台南の安平港から運河を楽しむナイトツアーに出発!
こんにちは、台北ナビです。
台南への観光客はどんどん増えていますが、市内散策や孔子廟、赤崁樓あたりに集中してるのかな?と思われます。市内からもう少し郊外へ出ると、安平という観光地があります。ここでそろそろ一般化するであろう、運河観光へ一足お先に行ってきました!船は引き潮時に乗船するので、ナイトクルージング、となります。
安平運河は台南運河と呼ばれ、日本時代の1922(大正11年)~26年に作られました。
1922年4月16日に安平港~永樂町間がまず開通しました。その後、古運河の南側が1926年(大正15年)に開通します。運河の設計師は、臺灣總督府技師の松本虎太所氏でした。運河の各所には船着き場も設けられ、船での運搬が盛んになったことは台南市に繁栄をもたらしました。安平の繁栄はやがて高雄港にとって代わられましたが、毎年の端午節には、ここでドラゴンボートレースが行われています。
運河には、全部で12カ所の橋がかかっています。西北から安億橋、承天橋、望月橋、臨安橋、新臨安橋、金華橋、新南橋、永華橋、安工四號橋、樂利橋、健新橋、安平新港橋。2017年現在の運河観光は、新南橋までで、ここからUターンすることになります。
出発!
出発地は、安平港の碧海碼頭。この日は19:30~20:30の運河観光でした。
運河観光の舟は、両側に椅子があり、中央にテーブル。快適ですよ。
船は右に「林默娘公園」を見ながら、東へ進んでいきます。左には「安平古堡」があり、「安平老街」が広がっています。右側よりも左の方がにぎやかですね。
安億橋を過ぎると、承天橋のあたりには文章牛肉麺。カラスミで有名な吉利号があり、望月橋の手前には、依蕾特布丁。有名な周氏蝦捲(總店)も見えます!左側は、安平運河公園です。
ここから臨安橋までは安平路の夜景を楽しむことができます。遠くにはホテルなどの大きな建物も見えますね。
臨安橋から新臨安橋の間も左側にスターバックスやいろんなお店があります。
彩虹橋
そして、新臨安橋。ここは安平運河上の「彩虹橋」(虹の橋)と呼ばれています。LED照明で虹色に輝く橋ですが、船がすれすれのところを通るので、乗客は頭を下げなければなりません。ちなみに引き潮の時間でこれなので、満潮時は船も通ることができません。新臨安橋は、映画「總舖師」のロケ地にもなりました。
船は右にカーブを描きます
ここを過ぎたら船は90度に右折します。左のコーナーはその昔、臺南運河の税関があったところで、右側は「須田造船工場」の跡地です。日本時代、台南には「須田造船鐵工株式會社」と「濱田造船廠」という造船工場があり、「須田」は夜間3年制の造船技術の専門学校も設立し、従業員たちはここで学びました。日本人が去った後、「須田造船工場」は閉鎖されましたが、かつてここで造船を学んだ台湾人たちは、民生運河の近くで引き続き造船業に携わり、後年、台湾造船業の基礎を築く人物も輩出されました。
金華橋
ここも低めの橋です。左側はかつて台南の魚市場でした。台南市で一番賑やかな中西区エリアはこちらです。神農街もすぐ近くで、街の明かりもきれいに見えますね。
中西区はお店がたっくさん有りますので、以下の記事をご参考!
最後の新南橋に到着!
ここは、、、低すぎて下を通れないんです!
さて、新南橋は12本の橋の中で一番低く、引き潮時でさえ下をくぐることができません。よって、船はここでUターンせざるをえません!ここを再工事するとなると、橋だけ高くもできないし、台南市中心部の交通の要の一部がストップするので、大変なことのようですね。ここをくぐれたら鯤鯓湖まで出て、船は出発点の碧海碼頭に戻り、運河を一周することができるそうです!
府前路にかかる「新南橋」は、かつて「開運橋」(通称、烏橋)と呼ばれ、橋名の由来は日本時代にまでさかのぼります。1922年、日本人が最初に作った人工運河が台南運河だったのですが、烏橋は、運河に掛けられた最初の橋です。当時は鉄道の枕木で建設し、枕木が腐らないように黒い柏油を塗ったため、この名が付いたそうです。また、台湾ソーセージで有名な「黒橋牌」は、この橋の近くが発祥地で、今は「黒橋牌香腸博物館」が建てられています。
最初に左側に座ったナビは、新南橋から今度は反対の景色を眺めることになりました。
途中、運河公園沿いには、水面に幾つかのオブジェも見られ、「林默娘公園」が見えてきたら、船は静かに出発した港に入って行きました。
台南市政府は、1時間で10キロの運河一周観光ツアーを計画しているそうです。今後に期待したいものです!
以上、台北ナビでした。