークッキー、
抹茶クッキー
20枚入り 各150元
台湾愛餅(ベジタリアン)
タロイモ、サツマイモ各4個入り
280元
芋頭酒(タロイモ酒)
100m 150元 375m 350元
まさにイモ焼酎!クイッといったときの喉越しがよかったです。芋頭麺や豆腐乳もありましたよ。
大甲本店:大甲鎮文武路38号 (04)2688-3677
大甲廟后店:大甲鎮鎮潤街123号 (04)2676-2666
大甲廟口店:大甲鎮蒋公路116号 (04)2676-2633
台中店:台中市中港路二段122-6号 (04)2708-2268
台中市中港路二段124-3号 (04)2452-6070
(8:30~22:30、高速バスターミナルの「朝馬」で降り、徒歩約10分)
新竹店:新竹市南門街50号 (03)523-5908
高雄店:高雄市建國一路137-1号 (07)715-9886
以上、台北ナビでした。