オーダーメイドが安く、確かに、素早く仕上る老舗店。ホテルまでの配送サービスも。
ニーハオ!台北ナビです。「中国人に三刃あり」ということわざを知っていますか?それは、包丁、仕立てバサミ、髪きりバサミ。世界各地に移住した中国人が商売にしたものは、レストラン、洗濯屋またはテーラー、そして床屋。それに使う商売道具がこれらの「刃物」だったというわけです。その伝統は台北でも脈々と生き続けています。その中から、台北ナビとはご近所づきあいの仕立て店の老舗、香格里拉( シャングリラ )さんをご紹介します。
このシャングリラさん、リージェントホテルの入り口から左側を見ると、緑色の看板がとても目立っています。以前の台北ナビプラザはこちらの向こう3軒どなりでナビプラザの場所を案内する際も「リージェントから見える緑のテーラーの看板の右側です」などと説明するほど。同様にシャングリラさんのオーナーからも「よくナビプラザはどこか迷ってくる方がいて、隣だよ、と教えてあげるんだよ」と世間話を交わすようなご近所づきあいしていたお店です。ナビプラザは引っ越ししてしまいましたが、今でも通りかかれば顔を出すなど親しくさせていただいてます。こちらのお店、陳父子が経営していますが、お父さんのほうは40年近いテイラーの経験を持つ仕事人です。
ネット無料サービス、お茶をのんびり
2階に上がると、ガラス扉ですっきりした店内が見えます。ギッとドアを開けると、日本人客と見ると「いらっしゃいませ」と日本語で案内されます。ここでは日本語が達者なオバチャマが店番をしているんです。そしてまずお茶をすすめられます。どっこいしょ、とフッと癒されてしまう空間です。そして左側には、なんとパソコンのモニター!お客さんに自由に使ってもらおうと、わざわざ客席にモニターを向けているようです。日本語にも対応しているので、サイトチェックOK 。壁紙には、ここで仕立てに来たお客さんたちの記念写真が貼り付けてありました。西洋人、東洋人、そしてアフリカ人の客の写真までありました。とてもインターナショナルな店だったんですね。
ここで仕立てた場合のお値段です。
ワイシャツ 一枚 / 900元~
スーツ 一着 / 11,500元~
チャイナドレス 一着 / 8,500 元~
ワイシャツは 800種類 近くもある好みの生地から自由に選べて、エリのタイプなどを選べるところも本格派の「オーダーメイド」感覚。それから名前の刺繍も入れてくれるのも高ポイントです。
スーツのほうはさすがに値が張りますが、作る段に入ると、肩幅からそでの長さなど、サイズを手際よく計ってくれます。そして豊富な生地も見せてくれてじっくりと選べます。まさに自分にフィットした一着が作れるのです。
そして女性にはチャイナドレス。既成の商品も置いてあり、色も鮮やかですが、パーティー用の裾の長くスリットを入れたタイプはやはりオーダーメイドで。こちらも数ある生地のサンプルから選べます。
息もぴったりの親子店
オーナーの陳慶煌おじさまは、普段はドッシリと構えていて、たいていのサービスは息子の陳翰林さんがテキパキとこなしているところは、どことなく2代続く「伝承」の重さを感じます。そして年配の客や、ここはというタイミングでおじさまが対応するなど、親子の間で息がピッタリ合っているのが好印象でした。
リージェントホテルに向かって右側です。
「オーダーメイド」というと、敷居の高いものというイメージが強いのですが、そこは台湾。お店は気さくなムードにあふれているので、とっても気持ちよくサービスを受けられます。そして、24 時間仕上げ、必要ならばホテルまで届けてくれる、ということなので、旅行中でも大丈夫ですよ。
以上、台北ナビでした。