日本時代の家屋をリノベした新しい観光スポットが、またしても台南に登場しました!
こんにちは、台北ナビです。
台南市内に新しい観光スポットができました。かつての「臺南州立農事試驗場宿舍」をリノベーションした建物群で、日本統治時代の官舍です。2004年4月30日に、臺南市の古蹟として認定されました。
臺南州立農事試驗場は、1923年(大正12年)に現在の林森路に作られました。当時は「工業日本、農業台湾」政策が推し進められていたこともあり、台湾は日本の食糧配給地でもありました。敷地内にはオフィス、農芸化学実験室、病理昆虫研究室、作業室、倉庫、宿舍、牛舍、鶏舍、ヒツジ・ヤギ舍、飼育舍、肥料舍、飼料倉庫、飼料調理室などがあり、射撃場も設置されました。林森路の東にオフィスが造られ、西側は宿舎エリアで、東門路二段158巷沿いにあたります。宿舎は平屋建ての木造建築で、その職位によって建築構造は異なります。場長宿舍は入母屋造りで、その他の宿舍は切妻造りで、窓が大きくとられています。
1946年,臺南州立農事試驗場は「臺南縣立農事試驗場」という名に改称し、翌年は「臺南縣立農林總場」となりました。1950年以後も「臺灣省臺南區農林改良場」、「臺灣省臺南區農業改良場」と名前が変わっていき、その後建物は使用されなくなり荒廃していきます。2017年丁種宿舍は「納涼屋」となって生まれ変わりました。
店内では、飲み物、軽食、スイーツなども注文できます。また日本風のMIT商品の販売などもあります。
人気の浴衣体験
建物の歴史よりこちらが有名なんですね。ここでは、浴衣の着衣体験ができます。現在「納涼屋」の一番の売りはこちらの浴衣体験で、平日でも多くの人たちが、大人から小さな子供さんまで、浴衣で写真を撮ったりして楽しんでいます。ナビも着付けを習ったことがあったので、こちらで先生の様子をちょっと拝見させてもらったのですが、着せてもらってる人にもちゃんと浴衣の基礎などを説明しながら、素早くきれいにされていたので、かなり熟練された先生だと感じました。実際に着せてもらった方の写真も撮らせてもらいましたが、プロの腕前でしたね。30分200元/1人、1時間250元/1人となっています。
整備された空間
丁種宿舎
市定古蹟となった臺南州立農事試驗場宿舍群ですが、台南市圓夢關懷協會が現在3年間の経営管理を任されています。宿舍群は全部で5棟(2棟丁種宿舍と2棟丙種官舍、1棟場長宿舍)、現在2棟の丁種官舍は修復が終わり、「浴衣体験」と「納涼屋」に、2棟の丙種官舍も修復済み。場長宿舍が現在まだ修復中でした。5棟すべてが完成したら、ここのエリアはまた新しい店もどんどんできることでしょう。
以上、台北ナビでした。