日本を代表するライブハウスが台湾に進出!音響へのこだわりはもちろん、台湾ならではの取り組みも!
こんにちは、台北ナビです。
『音楽は国境を越える』
台湾と日本をつなぐもの……そのひとつは『音楽』といえますよね。日本人アーティストが台湾に来たり、台湾人アーティストが日本へ行ったり……。音楽を通してその国のことをもっと知りたい……そんな思いからふたつの国の絆が深まっていくパワーがあるとナビは思います。
日台の音楽を結びつけてくれるライブハウス『Zepp』が台湾進出!そこで早速取材してきました!
案外近い!案外便利!
『Zeppが台湾にできるってよ!でも、新莊にね』と聞いて、遠いなぁ……台北からも時間かかりそうだなぁ……なんて思っていました。
そういえばその昔大阪のZeppは南港にあって、お世辞にも交通が便利とは言い難い場所でした。しかし、関西人ナビは会場まで行く行程までも楽しんでいた口なので、『Zepp New Taipei』もそういう感じで移動中も楽しむ場所だと勝手に解釈していました。
しか~し、新莊は案外(失礼!)近くて便利でした!Zepp New Taipeiが入っているショッピングモール「宏匯廣場(HONHUI PLAZA)」の最寄り駅は桃園メトロ「A4新莊副都心」駅。台北駅からはたったの4駅で13分で到着します。ここから徒歩5分なので、台北駅から30分弱で会場に着けるのです。そしてタクシーに乗ると約15分というから、台北市内にあるのとあまり変わらない距離感なんです。
しかも、桃園メトロが最寄り駅なので、桃園国際空港からのアクセスも便利だという点もポイントが高いです。ライブのために弾丸台湾旅行というのも可能ですよ~!
宏匯廣場の8~11階を打ち抜いて作られている「Zepp New Taipei」は、コンサートホールの壮大さを感じながら、ライブハウスの一体感も同時に味わえます。
収容人数は2245人と、日本のライブハウスと比べてもなかなか大きなキャパだと言えるでしょう。
そして2階にはVIP席もあります。スタンディングで見るのがきつくなってきたアラフォーナビにとってはこの2階席のVIPシートが相当魅力的!ふわふわで座り心地の良い椅子にゆったりと座って、公演を楽しめるなんて……。2階といえどもホールなどとは違って舞台からの距離が近いのが、さすがライブハウス!
Zeppの中でも最高の音を届けます♪
1998年に開業したZeppはSony Music Entertainment Japanの子会社であり、現在日本で9か所にライブハウスを持っている、日本で最も知られたライブハウスですよね。ライブハウス運営のノウハウや経験が豊富なZeppの音響環境に惚れ込むアーティストは日本国内外を問わず後を絶ちません。
今回Zepp New Taipeiを案内してくださった本多真一郎さんが、「Zepp New Taipeiは全Zeppの中でも最も優れた音響空間の1つかと思います。先日行った内覧会でもたくさんの方よりご好評を頂きました」と胸を張る音響。ナビは詳しいことはわかりませんが、音響システムの中核となるミキシング・コンソール(音響卓)はYAMAHA最高級機種である「PM10」、スピーカーは世界的に評価の高い「NEXO」を採用しているのだとか。
「最高の環境を提供できるように努めました。ここはいわば音楽の厨房のようなもの。和食、中華、イタリアン、フレンチ……どんなシェフが腕を揮っても素晴らしい料理ができる厨房のような環境づくりを目指しています。どんな種類の音楽でも、アーティストにとって思い通りの音が出てほしいですね」
ライティング・コンソール(調光卓)は「grandMA3」、照明灯体は全てLED仕様、ピンスポットは業界最先端と言われるフランスの舞台照明企業「Robert Julia(ロバートジュリア)」製が使われているそう。ステージ背景はLEDスクリーン常設だし、職人さんが手作りで作った最高級のミラーボールも吊り下げられています。
ミラーボール
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美しい光を作り出します! 画像提供:Zepp New Taipei
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ホワイエには記者会見ができるような小ステージが設置されています。ビデオウォールを背にしていて、ミニライブステージみたいです!
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講演がある日はドリンクがずらりと並びます! 画像提供:Zepp New Taipei
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バックステージに潜入!心地の良さにビックリ
2階のVIPシートの奥にあるVIPロビーはシャンデリアが飾られ、ソファーを置いているゴージャスな空間。ミート&グリート(ミーグリ)やサイン会、握手会、フォトセッション、インタビュー取材、関係者打上げなど様々な用途に利用できるようになっています。
シャンデリア
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こんな風にアーティストをインタビューできたりします!
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楽屋にもおじゃまさせてもらったのですが、全室桃園メトロを望める素晴らしい眺め。お昼は太陽の優しい光が注ぎ込んできて、プラスのエネルギーが湧いてくるような気持ちのよい空間です。
楽屋のタイプはいくつかあり、ダンサーの控え室には大きな全身鏡がつけられ、舞台前の最終チェックも行えるようになっていました。
ナビオフィスもこんなだったらいいなぁ……とうらやましくなった楽屋
ふかふかソファー
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会場の様子はこのモニターでチェック!
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楽屋での快適度は舞台上でのパフォーマンスに比例すると素人ながらに思います。ということは、快適な楽屋をもつZepp New Taipeiでのパフォーマンスは成功を約束されていると言っても過言ではないかもしれませんね!
喫煙ルーム
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表示は英語で!台湾人アーティスト以外も利用するとこを念頭に置かれているのでしょう!
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郷に入っては郷に従え!媽祖様がZeppを守ります
Zeppが直接運営をしていますが、「海外でやっていくにはその国の文化を理解し受け入れて、お互いのいいところを取り込んでいきたい」という考えのもと、Zepp New Taipeiには台湾らしさが色々なところに見られます。
ナビが会場を見せてもらった時に見かけた可動式の円卓は、なんとディナーショーや企業の忘年会や新年会を開催するため!
媽祖様がZeppを守っています!
そしてナビが大興奮したのが「媽祖」の存在。ライブツアーはまさに航海をしているよう。そんなライブの成功、安全を願って航海の神様である媽祖をまつっています。これ、とても粋な演出ですよね。外国人アーティストにとっては新鮮で、台湾人アーティストにとっては心強い存在になるはずです。
ミーティングルームの中には……
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喫煙ルームやキッチンも!
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目をキラキラさせて、設備や台湾音楽について語る本多さんの姿はまるで少年が未来の夢を語っている時のようで、台湾音楽産業振興のため、日本音楽の海外発展のため、日々頑張っていきたいんだという思いがビシバシ感じてきました。
Zepp New Taipeiはこの3人で運営中!
そんな本多さんが手掛けたZepp New Taipeiで色んなライブが開催されればいいな!その時にはナビは2階席から観戦したいと思います。
以上、台北ナビがお届けしました。