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地元の音楽関係者が集う中国楽器店。二胡はもちろん様々な中国楽器の品揃えが豊富。


こんにちは。台北ナビです。

日本でもかつてありました、中国音楽ブーム。独特のどこか懐かしい旋律を聞けば心も和み、小型で可愛い形の二胡なら買いたい!習いたい!と思う人はナビだけではないはず。もうすでに習っている方、これから始めたいという方、そして旅行の記念におみやげになりそうな中国音楽のCD、DVDや教本もそろっています。中国音楽関係のものをお探しの方も満足していただける楽器店です。

なんと流暢な日本語で!

興味はあったけど知識はまったくなかったナビは、緊張しながらもお店に入っていきました。ナビたちが日本人だとわかると、日本語が非常に堪能な女性スタッフの蔡さんが接客してくださいました。台湾で、しかも超地元の中国楽器店で、日本語で詳しく説明が聞けるなんて!! 筆談などではなく普通に話せるので、二胡に対して全く知識のないナビでもどんどん質問することができました。どんな質問にも懇切丁寧に答えてくださるところがウレシイ。


専門性の高い楽器店

交通量の多い金山南路に面したビルの3階にあるお店に入ると、外の喧騒とはすっかり別世界で、そのまま中国楽器の世界に吸い込まれたみたいな気分になります。長安楽器は1988年に女性の王社長によって設立されました。以来、楽器の材料・品質にとても詳しい社長が中国大陸から確かな商品を直接買いつけているそうです。品ぞろえは大変豊富で、拉弦と呼ばれる弦楽器を弓で弾くものだけでも二胡、中胡、高胡、京胡、板胡等がそろっています。
店内には商品が整然と、しかもたっぷりとディスプレイされています。入り口付近にお目当ての二胡がずらりと並んでいました。いろいろなグレードのものが一緒に置いてあるので、初めての人は自分の腕や予算に応じたものをお店の人に紹介してもらうと間違いないかも。今回はお店のスタッフの陳さんと日本語が堪能な蔡さんが接客してくださいました。お二人とも中国楽器に超詳しい方です。品ぞろえとスタッフの知識の豊富さから、とても専門性の高いお店なんだとすぐにわかります。
二胡のお値段は、使用している木の質と使っている蛇皮で決まるんだそうです。木の質は、上から紫檀、紅木、酸枝。紫檀は木の密度が高くて音がこもらないからよいそうで、蛇皮も同じ理由で鱗片が大きくて皮が薄い方がよいとされます。
蛇皮の比較。鱗片が大きくて皮が薄いほうが、音の吸収が少なく音色がいい。ためしに皮の部分を指で軽くたたいてみると、コッコッと渇いた心地いい高音がします。鱗片が小さめで皮の厚いほうは、ポンポンと低めの音がします。
紫檀と紅木で出来た二つの二胡を持ち上げてみると、紫檀の方がはるかに重たいのは木の密度が高い高級品だから。紫檀製の二胡は最高級。お値段も42000元!
紅木製は18000元。もっとお求めやすいものだと酸枝製は15400元。二胡より小さい京胡。甲高い音がする。
二胡を中音とすると、低音は中胡でやや直径奥行きともに大きめ。高音は高胡で直径と奥行きが小さい。
お店で偶然お会いした、彰化県から楽器を買いにいらした林老師。中国楽器は初めて見るナビに、いろいろな楽器の音色を聞かせてくださいました。どんな楽器でも演奏できちゃうのがスゴイ。普段は彰化県で中国楽器の教室を開いていらっしゃるほか、社会大学というコミュニティカレッジでも教えていらっしゃるそうです。
ああ、でもやっぱり二胡は1万元を超えてしまうんだなあ。試しに買って、たまに弾いてみて、普段はお部屋のインテリア代わりに飾っておこうというお値段ではないな~と思ったらなんと、ありました!!4200元の二胡が。これならちょっと珍しいお土産にも良いお値段です。蔡さんは、「初心者は6000元位のものから入るといいですよ」と教えてくださいました。手ごろなお値段のものから高級品までチョイスはいっぱい。予算など迷わずお店の人に相談しよう!
長安楽器店の品揃えの多さには目を見張るものがあります。二胡の他にも琵琶、柳琴、月琴、古琴、箏、楊琴、笛、手鼓、排鼓、笙、木魚など、ありとあらゆる中国楽器が揃っています。 長安楽器店の品揃えの多さには目を見張るものがあります。二胡の他にも琵琶、柳琴、月琴、古琴、箏、楊琴、笛、手鼓、排鼓、笙、木魚など、ありとあらゆる中国楽器が揃っています。

長安楽器店の品揃えの多さには目を見張るものがあります。二胡の他にも琵琶、柳琴、月琴、古琴、箏、楊琴、笛、手鼓、排鼓、笙、木魚など、ありとあらゆる中国楽器が揃っています。

京劇や中国獅子舞のBGMには欠かせない小型のシンバル。遠く中国の山西省で作られています。 京劇や中国獅子舞のBGMには欠かせない小型のシンバル。遠く中国の山西省で作られています。

京劇や中国獅子舞のBGMには欠かせない小型のシンバル。遠く中国の山西省で作られています。

台湾の笙。日本の笙は昔中国から伝わったということがわかる一品。改良版、現代の笙。従来型より音が多く音量が大きい。 台湾の笙。日本の笙は昔中国から伝わったということがわかる一品。改良版、現代の笙。従来型より音が多く音量が大きい。

台湾の笙。日本の笙は昔中国から伝わったということがわかる一品。改良版、現代の笙。従来型より音が多く音量が大きい。

楽器が決まったら今度はレッスン。ここの店舗にはお教室はないのですが、必要に応じて先生を紹介して下さるそうです。また、旅行者の方や先生をつけなくてもいいという方は、独学しかない!長安楽器店には譜面や教本はもちろん、修学用DVDもおいてあります。中国楽器の譜面は数字で表されているので、普通の五線譜が読めなくてもわかりやすいです。
また、一般のCDショップでは中国音楽のCDやDVDを買いたくても、なんとなく好みを絞りきれなくて買いづらいものなのですが、長安楽器店にはセンスのいいチョイスがいっぱい。一目でどんな楽器による誰の演奏とわかるので、絞り込みやすくて助かります。お値段も手ごろで(200元ほどから)ちょっとしたプレゼントやお土産にぴったり。楽器は買えない、習えないという人も、これなら台湾に来た記念になりそう。中国音楽の専門書もとても豊富です。中国語に自身のあるかたにおすすめ。
ナビたちがおじゃましている間、いろいろなお客さんが長安楽器店を訪れていました。中国音楽の先生や学生さんがほとんどでしたが、台湾に駐在している日本人も多いとのこと。実はナビのお友達は早くから二胡を習っていて、すごくいいお店があると前々から聞かされていたのですが、まさにそれが長安楽器さんだったのです。彼女の紹介で、何人もの日本人がここで二胡を購入したのですが皆納得のいくお買い物ができたと喜んでいたそうです。
見た目の細工の美しさも中国楽器の大きな魅力。インテリアとしてお部屋においてもステキかも。

楽器の修理も

長安楽器店では楽器の修理もうけてくれます。基本的には台湾で修理しますが、二胡の皮の交換などが必要なら中国へ送って修理します。


日本に二胡を持ち込むために…

二胡を日本に持ち帰る場合、使用されている蛇の皮はワシントン条約に違反するものではないという証明書が必要となりますが、手続きは長安楽器店で代行してくれます。通常なら1週間程かかる手続きですが、急ぐ場合はお店のスタッフに相談してみてください。土日祭日は書類を発行してくれる役所がしまっているので無理ですが、平日なら短時間で証明が取れる場合もあるそうです。旅行者の方は証明を取るための時間も考えて、来店の日程を組むことをお勧めいたします。以上、台北ナビでした。

記事更新日:2009-10-11

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2004-08-26

スポット更新日:2014-09-05

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