サンドイッチが人気の、70年あまり続く下町のソフト系パン屋さんです。
こんにちは、台北ナビです。
外資系パン屋も多く進出し、パン屋のレベルが年々グレードアップしている台湾。オシャレ且つおいしいハード系のパン屋が注目を集める中、大同区の下町で70年以上地元民に寄り添いながら、昔懐かしいソフト系のパンを販売し続けているお店があります。現在3代目が継承しているそのお店の名前は「双福食品」。民生西路と承德路が交わる交差点のすぐそばにあり、MRT「双連」駅や寧夏夜市からも徒歩5分圏内なので、観光の合間に訪れるには持って来い!の場所なんです。
下町っ子オーラ漂う、太っ腹な三代目老闆娘です。
お店ができたのは1945年で、以来70年あまり変わらずこの場所でパンと中華菓子を作り続けてきた「双福食品」。店名の由来は、所在地である「双連」エリアから「双」の字を、そして創立者である陳福來氏の名前から「福」の字を取って命名されたのだそうです。陳福來さんは現オーナーのおじに当たるそうで、創業当初は蜜餞(蜜でつけられたフルーツ菓子)をメインに製造販売していたようですが、時代の変化に合わせてお祝いのときに食される喜餅や壽桃、月餅などの中華菓子に加え、西洋風ケーキ、サンドイッチなどもレパートリーに加えられていったのだとか。
現在店頭には30種類前後のパンが陳列されていますが、昔はクリームパンやアンパンなど、日本でも馴染みのある昔ながらのパンが数種類あるのみで、その後、時代に取り残されないようにと「双福食品」なりに流行りを取り入れていったと老闆娘が話してくれました。台湾人には欠かせない台湾パンの代表ともいえる「肉鬆(肉デンブ)パン」や「ネギパン」もしっかりお店に並んでいましたよ♪
自家製マヨネーズが塗られた三枚の食パンに、ハムと薄焼き卵が挟まっているという、見た目も具材もとにかくシンプルなこのサンドイッチが、なぜそこまで人気なの!?その人気の理由はもう、食べた人にしかわからないとナビは確信しました!パフッと柔らかくてふんわりした食パン、そしてハムと卵焼きは主張しすぎずにマヨネーズと絶妙にマッチして、うんま~い!!素朴であるが故に、後を引くおいしさがありこれはもうハマります。店頭で販売されている食パンを使っているそうなので、サンドイッチも良いけれど、食パンを買ってふわふわ感を再度体験してみたくなります。
ナビは普段そんなにたくさん食べられる方ではないのですが、正直言って火腿蛋三明治ひとつでは物足りなかったので、プラスで何かチョイスすることをオススメします。今回は売り切れだった、編集長イチオシのチーズサンドイッチ(芝士三明治)も合わせてお試しあれ!
店内を見回していると、入店してきたおじさんが、サンドイッチコーナーへまっしぐら、わさ~っとサンドイッチを購入していく様子をナビは見逃しませんでした。ごっそり買っていきたくなる気持ち、今ならナビもわかります~。次行くときは、おじさんのようにごっそり買ってしまおうと心に決めたのでした。新鮮なうちに早めにお召し上がりくださいね。
見て下さい、このきめの細かさ!火腿蛋三明治(ハムエッグ)17元。
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サンドイッチに使われているトーストです。
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台湾のローカルなパン屋で必ず見かける台湾式パンといえば、先ほども触れた「肉鬆(肉デンブ)パン」や「ネギパン」、そしてメロンパンではないでしょうか?せっかく台湾へ来たのだから、台湾ならではのパンを手に取ってみたいですよね!目移りするほど種類豊富な「双福食品」のオリジナル菓子パンたちを一挙ご紹介します。
~これぞ台湾式パン!~
<鹹四色30元>四色パンとでもいいましょうか。肉鬆もネギものっかっていて、一度に台湾らしいパンが食べられちゃう♪欲張りさんにおすすめ~!
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<三兄弟25元>こちら台湾人に人気とのこと。
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<起司肉鬆25元>チーズ肉鬆パン。オイシイ組み合わせかも!
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<德式起酥32元>肉鬆パンにしては珍しいデニッシュパンバージョン!中にはサラダが入っていて、ナビ家族のお気に入りパンです。
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<香蔥條25元>長いバージョンのネギパンです。
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<咖哩香蔥肉脯30元>カレー風味のネギパン。
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<香蔥肉鬆餐包12元>ネギと肉鬆がのってこの値段!
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<蔥花18元>オーソドックスなネギパンですね。
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~メロンパン系~
~ガッツリ系~
冷めても十分おいしいけれど…せっかくなら焼きたてをゲットしちゃいましょう♪ということで、狙い時はパンが焼き上がる<
9時・14時・16時過ぎ>です。
ナビがお邪魔した16時過ぎ、パンが焼きあがった頃を見計らったかのように次から次へと地元のお客さんがやってきては、さほど迷う様子もなく「お気に入りのパン」を手に取っていく様子が印象的でした。16時はちょうど子供たちの塾が終わる時間だったり、下校時間と重なったりするので、小さい子供の姿もみかけました。
「台湾人の日常」に触れることができるのも、下町のパン屋さんでの楽しみのひとつでもあります。
スイーツコーナーもお見逃しなく!見ているだけで楽しくなるようなカワイイケーキや台湾マカロンなど西洋風のスイーツがあるかと思えば、パイナップルケーキやお供え用のお菓子、地元民にも海外へのお土産にも◎な中華菓子まで、バラエティに富んだラインナップです。
<鳳梨酥15個入り400元>
1個に2つのパイナップルケーキが入っている「双福食品」のパイナップルケーキはお土産に最適です。皮はサクっとした食感だけれど、パラパラと落ちない程度のしっとり感も感じました。冬瓜入りの餡はほんのりとした甘さがあり、小さすぎず、大きすぎない程よいサイズ感も食べやすくてよいと思います。
こんな感じで2個入っています。
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餡がたっぷりなのも嬉しい!
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<水果酥15個入り450元>
こちらはフルーツ餡のパイナップルケーキです。見た目もかわいくて、バラマキ土産にも使えそう!バラ売りもありましたよ。
朝ごはんにもよし、カフェタイムや夜食にも◎な便利な台湾式パン屋さんは、年中休まず、朝早くから夜遅くまで営業しています。台湾っ子に混じって、ローカル感を味わってみて下さい。
以上、台北ナビでした。