お茶問屋として、お茶一本で勝負してきた由緒あるお店。問屋ながら試飲も可能です。
こんにちは!台北ナビです。今回はお茶の問屋として3代続き、100年近くの歴史を誇る「徳興茶業」さんをご紹介!
「徳興茶業」さんは迪化街近くの、かつてお茶の問屋街として栄えた地域にあります。店の入り口には小さな看板があるだけ。観光客が入っても大丈夫なのでしょうか?店の中には茶葉を保管する大きな缶がいくつも並んでいて、問屋という雰囲気がただよっています。ドキドキしながら店に入ると、不安を打ち消すような笑顔でご主人の蔡さんが出迎えてくれました。
うれしいことに、「徳興茶業」さんは問屋ながらもじっくり試飲をすることができます。早速ナビは、ご主人の蔡さんおすすめの、凍頂烏龍茶を試飲することにしました。
ご主人のお茶を入れる手つきに注目!
そこで、まずご主人のお茶の入れ方にビックリ!慣れた手つきであっという間にお茶を入れていきます。ご主人のリズミカルな手つきに思わず見とれてしまいました。
どこか煎茶にも似た味わいの凍頂烏龍茶は、やはり日本人にもいちばん人気。
40年以上の経験を持つご主人は、さすがにお茶の知識が豊富です。お茶の入れ方はもちろんのこと、茶葉の産地や特徴まで説明をしてくださいました。ご主人は簡単な日本語なら分かるので、いろいろと質問してみましょう!きっとお茶の知識が増えちゃいますよ。
リーブナブルな値段でいいお茶を
(左上から時計回りに)鉄観音茶、ジャスミン茶、文山包種茶、高山茶、東方美人茶。
「徳興茶業」さんはお茶の問屋さんというだけのことはあって、品質のよい高級茶がリーズナブルな値段で手に入ります。また、100g単位から購入することができます。
ご主人のこだわりは、試飲して納得したお茶だけを買ってもらうこと。決して無理に勧めたりはしないそうです。その証拠に、「徳興茶業」さんには、商品としてすでにパック詰めされているお茶は置いてありません。お客さんが買う段階になって初めて、パック詰めするという徹底ぶりです。デジタルのはかりを使って目の前で計ってくれるのも安心ですね。 また、お茶のパックは数種類の中から気に入ったものを選ぶことができます。
お茶以外のものは置かない!
「徳興茶業」さんはお茶の問屋として、長い間この土地で商売を続けてきました。時代の流れともに、近隣の同業者が無くなっていく中で、生き残ることができたのは、やはり品質の良さ。
そんな「徳興茶業」さんには、お茶菓子や茶器など、お茶以外のものはいっさい置いてありません。お茶一本で勝負するという姿勢からも、ご主人のお茶に対する自信が分かりますよね。また、ご主人が誇らしげに披露してくださったのは、古い写真の束と、これまでに取り引きのあった日本人の名刺。長い歴史が感じられます。
店の向かいは、お茶をテーマにした朝陽公園。静かな環境の中で、落ち着いてお茶を選ぶことができます。お茶に対する絶対的な自信とこだわりを持つ「徳興茶業」さん。ご主人の長年の経験がなせる業を見ながら、ゆっくりお茶を選んでみませんか?