永康街の隠れ家的お茶屋さん!茶芸館のような雰囲気で、ゆっくりとお茶を選んでみませんか?
こんにちは、台北ナビです。
台湾みやげの定番といえば台湾茶ですが、お値段もピンからキリまで。何を買ったらいいのかよくわからない…という方も多いのではないでしょうか。実はナビもそのひとり。お茶屋さんは敷居が高くてなかなか入りづらいと思っていました。
が!今日は初心者にも入りやすく、とても雰囲気の良いお茶屋さんがあると聞いてお邪魔してきました~♪
永康街のど真ん中にある静かな隠れ家
永康街の中心にある永康公園
鼎泰豐本店をはじめとする台湾グルメが集結し、お土産屋さんやお茶屋さんが軒を連ねる永康街。観光客はもちろん、台湾人のお散歩スポットとしても連日にぎわっています。
今回紹介する「冶堂」は、そんな永康街のど真ん中にありながら、とっても静かで雰囲気のあるお店なんです。にぎやかな通りから、細い路地を一本入ったところにあって、まさに隠れ家という言葉がぴったり♪
<行き方>
東門出口5を出て、永康街を歩いて行くと、永康公園を過ぎたところにコスメショップ「Neals Yard」があります。その右脇の小さな路地(永康街31巷12弄)に入って、突きあたりがお店です。入口は、突き当りを左に入ったところにあります。
金華街243巷側から向かう場合は、こちらのコスメショップの右脇の細い路地(永康街31巷12弄)を入ります。数軒の住宅を通り過ぎて、突き当り手前の左側にあります。
この路地を入ります
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本当にこの先にあるの?と不安になりますが… ちゃんとありました
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まるで茶芸館のような雰囲気
まるで茶芸館のよう
お店に入るとまず目に入るのが、趣のあるアンティークの家具や道具のコレクション。骨董品に近いものもあり、重みを感じます。
古い建物をリフォームして作ったモダンな内装と、数々のコレクションがうまく溶け合って、何とも素敵な空間になっています!
ゆったりとした気分になれます
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素敵な中庭を発見しました!
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桂竹をつかった台湾製の椅子
「喜」が2つ並んでダブルハピネス!
それにしても、すごいコレクションです!こちらのオーナーの何さんは、自ら茶器のデザインや販売、お茶の本や編集に携わる傍ら、台湾のお茶に関する歴史的資料や道具の収集に努めるなどお茶に大変な情熱を注いでおられます。
お店は2013年に移転リニューアルしたのですが、以前はお茶の歴史資料館のような雰囲気だったそうで、現在は事務所として使っているのだそう。
解放時代の大陸でつくられた甕
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こちらは日本統治時代のもの
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台湾で買付けた日本のアンティーク
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引出しはオルゴールになっています
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こちらも台湾で買付けしたもの
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窓ガラスの上方には、神戸のステンドグラス
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素敵なテーブルで試飲ができます
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奥の壁はまるでプチお茶資料館のよう
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厳選された茶葉
今回お店の紹介してくれたのは、日本語堪能なメイさん。台湾茶初心者のナビに、丁寧に解説してくれました。こちらのお店で取り扱っているのは、厳選された茶葉のみ。古いお茶から新しいお茶まで、順番に見ていきましょう。
<老茶>
大陸から仕入れた、厳選陳年小沱茶 一個100元
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甕にいれて寝かせている鉄観音
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●プーアル茶
90年代 350g 7800元
2002年 350g 5800元
プーアル茶の形、特徴的ですよね。どうして円形、中心が厚く外側が薄い、更に裏に穴が開いているかご存知ですか?実はこれ、プーアル茶を作る過程で使う石に関係があるのです。昔はこの石は持ち運びに便利で、また重ねて保存できるように中心に丸い突起があり、外側が厚くなっているのです。そのため、石と石に挟まれたプーアル茶はこのような不思議な形になるのだそうです。
<新茶>
●文山包種茶
150g 750元
300g 1500元
台湾では文山包種茶が有名。文山包種茶は、台北の文山区坪林が産地で、標高は1000m以下。軽発酵ですが、味は力強く、清清しい香りが広がります。
「冶堂」で取り扱っている高山茶は3種類。
高山茶はその名の通り標高の高いところで育ったお茶のことで、1000m以上の高地で収穫された茶葉を使っています。
標高が高いほど高価なことが多いです。
●大禹嶺高山茶
75g 1000元
150g 2000元
300g 4000元
台湾高山茶の中でも2600mと最も標高の高い場所で栽培されているため、希少です。大禹嶺というのは花蓮県(南投県と台中市の境)にある地域の名称です。森にいるかのように繊細で、濃厚な香りと芳醇な甘みがあります。
●梨山茶
75g 800元
150g 1600元
300g 3200元
大禹嶺高山茶に続いて、2400mと高い場所で栽培された梨山茶。梨山は中央山脈に属する地域の名称で、台中市和平区に属します。新鮮な花やフルーツの香りが人気で、知名度も高く、お土産にも喜ばれそう。
●台湾高山茶
150g1200元
杉林溪龍鳳峽の1400mで収穫された高山茶です。
色がスッと透き通っていてきれいなのが高山茶の特徴。ふわっと花の香りがします。甘味のある味わいですが、すっきりといただけます。
茶碗の下にはオーナーコレクションの豆皿
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お茶は綺麗に透き通っています
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季節によって在庫状況が異なります
●凍頂烏龍茶
150g 800元
お茶通に人気の凍頂烏龍茶。台湾の凍頂烏龍茶は発酵度は高めで、部分発酵になります。凍頂というのは、南投県鹿谷郷中部の山で栽培される烏龍茶のこと。焙煎の芳醇な香りとまろやかな風味が特徴です。
●東方美人
紅茶に近い重発酵の東方美人は、ケーキなどの西洋菓子にも似合います。夏場は冷やして飲むと、特においしく感じます。
●木柵正欉鉄観音 150g 1000元
中発酵、重焙煎の鉄観音は、深くて濃い味わいが好きな方におすすめです。
「冶堂」の茶葉は本物。木柵で取れた鉄観音種の茶葉を使っています。口にすると、体にじわ~っと来る感じでした。
深い味わいです
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賞を受賞した高価な鉄観音も置いています
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●台湾緑茶
150g 1800元
300g 3600元
新北市の三峡名産の碧羅春茶です。
センスのいい茶器も購入できます!
茶葉だけでなく茶器を見るのも楽しみのひとつ。こちらのお店の茶器は、インテリアに溶け込んで、センス良くディスプレイされています。
●陶器
陶器の茶器は、「王宏祥」と「楊孝如」の2人のデザイナーの作品を取り扱っています。シンプルな中に可愛らしさのあるデザインが揃っていてうっとり。1000度以上の高温で焼き上げた手作りの陶器は、丈夫で安心です。
淡い色出しは高度な技術の賜物
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見れば見るほどに味わいがあります
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●磁器
シンプルな磁器は、お店のオリジナル商品です。
手作りも多く、手に持つと温かみが感じられます
●布製品
布製品も目を引きます。洋服デザイナーさんにお願いして特別に作っているものだそう。
お茶をするときに下に敷くマットとしても使える上品な布は、オリジナルの台湾染め。生地もしっかりしています。
日本語堪能なメイさんがいるので安心
メイさんの雰囲気がお店の雰囲気にぴったり合っていて、ナビはメイさんのお家に遊びに来たような感覚に陥りました。
初心者でもじっくりお茶を選ぶことができました。厳選された品揃えなので、初心者には選びやすく、通な方でもきっと納得のいくお買い物ができると思いますよ~!
以上、台北ナビでした。