淡水の漁人碼頭と淡海ニュータウンの間には、観光客にはあまり知られていない沙崙海水浴場があります。海水浴場と名前がついていますが、実はここ、20年ほど前に危険な海流と海水汚染が原因で、閉鎖されてしまったビーチなんです。さらに「台湾十大危険海域」にも認定されてしまい、海水浴目的で訪れる人はほぼゼロ。ビーチにも「遊泳禁止」のサインが立てられています。ですが、景色はきれいなので結婚写真や乗馬、夕日観賞をするならオススメのスポットといえます。
ナビが訪れたときは、沖のほうまで潮が引いていて、波もかなり穏やかでした。端から端まで歩いてみたところ、東側(淡海ニュータウンのマンションが見えるほう)は砂が細やかな金色のビーチで、こちらは結婚写真や乗馬、波打ち際で遊ぶ地元民がちらほら。沖のほうには投網をしているおじさんも。西側に歩いていくと、岩場が多く、潮干狩りや釣りを楽しむ人の姿が。また、ビーチの西端には滬尾石滬と呼ばれる魚獲りの仕掛け跡がありました。石滬とは、大小の無数の石を海中に積み上げて囲いを作り、潮の干潮を利用して魚を捕まえるトラップのこと。300年以上も前、この一帯に住んでいた原住民の平埔族が始めた、との説明書きがありました。
海水浴場としては閉鎖されているため、シャワーや着替え室はもちろんありません。くれぐれも海にはご注意を!
基本情報
住所 | 新北市淡水区観海路 |
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住所(中国語) | 新北市淡水區觀海路 |
行き方 | MRT「淡水」駅から紅26か857で「観景台」下車。バス停のすぐそばに、防砂林の中を通ってビーチへと続く近道がありますが、低い塀を乗り越えたくない方は、バス停から東へ3分ほど歩いたところに狭い入口があります。 |
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スポット登録日:2019-07-25